第七話
ネタが急に降って湧いたので書いてみました、
少しでも楽しんでもらえれば幸いです。
「南東1kmだったな?」
「ええ、そうです、何かに乗って移動しますか?」
「1kmだろ、相手もこっちに向かっているのなら10分も係らずに会うことになるだろう、貂蝉の話を鵜呑みにする訳じゃないがもし本当に三國志の時代であるならば自分から態々不審者だと宣言する必要もないだろう?」
「でもこの世界が本当に三國志の時代であるならば貴男の格好は不審者と取られても仕方がないと思いますよ。」
「ははは、確かに学生服なんて無い時代だものな、しかし貂蝉だってピンクのビキニを穿いていたんだ案外大丈夫かもしれないぞ。」
等と馬鹿話をしながら歩いていると正面に約100人ほどの集団が見えてきた。
「なぁ、反応っていうのはあの集団の事でいいのか?」
「はい、間違いありません。」
(うーーーーん、見るからに賊っぽいんだが。)
「氣はD~Fまで様々だな。」
「驚異になりそうなレベルの者はいないでしょう。」
しばらく歩くと賊っぽい集団と向かい合う形となった、
そして先頭で馬に乗っているこの集団のリーダーらしき人物が話しかけてきた。
「おう兄ちゃん、こっちに流れ星が落ちたはずなんだが知らねぇか?」
「さぁ?俺もさっきこの辺りに着いたばかりだから解らないな。」
と俺が答えると、
「アニキ、こいつ、もしかして俺たちのお宝を既に手に入れた後なんじゃないですかね?」
とチビがリーダーらしき男(今後はアニキと呼ぶか)に余計なことを言い始める、
「おう、俺もそう思っていた所だ、兄ちゃん、命が惜しけりゃ身ぐるみ全部置いて行きな、命までは奪わねぇから安心していいぜ。」
とアニキが言うと、
「ア、アニキ、あいつの服キラキラしていて珍しいんだな。」
とデブが言うと更に、
「腰に差している刀やあのメガネなんかも珍しいですぜ。」
とチビが言う、
「おいおいメガネってゴーグル型デバイスの事なんだろうがメガネが通じる世界なのかよ?」
とつぶやくと、
「やはりあの自称貂蝉の言うことは鵜呑みにしない方が良いですね。」
とAIが答えた。
「何ブツブツ独り事を喋っていやがるんだ、さっさと身ぐるみ置いていけ!!こっちはバラしてから全部奪ったっていいんだぜ。」
とアニキが言うと、
その他大勢から、
「構わねぇから殺っちまいましょうよ。」
等と聞こえてくる、
「おい、さっさとしねぇと本当にバラすぞ、10数えるまでに自分で選べねぇようだったらバラすぞ。」
とアニキは剣を抜いた、
「抜いたな。」
「抜いたがど」
アニキがみなまで言う前にアニキの首を刎ねる、
一閃、居合い抜きだ。
「テメェら全員皆殺しにしてやるよ。」
俺はそう言うと「アニキが」と口にしたチビの首を刎ねる、
「ア、アニキとチビ」
と口にしたデブの首を続けざまに刎ねる、
「アニキの仇。」
「チビの仇。」
「デブの仇。」
「相手は一人だ殺っちまぇ!!」
等と口走る賊の首を片っ端から刎ねる。
「回り込んで左右、後ろから殺っちまえ。」
その声を聞き俺の周りを賊が囲いだした。
「もう逃げられねぇからなぁ、相手は一人だっ、みんな殺っちまえぇ!!」
次々に襲いかかってくる賊の首を片っ端から刎ねる、刎ねる、刎ねる。
20人近くの首を刎ねた所で、
「敵対象全て有効射程範囲に入りました。」
とAIが伝えてくる、
「確認済みだ。」
「術式発動できます。」
(そろそろ終わりにしないと逃げ出すやつが出てくるはずだ。)
「了解!!いくぞっ!!」
賊たちは何が始まるのかと一瞬たじろぐ、
俺は刀を鞘に戻し両手を広げ術を唱える。
「「敵氣認識完了、我に仇なす者に絶望と絶命の刃をっ!!【氣刃斬撃】!!」」
不可視のそして不可避の氣で出来た刃が賊の首を刎ねる。
数秒後そこで生きていたのは俺と数頭の馬だけだった。
「血の臭いが臭くてかなわないな。」
「早く処理しないと臭いを嗅ぎつけた獣がやって来ますからね。」
「その前に戦利品を回収しておかないとな、AIはこいつらの残留氣からアジトの検索を頼む。」
「検氣探知は出来なくなりますがよろしいですか?」
「ああ、大丈夫だろ、ある程度は俺も探れるし。」
「貴男は他の事に集中し出すと探知が甘くなります。」
「解ってるよ、気をつける。」
そう言いながら俺は賊の死体の身ぐるみを剥いで行く。
武器防具、衣服や銭等100人分は結構時間がかかる作業だ、
「おい、そこの少年、君は何をしているのかね?」
「ん?さっき倒した賊の身ぐるみを剥いでいるんだけど何か問題あるのかい?」
作業しながら適当に答える、
「これってあんたが全部やったのか?」
「ああ、そうだけど」
(誰だよ面倒くせぇなぁ、)
「すっごいねぇー、100人くらい居るんじゃない?」
「ああ、それぐらい居たな。」
(もうちょっとで全員分終わるんだから話しかけてこないで欲しいんだが…)
「…ってあんたら誰だ?」
そこには三人の女性がいた。
(だから注意したでしょう。)
AIは声こそ出さなかったがぼやいていた。
すみませんここで引きです、
この回で続けるとグダグダ感が更に増すので引きとなります、
前回に引き続き姫キャラではなく野郎キャラとは、
すみませんついついネタが浮かんでしまってというほど大したネタでもないですね、
今回一応ラストにちょろっとだけ出ていますが、
次回こそ本当の意味で恋姫キャラが出ます、
果たして誰でどの地域でしょうか?
それは次回のお楽しみということで、
それではこれにて。