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東方project 〜東方少女録〜  作者: mariari
〜紅蒼運命編〜
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悪に打ち勝つ悪

「へぇ…色々あったねぇ」

「結局…君はあの赤いのと同一人物なのか?」

「もしそうだとしたら、君ならどうする」

「わからない。まずは結果が欲しい。

今は深い事は考えたくない」

「…。

私は確かにあのメシアによって生まれた。

けどこれは君から生まれたもの。

彼女によって生まれたけど、

それは原因にしか過ぎない」

「彼女…あれは、何者だったの?」

「あれは、完全な平和となった国だけに現れては、

その国を破壊するのが仕事なのさ。

あの彼女がしていた職業はね。

もちろん自分から志願したのかもね。

あれには憎悪以外の感情は消されるのが条件」

「条件を交わす、相手の存在って何なの?」

「それは言えば君と私は死ぬよ。

決して口にしてはいけない名前さ」

「じゃあ…メシアは何者?」

「…」


彼女は何も答えなかった。


「…なんで何も言わないの?」

「それを聞けば…まあ…言ってもいいかな。

君の中のメシアが目覚めなければ…

まだなんとかなると思うけど…」

「言ってみてよ、とても気になる」

「…本当の…君とだけ言っておくよ」

「本当の…自分…?」

「君の名前はゼィル・アルフ・ノイズ・セカンド。

でも咲夜は君の名前をなんて言ってた?」

「…ゼィル」

「そう、彼女はそう呼んでいた。

何故なら名前しか知らなかったんだ」


先程から真っ白だった頭の中に、

少しずつノイズが走っていく。


「…知らない…?」

「君は自分をゼィルとしか咲夜に言ってないのさ。

そう、アルフから後の名前を彼女は知らない」

「私が…言わなかった理由…?」

「言わなかった理由…それは、

その時の君にはその名前が無かったからさ」

「…いや…そんなはずは…!」

「セカンドが名付けられた理由を、

君は知ってるかい?」

「そんなの…知る訳ないだろ…!」

「それは君が2個体目…だからさ」

「いいえ…私がゼィル…!」

「君は彼女の亡骸からメモリを抜き取り複製、

それを入れられて演技をしている、

全くの別人なんだよ…?」

「それは違う…私は…私は…!」

「君の本当の君…

これはもう察してるんじゃないかな」

「…ッ!」

「メシアの本当の名前…いや、型式番号かな?

それは…ゼィル・ファースト」

「嘘だ…嘘だ…ありえない…」

「ファーストだから番号呼びはしなかった。

それは後の君が決めたことさ」

「私が…私達を作った…!?」

「そう、これはいつまでも続いている。

そう、ずっと永遠に。

これを止めないと正しい世界にはならない」

「…。ふざけるな…分かっているぞ。

貴様はメシアだろう?物事を知り過ぎている…!」

「あー…残念、もっと遊べそうだったのに。

けどこれらは全て事実なんだよ? 」

「消えろ…貴様は…一生そこに居ろ…!

再び外には出させない…!」

「元からそういう命令だったよ。

君の言葉通りになってあげるさ」

「…私は貴様なんかにはならない…!

セカンド…改良型として…!」

「ふーん…やって見なよ。贋作物」


そして、もう1人は話すことを止めた。

そして、もう1人は決意する。


「私は貴様とは違う…(ファブニール)を倒す者、

自らをジーグ・フリーズとして…!」


周囲の白い灰から、

様々な人間の人形が作られた。

それらはジーグが創り出した偽者だったが、

彼女はそれらを本者として自らを洗脳した。

そして、にとりが造っていた、

時空転送装置を白い灰から生成、

彼女達はそれで過去へ戻った。

複数の人数分の白い灰を手に持ちながら。

そう、

彼女は、仲間の亡骸から造られていたのだった。

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