第四十八話
雑技団、
まぁサーカスだ、
空中ブランコ、玉乗りなどの軽業や猛獣使いといった現代でもよく見るやつだった、
5人は喜んでいるようなので将はそれでいいと思っていた、
司会進行は仮面を被ったピエロで、
左手にはステッキ、
そして右手に持った人形での腹話術で笑いをとっていた、
実際の司会進行はピエロと人形の掛け合いで進行を進めるという設定のようだ、
「では、今度はお客様にもご参加願いたいと思います、こちらの鞠を今から投げますので、運良く鞠を手にした方は舞台までお越し下さい、では投げますよー、えーーーいっ!!」
人形の投げた鞠はスーパーボールのように弾み何人かが取ろうと手を出しても急な角度の変更や思いのほか早い速度のために誰も取れなかった、
そんな鞠が数回のバウンド後に将の手に収まる、
「そちらのお兄さん、どうぞこちらまでおいで下さーーーい。」
あまり気乗りはしなかった将ではあったが中央まで進み出る、
「おっと、今日の武闘会の主役のお兄さんですね?お兄さんにはこちらの板の前に立って戴きましてこちらの帯革で両手両足を板に固定します。」
すると舞台袖から軽業をしていた子供たちがワラワラ出てきて将を円形の板の前に連れて行きベルトで将を大の字に固定する、
「お兄さんその状態では自由に動けませんね?」
「ああ、ちょっとこれは厳しいな。」
「では、これから短剣投げを始めまーす、お兄さんは自力で逃げることはできません、では、例の物を。」
ピエロが声をかけると数人が奥から短剣を数本と切れ味を見せるための野菜類をいくつか持ってくる、
そしてその切れ味を客に見えるようにスパスパと野菜を切っていく、
「そしてこの板を回転させまーす。」
ピエロの掛け声を受けて子供たちが板を回転させる、
(これは一般人だと目が回るぞ。)
そこに一人の少女が現れる、
(うん?あれは。)
そこにいたのは昨日将が救った少女であった、
向こうも気がついたようで一瞬驚いた顔をしていた、
「彼女はうちの一番の短剣使いでーす、では、皆様お楽しみくださーい。」
そう言うとピエロやほかの子供たちは舞台袖に引っ込む、
少女が真剣な目で将を、
そして回っている板を見つめる、
全ての短剣が投げ終えられたあと将の形通りに短剣が突き刺さっていた、
観客たちは大喜びで彼女に拍手を送っていた、
すると奥からピエロと子供たちが出てきて子供たちは将のベルトを外し、
ピエロは客に挨拶をしていた、
「お兄さんには協力していただいたお礼をしたいと思いますので最後までお付き合いくださーい。」
将は一人別席をあてがわれることとなった。
ショーが終わったあとに将が一人取り残される形で待っているとピエロがやって来る、
「僕の名前は禰衡、君を…殺す。」
この件は多分次で終わると思います、
そんなにたいした話じゃないですけどね。
でわ、
ちゃおノシ




