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東方project 〜東方少女録〜  作者: mariari
〜奇九襲来編〜
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切り裂き魔と十六夜:2

操作されるナイフが昨夜へ向かっていく。

速度は投げる時と変わらない。


「バウンスノーバウンス・・・!」


咲夜は周囲の木々に多量のナイフを投擲した。


「ナイフを当てて止めに来ると思ったけど、

まさか木に八つ当たりじゃあねぇ・・・」

「・・・」


周囲の木々に投擲されたナイフは、

衝突後に磁石のように反発し、

ナイフビットへ向かっていく。


「・・・面白い技じゃないか」

「・・・」


ナイフとナイフビットは衝突した。

1-2本では動きは止められなかったものの、

全てが命中した後には、

刃の部分が粉々に砕けていた。

ナイフビットは模造刀以外の物になった。


「そのナイフはもう使い物にならないようね」

「このナイフだけだよ。

ビットはナイフさえあれば思念で動く」

「ビットって言う必要は無いんじゃない?」

「かっこいいじゃん」

「・・・」


その謎のドヤ顔に呆れる咲夜、

咲夜は他の対処法を考える。


「その技は覚えた。

もう通用しないよ」

「・・・想定内だわ」


彼女がコートを脱いでから、

身体中にナイフが貼り付けてあり、

無限ではない事を把握していた。


「・・・圧倒すると宣言するわ。

幻符『殺人ドール』」

「残念ながらその技は知っている。

ビット、守備形態へ変更」


リッパーが投げたナイフが、

すぐにその場で止まり、

回転しつつ待機した。


「さあ来なよ」

「・・・」


的確にリッパーに飛ばされたナイフは、

列になるように向かっていく。


「その列になる事が弱点なんだよ!」


回転したナイフが的確に弾いていく。

それに集中していたリッパーに、

咲夜が駆け寄る。


「それも想定内な!」


回転させているナイフを操作しつつ、

片手で投げた4本が咲夜のもとへ向かった。


「クローズアップマジック・・・!」


飛び上がった咲夜の周囲に、

数本のナイフが飛び回った。

向かってきたビットを弾く。


「まだ殺人ドールのナイフは続くわ。

今私が知りたかったのは、

ビット操作時の『弱点』・・・!」

「・・・ちっ。やっぱな!」


再び片手のみでナイフを投げた。

ビット操作時は回避と片腕が使えなく

なると咲夜は判断した。

周囲にナイフが飛び回りつつ、

咲夜はリッパーに突撃する。


「・・・残念ながら、

回避出来ない訳じゃないんだよなぁ!」


リッパーはその場から動き、

咲夜と距離を詰める。

彼女はありったけのナイフを展開し、

突撃させた。


咲夜は自ら数本を弾きつつ、

周囲を飛び回るナイフでも弾いている。

しかし、数本が彼女の身体に掠った。


「弾くだけじゃ無意味なんだよ!」


弾かれたナイフは再び咲夜へ向かう。

しかし、リッパーに突撃する咲夜に

追いつける速度は無かった。


「ちっ・・・!」

「この距離ではビットはただのナイフね・・・!」

「まだ残り2本ある!」


リッパーはその2本を投げずに構えた。


「2本だけで・・・これを耐えられるかしら?

傷符『インスクライブ』・・・!」


咲夜は両手に持った多量のナイフで、

リッパーに刻みつける。

目は赤く光っている。


「ぐうっ・・・!」


最初の数回は防いだものの、

とうとう防ぎきれなくなった。

咲夜は首筋にナイフを当て、

2人は動きを止めた。


「・・・何か聞き出そうってクチか?」

「・・・いいえ。さようなら」


何も無い所へ進んでいた殺人ドールは、

地面に当たった後、

まっすぐリッパーへ向かった。


「お前の殺人ドールに反発能力なんて・・・!?」

「・・・残念ね。これはさっきと同じ、

飛ばす方法に工夫した、

バウンスノーバウンスよ」

「・・・くっ・・・まだだ・・・!」


追いついたビットは、

咲夜へ攻撃せず、防御へ向かった。

その防御は間に合った。


「首元はどうなってもいいのかしら」

「貴様・・・!」


咲夜は彼女を頭部と胴体を分けた。

頭部は吹き飛び、

胴体は蜂の巣になった。

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