表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
東方project 〜東方少女録〜  作者: mariari
〜紅霧異変編〜
24/245

stardust memory

「……ひとつ忠告でもしてあげるわ。

今の私はね…血を飲み…完全に回復して、

時止めと2人の吸血鬼の力を持っている。

本気で殴ったら粉々になるわよ?」

「覚悟は…咲夜と戦った時から既に出来ている!!

……貴様を倒す…どんな手をしてでも…!」

「…面白い」


レミリアが2人の元へ高速で接近する。

時止めを必要としないほど、神速の域だった。

明らかに彼女はパワーアップをしている。

まだまだ強くなった所が他にもあるような、

そんな未熟さを帯びたパワーアップだ。


「とりあえずこれで……二重結界!」

「ならば私も……二重結界!」

「重ねても…劣化版を水増した程度ではねえ!」


レミリアの目の前に分厚い結界が展開され、

2人は彼女の接近を強く阻んだ。

しかしそれでは力不足で、それをものともせず、

レミリアはそれに飛び蹴りで突き破り壊された。


「……今よ!」

「…ああ!」


突き破られた時に粉々になった霊力は霊符となり、

レミリアの周囲全てを完全に包み込んだ。

やがて霊符に形成された順に彼女へ突撃していく。

それに対しレミリアは冷や汗もかくことなく、

中央でその攻撃を避けずに陣取っている。


「馬鹿ね…効いてないものは効かないのよ!」


そのまま防御もされずに彼女に直撃するが、

喰らっても余裕な態度を出来てしまうほど、

相変わらずダメージを与えることが出来ない。


「そんなこと…分かってる!」


直撃した時に発生した爆風で見えない時に、

颯花の模倣能力は美鈴形態になっていた。

その余裕な態度をするレミリアへと、

全力で駆け寄り、右手で殴りかかった。


「くらえ……!」

「美鈴の実力程度で私に勝てると…?

その程度で倒される私だと思ってるのね…!」


2人の拳が勢い良くぶつかり風圧を生んだ。

そして辺りに衝撃波が広範囲に響き、

その凄まじい威力を改めて体感させた。

しかしその後、颯花の手から嫌な音が響いた。


ピキッ。


「なっ……!」

「相変わらず…その身体は脆いわね」


グローブと手の骨ににヒビが入る感じがした。

焦って何も考えれず颯花はレミリアから離れ、

その今使用している能力を解除した。

離れた颯花にレミリアは追撃もなにもせず、

ただいつまでも余裕な態度を見せつける。


「だったら……!」


颯花は模倣能力をルーミアの形態に移行させ、

そしてその能力でレミリアの視界を薄く潰した。

一瞬何が起こったか不思議そうな顔をするも、

再びいつも通りの余裕な態度をし始めた。


「…霊夢さん……!行きますよ!」

「分かったわ!」


その掛け声に応じ霊夢は大量の霊符を飛ばす。

そして颯花は手の平から大量の弾幕を撃ち込んだ。

ふたつの弾幕がレミリアの目の前を包み込んだ。


「くらえ……!全弾発射だ…当たると痛いぞ!」

「当たりなさい…避けれるのならしてみなさい!」


そのレミリアに直撃し爆風を生み出した。

しばらくその煙が消えないかなりの時間、

2人は相手の状態が確認出来ない。

やがて煙が晴れるもこれも無傷であった。


「くっ……なぜこうも…」

「今の私には…もう恐いものはない……!

さあ……苦しんで死ぬか…楽に死ぬか、

決めるのはお前らだ。私はどちらでも構わない」

「私達は…死なない!」

「それは無理だわ……私が殺すからね。

それでも抵抗するなら…苦しんで死ね!」


レミリアは霊夢へと高速で近づく。

かなり離れた距離を2秒も掛けずに移動した。

それを止めるかのように横から颯花が立ち塞がる。


「私も居るぞレミィ……1人だけを狙うと、

今度こそ…痛い目に遭うぞ…本当にな!」


颯花は模倣能力を変化させ魔理沙の形態になった。

魔理沙らしく黒白のモノクロ風になり、

ズボンはまんま魔理沙のスカートになる。

頭には小さな帽子が片方に一つだけあった。


「高速接近で…彗星『ブレイジングスター』」

「掛かったな…接近させればこっちのものよ!」


レミリアが接近する颯花へ大量の弾幕を放つ。

先ほどの2人の弾幕を超える質量だった。


「魔理沙のこの能力があればこんなものっ!」

「ひとりで突撃は危険よっ!」


その弾幕の隙間をただスピードで突き抜ける。

箒の動かし方に慣れずに何発か被弾するも、

彼女にとって想定内だった。


「フン……生意気な!」


レミリアはその真っ直ぐこちらへ来る颯花へ、

右手に輝く槍を造り出し、彼女を迎撃する。


「恋符『ノンディレクショナルレーザー』」

「その攻撃…光の本数はあるけれど、

肝心の火力と命中力が無いわよ…!」


レミリアは何本もの光を受けつつも何ともせず、

その光の束を突っ切って接近していく。

ゴリ押しで来るレミリアに冷や汗をかくも、

それで怯える颯花ではなかった。


「ちぃっ…ならば恋符『マスタースパーク』」

「そんなもの…あんたが使ってもねぇ!」


レミリアは撃つ前に擬似ミニ八卦炉を蹴り飛ばす。

手元に攻撃の武器を無くした颯花に殴り掛かる。


「させないわ…私も居るってことよ!」


颯花の背後から霊夢が飛び蹴りをした。

それが頬に当たるも、少しもびくともしない。


「甘いな…そんな攻撃じゃあ無理よ!」


レミリアはその霊夢の脚を強く掴み、

思い切り振り回し、颯花へ彼女を投げ飛ばした。


「霊夢ッ…グッ…!」


吹き飛んだ威力が強く、霊夢を受け止めたが、

颯花はバランスを崩して箒を手放してしまった。

そしてそのまま地面へ落下してしまった。


「颯花ッ!」

「あなたも…そうしてやるわッ!」

「ぐッ…!」


レミリアは脚を高く上げ、振り下ろした。

そして霊夢を蹴り落とし、地面へ叩きつける。

ピンポイントで颯花の元に叩き落とした。


「ふふふ……!まるで人間の積み木ね…!」

「霊夢、颯花っ!……あいつ…!」

「防御力、攻撃力、機動力、抜け目がない…

これは……勝ち目がない…かも……!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ