第五話
亀更新ですみません、
今回書いている最中にブラウザが落ちるとかめんどい状況に、
そして書いている最中に妄想が暴走しました、
そんな第五話です。
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side江井
「どけっ!!」
と草薙くんの声がしたと思った時には既に彼によって僕たち三人は敵の正面からはじき飛ばされていた、
飛ばされながらも見えたのは彼が妖魔相手に氣弾を撃っている姿だった、
そして起き上がった時には既に彼の姿はそこにはなかった、
周りを見渡しても彼の姿は見当たらない、
「そうだ、デバイスで…」
彼の反応がない、僕たち三人の反応はあるから僕のデバイスが故障しているというわけでもない、
彼のデバイスが故障していてその反応がないだけならばともかく彼の【氣】自体の反応がない。
周囲10kmほどまで範囲を広げてみても認識しない、
多分これ以上に範囲を広げても意味はないような気がする、
僕たちは草薙くんに助けられたんだと思う、
その証拠に妖魔だったものの残骸の中に妖魂核があったから、
今まで見たものの中でも大きくて濃い赤色をしている。
「そうだ、本部に連絡をしないと。」
尾井くんと椎井さんが少し周りを見てくるとのことだったけれども…
何も手がかりは見つからないと思う。
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side尾井
「どけっ!!」
草薙の声と共に妖魔の正面にいた俺たち三人ははじき飛ばされた、
「何するんだっ!!」
と立ち上がった時には草薙の姿はそこにはなかった、
「そうだ、妖魔は。」
と振り返るとそこには妖魔だったものの残骸があるだけだった、
そしてその中心には今まで見たこともない大きさと色の濃さの妖魂核があった。
「それにしても草薙はどこに行ったんだ?」
江井と椎井の二人は既にデバイスでチェックしているが反応がないという、
俺も試してみるが当然のように俺のデバイスにも反応はない。
江井が本部に連絡をするというので俺と椎井で少し周りを見てくることにした。
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side椎井
「どけっ!!」
草薙くんの声と共に私たち三人ははじき飛ばされていた、
はじき飛ばされる瞬間に私が見たものは妖魔相手に氣弾を撃っている草薙くんとほぼ同時に眩しい光を放った妖魔、
そしてその直後に起こったことは自分でも未だに信じられない、
草薙くんの姿が消え妖魔のPCのモニターに映り出された草薙くんの姿、
その直後に草薙くんの撃っていた氣弾が妖魔に着弾したのだろう破壊された妖魔、
当然だけれどもPCのモニターには既に何も映っていなかった…
江井くんがデバイスで草薙くんを探していた、
私も可能性にかけて探してみたがやっぱり反応はなかった、
江井くんや尾井くんのデバイスにも反応がなかった。
江井くんが本部に連絡をしてくれるという、
本来は私の役目なのに申し訳ない気持ちでいっぱいだ、
尾井くんが周りを少し見て回ろうと私を誘ってきた、
私も少し気を取り戻したくて一緒についていくことにした。
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side本部
「っ!!!!!」
「どうしました学園長?」
「しょ、いや草薙の氣が消えた。」
「消えた、とはどういう意味ですか?まさか草薙が死んだとでも?」
「死んだにしては氣が消えたのが一瞬すぎる、そして草薙の氣の消えたその直後に対峙していたと思われる少し大きめの妖魔の氣も消えている。」
「同じ班の三人の氣は感じますか?」
「同じ班の三人どころか他の1年生は全員無事だ。」
「学園長、草薙が消えたと同じ班の江井から報告が入っています。」
「状況報告のために一時帰投させましょうか?」
「いや、位置は解るから私が向かったほうが早いだろう、昼までには合流できるだろうから玻璃光印を使って待機しておくように伝えておけ、今日中には戻れるだろうから何かあったら連絡を頼む、ああ、それと戦闘記録の解析もしておいてくれ、もしもの時の為にヘリの用意もしておくように。」
「解りました。」
「お気をつけて。」
私たちの声を聞くか聞かないかのうちに学園長は飛び出していった。
「では、私たちは私たちの仕事をしますか。」
「ですな。」
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side江井
学園長がこっちに向かってくるという、正式な報告書は後で提出するんだろうけれどもその前になるべくまとめておかなくちゃいけないな…
それにしても二人はどこまで行ったんだろう?
ここに戻ってくるように伝えてはあるから学園長が来るまでに帰ってこなければ呼べばいいか。
それにしても草薙くんはどうなっちゃったんだろう?
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side尾井・椎井
「やだっ、やめて、尾井くん、やめってったら。」
尾井くんがいきなり抱きついてきた。
「いいだろ、俺はもう我慢できねぇよ。」
とキスをしながら胸と尻を揉む。
(嫌なのに押しのけられない…あっ舌が入ってきたよぅ。)
(だんだんボーっとしてきたようだな、このまま一気に決めちまおう。)
と尻を揉んでいた手を股間へと回す。
(いやぁ、尾井くんの手が大切な所に、抵抗しないと…離れないと…)
突き放そうとしても力が入らない。
「なぁ、いいよな。」
そう言いながら椎井の服のボタンをはずしていく。
「あっ、いやぁ、だめぇ。」
(このままじゃ犯られちゃうよぉ、そうだ男の子は一度出すと冷静になるって聞いたことがある。)
「口でするから、それで我慢して、ね、いいでしょ。」
(口でするなんて恥ずかしいけど、犯られちゃうよりはマシだよね。)
(ここまで来てまだ落ちねぇか、無理やり犯ってもいいが、のちのち面倒だからとりあえずは口で我慢するふりをしておくか。)
「じゃぁ俺も椎井のを舐めたい、それで御愛顧だろ?」
(先に逝かせちまえば後はいくらでもなんとかなるだろ。)
(恥ずかしいけど、でもそうしたほうが早く終わるよね。)
「うん、わかった、でも恥ずかしいから服は着たままで、ね。」
椎井は既に何回も達していた、
しかし尾井を逝かせることはまだ出来ていなかった、
(ここまで蕩けさせたんだ、それに俺もだいぶ我慢の限界だぜ。)
「もう我慢できない、椎井、いくぞ。」
そう言うと尾井は椎井の返事を待たない。
「あん。」既に何回も達している椎井は抵抗することもその気も既に無い様だった。
尾井は数度腰を振ると堪らずに精を放つ。
それでもその滾りは収まらず腰を振り続ける、
そして三度精を放ったところで尾井も収まりを見せる。
「尾井くん、これでいい?」
とお掃除をしながら上目遣いで聞いてくる椎井。
「ああ、椎井は上手だな。」
(あれから更に三度搾り取られた、大した淫乱女になっちまったもんだ、ま、これで俺の女になったわけだし多少は目をつぶるか。)
「だいぶ時間も立ったな、江井も待っているだろうし戻ろうぜ。」
椎井にキスをしながら言うと。
「そうだ、今度は江井くんも一緒に、ね?」
「おい、椎井、お前は俺の女だろう。」
「だってこんなに気持ちが良いんだもん、一人とだけなんてもったいないよぅ。」
(俺の手に負えない吸精鬼を作り出しちまったかもな…)
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side江井
(うーーーー、二人が戻るのが遅いよう、デバイスの呼びかけにも応じないし…、学園長もそろそろ着くって連絡が来たから報告の内容もきちんと整えたいのにー。)
「あっ。」文庫本サイズのタブレット型デバイスで二人が動き出したのが解った。
しばらくして尾井くんが椎井さんをおぶって帰ってきた。
「椎井さんに何かあったの?」
「少し足をくじいたみたいでな痛みが引くまで少し休んでいたんだ、連絡もしないで悪かったな。」
と尾井くん。
「ごめんね江井くん、今度お詫びするから、それで許してね。」
と少し色っぽい目で言う椎井さん。
(二人が出ている間に何があったんだろう?)
「そうだ、草薙くんが消えた件で学園長が直に話を聞きに来るって、もうそろそろ着くはずだから二人も聞かれたことに答えられるようにしておいてね。」
「「えっ!!」」
「今、丁度着いた所だが。」
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side学園長
「今、丁度着いた所だが。」
「「「学園長っ!!」」」
三人からその時の様子を詳しく聞く、
椎井が見たという最後にPCに映り出されたというのが気になるところだな、
その妖魔の残骸の所に案内させる、妖魔の残骸すべてを纏め本部へと連絡を入れる。
「ああ、私だ、こっちにヘリを回してくれ、妖魔の残骸の回収と、生徒三人も回収を頼む。」
「僕たちのテストはこれで終わりなんですか?」
「今回は色々聞きたいことがある、報告書に纏めるためにも一時帰投する必要があるな。」
(だいぶガッカリしているようだが。)
「本部に戻って書類書きというのも立派な仕事だ、中で仕事をするということも経験しておいた方が無いよりは有ったほうが為になる。」
その言葉を聞いて少し安堵の表情をする三人。
しかし三人が中の仕事のほうが妖魔退治の数倍大変だということを思い知るのはもう少しあとの話であった。
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side本部
実習最終日
「いろいろなデータや過去の事例から考えて、最も近いのは神隠しに該当すると思われます。」
「神隠し、か。」
「未だに神隠しは解明しきれていません、一説には異世界と通じているとも言われておりますし。」
「草薙の捜索自体はこれで打ち切る、今後は草薙の氣が自動探知システムに引っかかるように再設定をしておくようにっ。」
「今年は収穫よりも損失の方がはるかに大きかった…【あれ】の抜けた穴は相当に大きいな。」
申し訳ありません、原作キャラ登場までには至りませんでした。
そして初エロは主人公ではなく明らかにモブキャラだと思われていた尾井と椎井、
斜悪自身もこんな展開になるとは思っていませんでしたw
次回は主人公に戻りますので原作キャラ登場となります、
はてさて最初に登場する原作キャラは誰でしょうか?
脳内でも未だに完結していないのでどうなっていくのかは斜悪にも掴めていません。
きちんと終わらせられるように書いていきたいと思います。