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東方project 〜東方少女録〜  作者: mariari
〜紅蒼運命編〜
135/245

双璧:3

「私を殺す…?何度も貴様より強い奴らを殺した…

そんな私を1人では何も出来ない貴様が…?

幻想に振り回されていると…

絶望して死ぬ事になるぞ…!」

「だから…何度も言わせないで…

こんな状態…普通なら死んでいる出血の量…

何度切り取っても繋げば動く手足…

まるで人形…こんな私が生きているように見える?

こんなあなたが作った人形共みたいな奴が…

生きているなんて言えるのかな?」


メシアはその脚を弾き飛ばし、

2人の距離は再び広がった。

互いにダメージは当たり前の様に無かった。


「じゃあ死んだお前が誰の為に人形として動く…

ただの動く死体が…誰の為に!」

「誰の為にでもない…

仲間の為なら…誰よりも先に死んでいた…

自分の為なら…仲間だろうが殺していたさ…

必ずしも誰かの為に動く訳じゃない…!

私は…未来の為に戦うんじゃない…」

「じゃあ何故戦う?

理由もなく血に飢えて彷徨う吸血鬼とでも…

…憧れているとでもいうのか?」


メシアが呆れた顔をしながら歩み寄ると同時に、

ほぼ同じ様に颯花も歩み寄っていく。

2人はその目を逸らすことは無かった。


「…私は…あるべき過去を取り戻す為に戦う…!

それが出来るのなら…正義の象徴だろうが…

最強無敵の…ヒーローだとか…

吐き気を施す邪悪だろうが…関係ない…!

私の道を阻む敵が居るのなら…

それが私自身であろうとも…殺す…!」

「ふん…力が無ければ…そんな理想…

思いついた時から崩れ落ち消えるだけだぞ…!」


2人は同時に歩み寄る事を止めた。

颯花がメシアへ問い掛ける。


「力はある…覚悟もある…理想も…勇気も…

お前には…死ぬ覚悟はある?」


颯花は顔を、思い切り正面から殴られた。

しかし、その攻撃に、微塵たりとも動じない。


「生意気な…!」

「生意気で何が悪い…

他人がどう思っていて…どう私が思われようが…

そんな個人の意見で何が変わると…?」

「知るかよ!世の中は見た目や噂で左右される…

貴様がテロリストと言われたとすれば…

ただの薄汚れたテロリストなんだよ!」


颯花はその腕を掴み、振り回して投げ飛ばす。

メシアは強く投げ飛ばされても、

相変わらずの無傷であった。


「それが…外の世界の常識なのか?

そんな世の中でまともな人間がいるのか?」

「そんなこと知らないね!

まともな人間が居ようが居なかろうが…

それでも世界は歯車の様にひたすら回っていく!」

「歯車はひとつひとつしかない…

1人が壊れたらみんな壊れるぞ?」

「この世界には替えがきくほど人間が居るんだよ!

たかが個人の命が消え失せようとも…

この巨大な組織は崩れる事は無い!」

「ふん…それは誰に教わった…?

1人で敵地へ送られ、殺し、また戻り、繰り返す。

どうせお前が死ぬ時は簡単に捨てられるだろうよ」

「そんなはずないね…私は最強なんだ…

こんな優秀な人材を簡単に捨てるなどない!」

「最強ほど恐れられる物はない…

お前が陰で言われていることを…

私の勘で1つ考えてあげる…」


再び殴りかかったメシアの拳にぶつけるように、

颯花は同じ左腕の拳で殴った。

周囲に響き渡る音は先ほどよりも大きかった。


「その言葉はたった一つの言葉だ。

お前をその一つの単語だけで表せる…

単なる指示通りに動く…手の上で踊る…

何よりも便利に利用でき…

使い終わったら楽に切り捨てれる『駒』だと…!」

「駒?私はそんな気安い存在じゃないことを…

テメーの脳内に刻み付けてやるよ…!」


今度はメシアが颯花の腕を掴み、

何度も振り回し大地へ叩きつけた。

その度に大地に亀裂が入り、大きな音を出す。

しかし、全くの無傷だった。


「そんなだらだら話すから…

お前の能力はあと数秒しか持たないだろう…

このままぶん回されて終わるぞ?」

「そう焦るなよ…私には考えがあるのさ…

お前を驚かす『とっておきの秘策』をな…」

「驚かせるものなら驚かしてみろ…!

もたもたすると…何も出来ないぞ!」

「秘策は基本教えないものだ…

秘策をすると先に言えば警戒されるのは当たり前…

だけど…私が秘策と言ったその時、その瞬間…

既に秘策は行動となって終わっていたのさ…!」


同時に手を話され、勢い良く遠くへ吹き飛んだ。

土煙が舞うその中で、ゆっくりと立ち上がる。


「次にお前は…

『結果のない行動など何になる』と放つ!」

「結果のない行動など何になる!…なっ!?」


自身の言動を読まれ、驚いたその僅かな隙を、

颯花は逃すことは無かった。

その僅かな隙を時を止め、大きな隙へと変えた。

そしていつの間にか拾った刺剣で切りつけた後、

能力の制限時間の終了で時止めは終了した。


「お前の最強の部分を取り除いた。

今からお前は……ただの…歯車だ…!」

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