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第五十三話

遅くなりました、

そしていつものように短いです、


本編をどうぞ。


「え?あんた一人なの?」

賈駆がそう呟いた、


「ああ、昨日翡翠さんがな、うちの家族の一人を文官、二人を武官に引き立てると言ってきてな、三人は武威で働くことにしたそうだ。」


「妹はどうしたのよ?」


「ああ、もう一人と家に残るとよ、家を守るのも立派な仕事です、とか言ってた。」


「そう。」

賈駆は馬騰に先に外堀を埋められたことを悟る、

そもそも草薙と馬騰の関係は自分達より先なのだから不利なのは解っていたがこの差を埋められるのかどうか考えると難しいが月の為にもやらなければいけないと改めてそうはっきり心に誓った。



武威から天水への帰り道、

華雄、張遼、呂布と手合わせをした、


その後、将は華雄に呼び出される、

華雄は不満だった、

「草薙、何故貴様は手加減する?しかも私との手合わせの時には手を抜いただろうっ!!」


事実、将は呂布や張遼には指導するかのように手合わせを行ったが華雄に関してはあしらう程度だった、


「何故そこまで俺に本気を出させたい?」


華雄は俯きながら答える、

「私に勝ったお前が私の相手の時ばかり巫山戯ていたのでは私が命を賭してまでお前との約束を守ってもらうように董卓様に願った意味が無いではないか。」

そう答えた華雄の方は震えていた、


「命を賭してまで…だと。」


「そうですよ草薙さん。」

いつの間にかやって来ていた董卓が答える、


「華雄将軍は自分が勝手に貴方と勝負をし、敗北し、勝手な約束をした罪で死罪も已むを得ません、それでも尚、貴方との約束だけは守るようにと嘆願したんです、ですから華雄将軍とも真剣に向き合ってあげてください。」


将は天を仰ぐ、

あの時の軽はずみな約束がここまで事を大きくしているとは思っても居なかった為だ、

そして腰の刀の柄に手をやり、


「華雄将軍、その戦斧をこちらに放ってみな。」


華雄は言われるままに訓練用の刃引きをしてある戦斧を山なりに放る、


将がフッと息を吐くと同時に刀を振るう、

しかしその速度はあまりにも速く、

どう振っているのかも良く見えないほどである、


チンと刀を納める音がした時には、

先ほど放たれた戦斧は見る影も無いどころか、

ただの鉄屑、微塵切りになっていた、


「す、すごい。」


「これくらいの技で如何ですかな?董卓殿。」


「あの武闘会で凄いとは思っていましたが、これほどとは。」


「ふむ、では序でに、」

そう言うと将は宙を跳び、数mも駆け上がると、

空中で反転し、

「草薙の(けん)一式(いっしき)氣攻(きこう)手離拳(しゅりけん)っ!!」

大地に向かって拳を振るう、

その拳の先から氣の拳が放たる、


ドーーーーーンッ!!!


と轟音を立て大地にクレーターが出来る、


「ま、氣の技を使えばこれくらいは出来るぜ。」


いつの間にか着地していたのか董卓の後ろで明るく声をかける将、

あまりの出来事に声も出ない董卓、

轟音を聞きつけやってきたのは張遼、呂布、賈駆と護衛の兵士たち、


華雄は将の足元で蹲っていた、



「どうか私に稽古をつけて下さい、お願いします、私に出来ることならば何でもします、ですから、どうか、どうか、私に稽古をつけて下さい。」


いや違う、


土下座だ、


将はここに華雄の覚悟を見た、

自分の主の前にも拘らず土下座までするほどの覚悟を、


故に将は華雄に問う、

「何故そこまでするほどに強くなろうとする?」


華雄は土下座の体勢のまま語る、

「私は董卓様の母君である董君雅様と約束したのだ、私の幼い頃に私の村は賊に襲われた、私はたまたま村の外に遊びに行っていた為に難を逃れたが私以外は皆殺しとなった、そして賊退治に来た董君雅様に救われたのだ、私は董君雅様や牛輔様に武を教わりここまでになれた、先年、董君雅様は亡くなられる前に董卓様を守ってくれと私に言われたのだ、私が武を極め様とするのにこれ以上の理由があるかっ!!」


華雄が真情を吐露する、

おそらく自分と董卓、将以外に誰も居ないと思ってだろう、

しかしあの轟音でみな集まってきていた、


「董卓殿、華雄将軍の思い、この草薙、理解いたしました、董卓殿さえ良ければ、私で出来る限りのことはしようと思いますが…如何ですかな?」


「あ、はい、草薙さん、どうぞよろしくお願いします。」

董卓は丁寧に頭を下げる、


「だとさ、華雄、良かったな、董卓殿からお許しが出たぞ、俺が居る間はみっちり扱いてやるから覚悟しておけよ。」


華雄が顔を上げ返事をする、

「有難うっござ…い…ま…す。」


ニヤニヤと笑って将が答える、

「どうした華雄?」


そのとき華雄は気がついた、

あれだけの轟音だったのだ人が集まっていない筈がない事に、

そして自分の告白が全て聞かれていたであろう事も、


周りの兵士たちは「感動したっ!!」と号泣しているし、

張遼は「そないな事があったんか。」等と呟いているし、

賈駆はフーンという目で見ている、




「わああああああああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!!!!!!」



華雄は夕陽に向かって走り出していた。












天水とは逆方向である、











その日の夜遅くに顔を真っ赤にして華雄は帰ってきた。





天水での話はもう少しやります、


とか言いながら短いからダラダラ続くんだろ?


そう思った貴方は良く解かっていますw

多分ダラダラ続く気がしますww


このまま書くとネタバレしそうなのでこの辺りで、


ちゃお

ノシ

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