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東方project 〜東方少女録〜  作者: mariari
〜紅蒼運命編〜
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全てを無くす者と氷妖精:2

「氷符『アイシクルマシンガン』っ!」

「だから無駄だと言ったろ?いや言ってないかも 」


発射された氷柱は同じように、

直撃寸前で消滅、もちろん相手にダメージはない。


「鈍い鈍い…動きが鈍いぞ、それでも妖精か?」

「うぐっ…!?」


瞬間とチルノはメシアに片手で首を絞め、

持ち上げられた。

もがいても外す事が出来ないほどの力だった。


「苦しいか?痛みがあるのは生の証、

もっと喜べよ…なあ?」

「…ッ…!」

「…フン…面倒な奴だ」


チルノを掴んだ手の部分から、

メシアは少しずつ凍っていった。

彼女はチルノを投げ捨て、氷を割り外した。


「赤に氷は合わんよ。色的に」

「いつまで余裕…してるのよ…!

あんたは飛べないのが弱点よ…!

アイシクルライズ…!」


地面から生えた大きな氷柱が、

メシアの姿を包み込み、閉じ込めた。

しかし、その氷は片脚で蹴り破られてしまった。


「奴がいない…どこだ?」

「…!

上よ!氷塊『グレートクラッシャー』ッ!」


メシアの頭上を覆うほどの大きさの氷のハンマーが

彼女の頭部へと思い切り叩きつけられた。


「なっ…なんで…!」

「お前なら私の力だけで捩じ伏せそうだな」


その極大なハンマーを、

メシアは片手で軽く押しただけで、

大きな音と亀裂を生し、粉々に砕いた。

余った衝撃でチルノが吹き飛ばされた程だった。

その姿勢が崩れたチルノの腕にアンカーが取り付き

それをメシアは振り回し、周囲の木々へと

何度もぶつけ、木々を薙ぎ倒した。

最後に自分の元へ引き寄せ、殴り飛ばした。


「ぐはっ…!」

「弱いよ、弱い。

まあウォーミングアップにはなる…のか?」

「まだ…まだ…!大ちゃんが来るまで…!」


かなりのダメージを負いながらも、

フラフラの状態で立ち上がった。


「威勢だけはたいしたものじゃないか?」

「…冷体『スーパーアイスキック』ッ!」


かなり遠くから、チルノは飛び蹴りをした。

速度はあったが、全く無意味だった。


「単純で飽きてきた、もっと何か芸を見せてくれ」


その飛び蹴りした脚を、

メシアは軽く殴った。のだが、

チルノの身体は粉々に割れ、

周囲にキラキラと氷の粒が舞った。


「ん?力を入れ過ぎた?いや…こいつは偽物…」

「今しかない…霜符『フロストコラムス』っ!」

「ん…!?」


再びメシアは凍った。しかし、

今回は全身が凍った。

周囲を包み込んでいた氷の粒のおかげで、

効果が倍増し、全身を凍らしたのだった。


「…」

「これで決着をつけるわ!アイシクルソード!」


チルノは剣を生成、頭頂部からメシアを

縦に真っ二つに切り裂いた。

しかし、切れたのは氷の部分だけだった。


「馬鹿だな。攻撃なら無効されると言ったろ?」


直後、その縦の亀裂から氷が粉々に割れ、

姿を見せたメシアは無傷だった。

そして、チルノへと歩み寄った。


「馬鹿ね!そんなの想定通りよ!」

「ぬっ…?」


足下の大地が突然と崩れ、陥没した。

地中で巨大な霜柱を作り、

踏んだ衝撃でそれらが割れ、

大きなクレーターの様に穴があいたのだった。

その穴にメシアは落ちていった。

そして上から再び氷のハンマーを生成し、

巨大な穴の蓋をした。


「…まずい…体力が…出来るだけ向こうに…!」


そして、チルノは合流が早く出来るように、

自らも神社へと向かった。



「あーもう、めんどくせぇ…まぁ、

あいつのおかげで神社へ行けそうだし、

これでいいかもしれない」


そしてメシアはチルノの後を追った。

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