表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
東方project 〜東方少女録〜  作者: mariari
〜奇九襲来編〜
40/245

真紅と純白:2

霊夢は、自分の周りに霊符を展開した。

多量の霊符が彼女を包み込む。

仮面からは、彼女の姿は見えない。


「行くわよ!」

「・・・」


霊夢が仮面へ突撃する。

距離が縮んだ所で、霊符の結界は穴を開け、

そこから霊夢が飛び蹴りをした。

その飛び蹴りは胴部に命中した。

仮面はよろけた。


「追撃よ!くらいなさいな!」


先程の多量の霊符を突撃させる。

しかし、仮面は霊夢の手を引っ張り、

盾にした。


「ちょっ!?」

「・・・」


霊夢は思わず霊符の動きを止める。

その霊符に向かって霊夢は蹴り飛ばされた。

霊符と霊夢が衝突する。

大きな煙を上げる。


「・・・」

「危ない・・・瞬時に結界を生成出来たわ」


再び2人の距離が開く。

仮面はとある行動を取った。


「ちょっ!それ私の技!」

「・・・」


仮面が取った行動は、両手を左右に広げ、

空へ浮かんだ。

周囲に7つのカラフルな光が発生した。


「あーもう!」


霊夢は突撃した。

飛び蹴りをしたが、その体勢のまま、

軽やかに回避される。


7つの光が霊夢へ突撃する。


「耐えきりなさいよ結界!」


仮面が居る前方に何重もの結界を張る。

一つ目が衝突。

軽く1枚の結界を破壊した。

二つ目、三つ目の光が向かってくる。

あと2つの所で、

結界が1枚のみになってしまった。

六つ目が衝突する。

しかし、結界はそれをヒビが入りつつも、

耐えきった。

七つ目が衝突する。

ボロボロな結界をものともせず突き破り、

霊夢へ衝突した。


大きな爆音と煙が上がる。

その足場は小さなクレーターの様になっていた。


「・・・」


仮面はそこを見つめている。

その後ろに、足音が響く。

仮面は、肩を掴まれた。


「やってくれるじゃない。

飛び蹴りした時に貴方の後方に、

マーカーを設置したのよ。

亜空点穴って技よ。貴方も知ってそうね」

「・・・」


直後、仮面の前方から陰陽玉が飛んで来た。

それは仮面に衝突し、

仮面に大きな亀裂を生した。

仮面は動きを停止した。


「・・・止まった?」


霊夢は少し距離を取るも、

再び歩き寄る。


そっと仮面を掴み、取り外す。

そこには、それぞれと同じ結果であった。


「・・・嘘よね。

ここまで似てるなんて有り得ない・・・

この人物は・・・私・・・!?」


そこには、儚く散った桜のように、

博麗 霊夢、彼女が居た。

その彼女は、肌が青白く、

目を開け目覚める事は、二度と無かった。

彼女は、死んでいた。

とても泣いた跡が残っていた。

この世界の霊夢は、私の未来なのだと、

私の結末なのだと、悲しく理解した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ