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第五十一話

間が空きましてすみません、

毎日の様に見に来てくださっている方には感謝です、


たまに見に来てくださっている方にも感謝をしていますよ、



イエイエ、見てくださっている方すべてに感謝しています、

その中でも特にという意味で、

毎日来てくださっている方には感謝です。


少しでもそれに応えたいとは思っています。


ではいつものように短いですが。

禰衡が使用していた、

既にぐちゃぐちゃに飛び散った肉体と、

禰衡の使用していた杖及び既にぐちゃぐちゃになった頭部と混じった粉々になった仮面、

そして禰衡の本体であったであろう粉々になった人形、

これらを見て将は一言つぶやく、


「さて、燃やしちまおう、【豪華焔】!!」


禰衡だったものを、

禰衡の関係していた持ち物の全てを燃やす、

自分の敵に一切の容赦をしない、

そんな意思の現れだった、


「お、お前…」


「ん?」


昨日の、あの短剣投げの少女が後ろに居た、

その後ろには同僚の子供達が居た、


「あんたが、そいつを殺したのか?」


「ああ、殺すと言われてね、お前ら此奴の敵討ちでもするかい?」


少女が後ろの子供達を見回す、

子供達も周りを見回す、


「やっ」


「やっ」








「「「「「やったーーーーーーーーっ!!!!」」」」」


「あいつが死んだっ!!」


「あいつを殺してくれる人がいたっ!!」


何だ何だ?俺が禰衡を殺したことをこいつら全員喜んでいやがる、

中には泣いて喜んでいる子までいるぞ、


「おいおい、お前らどうしたって言うんだ?」


子供達が説明する、

「私達はね、この間まで自分達でこの雑技団をやっていたんだけど。」


「急にこいつがやってきて。」


「僕が君たちの座長になってあげる。って言い出したんだ。」


「しかも僕達の本当の座長を殺してっ!!」


「その死体の腕を掴んで座長の死体を僕らに見せつけるんだっ!!」


「言う事を聞かないとこういう目に合うよって!!」


「お姉ちゃんが短剣を突き刺しても死なないしっ!!」



……………等等



あんまりにも長々と続く禰衡に対する怒りや不満、

挙げ句の果てにはただの悪口が延々と続いた、



「解った解った、で、お前たちこれからどうするつもりだ?えーと、そういえば名前を知らなかったな、俺は姓を草薙、名を将、字や真名は無いが将が真名に近しい、で、お前は?」


将は短剣投げの少女を指差しながら質問する、

助けた時にはこんなことになるとは思わなかった為、

名前を聞かなかったがここまで来て名前のやり取りなしで話はできないと踏んだ、

さらに全員に質問をすればいつ答えが出るかも解らない、

また小一時間雑談の様に続くであろうことは目に見えたためであり、

この中で知っている人物は彼女一人だけだったからである、


「俺の名前は車児(しゃじ)、姓や真名は無いんだ…捨て子だったから、()の馬車にね、捨てられていたんだって、それで親方が付けてくれた名前が車児、ここにいる連中みんなそうさ、孤児だったり親方が拾ってきたり、口減らしで親に売られたり…」


「親方って言うのは?」


「ああ、俺達に軽業や短剣投げ、生きるのに必要なことを教えてくれた人さ、親方が去年死んで、俺達の中で一番年上だった(しん)兄さんが座長をやっていたんだけど、あいつに殺されて…」


「ふーん、お前ら全員兄弟みたいなもんか?」

将が全員を見回しながら問えば、


「「「「「うんっ!!」」」」」

と、全員が大きな声で頷く、


「車児、これからお前どうしたい?」


「できれば今までの様に皆と旅をして大陸を回りたい。」


「お前が座長になってやっていけるか?」


「軫兄さんと一緒にやっていたから出来ると思う。」


「ふむ。」

将は顎に手をやり少し考えると、


「俺が銭を出してやるから代わりに各地の情報を俺に送ってくれないか?」


「え?なんでそんなことを?」


「お前達はこれから大陸のあちこちに回りたい、俺は大陸のあちこちの情報が欲しい、情報料の前払いだと思えば良い、それとお前たちの雑技団にも名前があったほうが良いだろう、胡の擊団と言う事で胡擊団(こげきだん)なんてどうだ?お前たちも全員姓を胡として、お前は胡車児(こしゃじ)と名乗れば良い、どうだ?」

将が車児を、他の子達を見回すと、


ウンウンと頷く者、

涙ぐむ者と対応は様々ではあったが概ね受け入れられているようだった、


将とすれば車児と聞いた時にコイツが胡車児であろうと思っただけの事でしかなく、

それならば胡車児を名乗らせてしまい、

自分に都合よく使える人間を欲しいと思っての発言でしかなかったのだが、


「なあ、胡車児?」


「え?あ?お、俺の事か。」


「そうさ、胡車児それがお前の名前だ、それとお前真名が無いと言っていたよな?俺がお前の真名を付けても良いか?」


「俺の真名を、あんたが?」


「ああ、大陸中を旅するのであれば必要になる時が来るだろう?なら仮にでも有った方が良いと思う、俺に付けさせて貰えないか?」


「あんたがそれで良いなら。」


「じゃぁ、匕流子(ひるこ)ってのはどうだ?」


「匕流子?」


「ああ、流れるように匕首(あいくち)を投げる娘って意味だ、お前の短剣術を見てな、そう思った。」


「あ、り、が、とう。」

涙ぐみながら答える胡車児、


それを見て私も、僕も、俺も、と他の子供たちが真名を求めてくる、



そして将はそれに応え数十人の子供たちの真名を考えて与えたのだった。





なんとかこの件が終わりました、

先は長いですがちゃんと書くつもりでいます、


でわ、

また次回、

ちゃおノシ

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