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キミをこの剣で…~新選組~

智香とタエ

作者: 三日月
掲載日:2015/01/29

新年初投稿です。

今年も宜しくお願い申し上げます。



今回は連載していた新選組の続きと

なっておりますっ!

シリーズを作りましたので

予定通り、続編でまた連載致します。


このお話は二人の暮らしが

テーマ?となっています。

戦闘シーンは有りません。

和やかな感じになっているかなと…。




タエと智香の今後を交えようかと

思っています。では、どうぞ。

江戸へ着て初めての春。

沖田さんは相変わらず元気そうで良かった。けど正直此から彼がどうなるかは

判らない。



此処へ来る前、山南さんに話しておいたけど…?忘れっぽいなぁ…最近…。

まぁ、土方さんと山南さんの二人で隊務に出掛ける事がある。


その時、山南さんは左腕を負傷する。

そうもならない為土方さんには

山南総長でなく、近藤さんと出掛けるようすすめた。勿論、目的地へ着くまでの道も変更して貰った。






『智香ちゃん?』

『沖田さん…』

『何処か寂しそうだよ?大丈夫?』

『はい。あたしは全然大丈夫ですっ!』

『春だしさ』

『…?』

『江戸の町でも散歩でもしようよ?』

『けど…』

『僕は大丈夫。身体が鈍っちゃうよ』

『はいっ!行きましょうっ!散歩!』







こうして、あたし達二人は

江戸の町を歩き回った。

沖田さんが桜の蕾を見つけ、もうじき

開花すると謂った。



この時代へ着て彼等と逢えて

本当に良かった。


こうして沖田さんと散歩が出来る。

前に未来へ戻された時以来かも知れない。

確か、戻された時は…。





『茶屋があるよ?』

『茶屋?…あっ!』





沖田さんが見つけた茶屋に以前会った

人物が居た。確か雄の三毛猫の飼い主…

山南さんと斉藤さんとあたしの

三人で飼い主を捜し出した時の…タエさんっ!






『知ってる人でも居るの?』

『はい!以前沖田さんが迷い猫を

屯所で…えと、その時の猫ちゃんの

飼い主さんですっ!』





タエさんはあたし達に気づいたのか

彼女も驚いていた。





『貴方…確か新選組の方々と一緒だった…』

『はいっ!』



『どうも沖田総司です』

『沖田さん…あれ?確か新選組は女人禁止…じゃ…』





……しまったぁぁっ!

すっかり忘れてたぁ!

あ…確かあの時も山南さん…あたしの事

紹介した時フルネームだった…よね?





『あ!やだっ!ごめんなさい、そうだったわ智香さんは松本先生なの所でお手伝いしてるんでしたね!』


『『え?』』


『智香ちゃん…?』

『いつ…その話を?』


『嫌だわ、お団子を食べながら

山南様が仰っていたじゃないですか』





そうだったの?!

斉藤さんと話し込んでた隙に…

あたしは”看護師”あるいは”助手”に

設定されてたの…。


タエさんの話を訊くと彼女があたしの事を

訊いたらしい。

男にしては華奢な身体つきなので

違和感があったのだと謂う。





『今日はお代お支払いしますから』

『ん?』

『判りました。此方へどうぞ』

『なぁに?支払いするとか?』






沖田さんはあの場に居なかったので

何がなんだか意味不明だ。

食器洗いの沖田さん。


あたしは彼に簡単な説明をした。





『成る程ね』

『あたし、医者になりたいです』

『またどうしたの?いつも唐突』

『むぅ!医者が無理なら産婆でもなんでも…』

『君は君のままで良いんじゃないかな?

そのままの君で』


『え?』

『僕はそのままがいい。確かに資格を

持っていれば良いけど、君を遠く感じちゃうのが…嫌だなぁ…』






沖田さんは良く晴れた空を

見ながらポツリ。草履を脱いだ左足を椅子へ乗せ頬杖をついている。


あたしも空を見る。

白い雲が大小(だいしょう)と並んで

空を散歩している様だ。


暖かい南風(みなみかぜ)が彼の髪を

撫で揺らす。猫毛みたい…。

優しくて、強い彼等。絶対新選組の

歴史を変えてみせる!




『…このままのあたしで…良いんですか?』




沖田さんでなく、あたしも空を見ながら

彼に問い掛ける。

また、彼も空を見たまま返事を返してくれた。





『勿論だよ』




優しい声、あたしは貴方のその声を訊くだけで心が、満たされる感じになります。

ただ、労咳(ろうがい)の事を思うと

不安で仕方無くて…とても恐いんです。

暫くするとお茶と草餅が出された。





『わぁ!美味しそうっ!』

『智香ちゃん…はしゃぎ過ぎ』

『だってこれですよ?!大好きなんですっ!』

『はいはい』

(さっきまでのは何だったんだろう…?)


『良かったら此方もどうぞ。京を離れる時、団子屋の主人がくれたんです。少しですが、召し上がって下さい』




タエさんは小皿に乗せた

金平糖を出してくれた。

白くてキラキラしてる…。




『良いんですか?』

『ええ』

『けど…』

『これ、中々手に入らないのに』





そうだ。

沖田さんが謂うまで気付かなかった。

飴なら砂糖を溶かしてべっこう飴が

作れるけれど…。





『心配しないで下さい。私からのサービスですから』

『それじゃ一つ。頂くよ』




食べ終わるとタエさんに”また来るね”

と言い残し店を後にした。

服隊を纏っていない沖田さんが今じゃ

当たり前になっている。


彼は時々春の虫を見つけ、あたしの目の前へ持ってくる。勿論あたしは虫が苦手。

カブトムシは何とかセーフゾーンだけど

基本無理なわけ…なので差し出す

沖田さんの手を叩く。




『虫無理!』

『ただのバッタじゃない』

『ただのバッタでも虫は虫ですっ!』

『もしかしてアゲハチョウも無理だったり?』

『あれは飛ぶ時キチキチ音が鳴って嫌なんです。それにあの骨みたいななんていうか…ぁぁ…考えるだけで…』


『そうなの?』

『そうです』

『じゃぁ、蜻蛉は?』

『飛んでいれば平気です。持つと噛まれるので』


『………ね、それって指に乗せた?』






沖田さんは右の人差し指をピンと

立てて訊いてきた。





『はい。それから無理です』

『ぷふっ!あっははは!普通やらない行為だよね?それ…そりゃ噛まれるでしょう…ククク…』






あーやっぱり笑った。


しかも口手で覆ってる…。

大笑い寸前てやつだ。






『もう!』

『だって…ち……かちゃ…蜻蛉…だ……駄目

…笑い……とま…』

『ふんっ!』




こうして居られる時間が嬉しくもある。

だって、沖田さん楽しそうだから…。

勿論腹が立つ事もあるけど

あたしの事を否定しない彼が好き。


新選組の皆も元気そうで安心!





ーーーーーーーーーーーーーーーー






ー新選組屯所内ー

近藤の部屋にて。




『総司達が江戸に行ってもう三月(さんつき)かぁ〜。文を詠むところ元気そうで何よりだ』


『そう謂う近藤さんは寂しそうだけどな?』


『む…トシこそ智香君が居なくて寂しいんではないか?』

『まぁな…いつもキャーキャーピーピー謂ってたからなぁ。物足りねぇのは確かだな』




『なぁ、トシ』

『あ?』

『此処を出る前に智香君が話した新選組の事なんだが』

『新選組の歴史を変える…か?』

『ああ。前に決定した通りに動こうと思う』

『構わないぜ。あいつらの了承は得ている』

『うむ』





近藤と土方が話をしていると

勢いよく障子が開いた。

二人が目をやると平助と樋口が立っていた。






『もう少し静かに開けられんか…』

『屯所が壊れる。どうした?何かあったのか?』


『ない』




平助が口を開こうとした時樋口が

冷静に応えた。

その樋口を睨む平助。





『”ない”っじゃねぇーよ!あんだろうよ!』

『ないと謂ったら無い』

『騒がしいなぁーはっはっはっ!』

『笑い事なら良いけどな…で?何か様なんだろう?』


『こいつが俺の魚喰いやがったんだよっ!土方さんが俺にくれた!』

『残されていたからな』

『残してねぇーしっ!って!

只でさえ俺のは新八さんに狙われてるってのにっ!』




『何かと思えば魚の話かよ…じゃ、俺も昼にするとしよう』

『じゃ、俺もトシに続いて…と』




土方に続き近藤、樋口が部屋を出た。平助は腹の虫がおさまらないらしく

叫び続けている。




『何だよーっ!俺の魚はっ!?』

『『『ない』』』




『この鬼ーーーーっ!』





如何でしたでしょうか?

久し振りの執筆は緊張しました。

続きは『キミをこの剣で~新選組~ 続』にて

m(_ _)m


有り難う御座います。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 智香、沖田の日常的な一コマが描かれ、ほのぼのした雰囲気が醸し出されていていると思いました。 智香の視点で描かれる一人称形式なので、話のテンポもよくサクサク読めました。出来ることなら、もう少…
[気になる点] タエさん(おそらく)が「サービス」という言葉を使っていますが、時代的におかしいのでは? あと、二人以上の登場人物の会話がわかりにくいです。 と言いますか、全体的にどのセリフを誰が喋って…
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