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東方project 〜東方少女録〜  作者: mariari
〜紅蒼運命編〜
110/245

颯花の死後:1

「どうにか…私を生き返らせてくれ…!」

「…」

「下手をすればここも滅びるぞ!

仮の状態でもいい!忠告だけでも!」

「…。さっきまであんなに死んだような

状態だったのに、今では生き返らせろ…と」

「だったらあんたが霊夢達に話してくれ!

これは私でも想定外…

みんな死んだら、元も子も無いだろうが!」

「死人に口なしって知ってる?

死んだ人に、人権なんてない。それが現状よ」

「後悔することになるぞ…!」

「…」


颯花と緑色の髪をした少女が会話をしている。

それと、何かのことで揉めていた。

原因は1時間前のある事である。


「着いたぞ、降りな」

「なぁ…あんたは、いつもこれをしているのか?」

「…?ああ、そうだけど」

「やっぱり、暇があってこその平和だと…

そう思えてくるよ。君は」

「…?変なヤツ」

「あんたの名前を聞かせてくれ」

「あたい?小野塚小町だ。

もしかしたらまたこの三途のタイタニックに

乗ることになるかもな」

「タイタニック…ね。

私の2番目に好きな映画だ」

「一番は何だ?」

「さあな。それが自分でも分かれば苦労はない」

「…要するにまだ決まってないってこと?」

「そゆこと、じゃあね」

「あっ…ああ…」


少し歩くと、赤い花の花畑の様な場所へ着いた。


「どう、綺麗でしょ」

「そうだね。人の欲望に染まった可哀想な色だ」

「そんなドス黒い赤色じゃないでしょ…」


緑色の髪をした、幼いような少女が居た。

颯花は内面喜んでいる。


「あんたは…只者じゃなさそうだが?」

「まずはその無理矢理な男口調、直したら?」

「…。なんで分かったの?」

「そんな顔してないから、かな」

「…。名前は」

「四季映姫・ヤマザナドゥ。

貴方のこの先を決める人物ね」

「ほう…わざわざ出向いてくれるとは…

いい上司じゃないか」

「あいつが全然関係ない場所送るから来たのよ。

ほんと、サボり魔+無能なんだから…」

「サボり魔…小野塚小町…って奴か?」

「また男口調よ。癖になってるのね」

「己の弱々しさを消したいが為にしたこと。

もう慣れっこさ。自分を偽るのは」

「…でも、貴方の顔には、

まだなにか引っかかる部分があるって、

そう訴えてるわよ?」

「…。未来から来た私が、私なのに何故、

あそこまで残酷に出来たのかが気になってな」

「貴方の世界の今までを拝見させてもらいました。

あれは、過去のある件で、ああなってしまった」

「ある件…?」


颯花の表情が固まる。


「彼女の名前を変えた理由は分かりますか?」

「いいや…分からない」

「その変えたり理由、それは後の彼女の、

性格、その運命、ましては感情までも、

変わってしまった原因なのよ」

「一つの物事で、

人はそこまで変わってしまうのか?」

「貴方もそうでしたよ」

「…」

「例えば、別の人格が出来た…とか?」

「人格はそう簡単に出来るものなのか?」

「いいえ、普通なら出来ないでしょうね。

ですが、彼女には出来たのではありません。

入って来たのです」

「入って来た…?一体誰が…? 」

「覚悟はありますか?

そのジーグという人物は、それを聞いて、

名前を変えたり、感情をも消えた」

「聞いてみようじゃないか…一体何のことだ」

「その入って来た人物、それは

本当の貴方…といえば当てはまるでしょう」

「本当の…自分…?私が偽者だと?

それはない、だって今までの記憶もこの」

「メモリに入っているから…でしょ?

なら…そのメモリが複製だとしたら…」

「あーもう駄目だ、こんな馬鹿とは付き合えん」

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