第四十一話
いつものように短いですが少しでも楽しんでいただければと思います、
でわ、
本編へどうぞ。
「ハハハハハハッ!!ハーーーーッハッハッハッ!!」
辺章は左手で将の頭をつかみ持ち上げる、
「弱えぇってのは罪だなっ!!」
そう言いながら右手で将の腹を何度も殴りつける、
辺章と将にはちょっとした因縁があった、
それは数日前、辺章の家に将が訪れたのがきっかけであった、
話を聞いてみれば息子が草薙の保護している餓鬼を虐めたと言うことらしい、
それも肉体的な虐めではなく、
【親無し子】
と、その餓鬼を揶揄した程度だという、
辺章の答えは当然、
【くだらねぇ事言ってねぇで帰れ】
であった、
そもそも親無しで有る事は事実じゃねぇか、
事実を言って何が悪い、
弱えぇから死んだんだろ、
そういえばコイツは草薙と名乗った、
【武闘会に出るのはお前なのか?】と問えば【そうだ】と答える、
【実力で俺を負かして見せろ、そうしたらなんでも言う事を聞いてやるぜ、かかってこいよ】
俺が煽ってやれば、
その言葉を聞いて草薙は【では、当日】と帰っていった、
そして昨日弟分がこいつを刺したっていう、
女を庇っただかなんだか知らねぇが、
あいつら程度に刺されるようじゃ実力もしれているってもんだ、
先ほどの昼休みに聞いてみれば今まで全勝しているとのことだ、
この武威の武官どもも情けねぇ、
この程度の奴を倒せねぇってんじゃ賊退治なんかまともに出来ねぇだろ、
「おらっ!おらっ!!おらっ!!!」
将の腹を殴打する辺章、
「おらっ!降参するなら聞いてやらねぇでもねぇぞっ!!」
なおも腹を殴打する辺章、
「参ったね。」
「やっと降参する気になったのか?だが、もう遅ぇよっ!おらぁっ!!」
辺章が渾身の一撃を将に喰らわせると同時に左手を離す、
将は勢いそのままに武舞台の端まで飛んでいく、
「ふぅっ、参ったね、この程度とは思わなかった、もう少しやれると踏んでいたんだが…」
そう言いながら将は立ち上がる、
「ふっ!!」
将が軽く息を吐いたと同時に辺章の腹に将の拳がめり込む、
「どうした?何を驚いた顔をしているんだ?もしかして俺が今まで全力で戦ってきたとでも思っているのか?」
「がっ、て、テメェ、はっ、腹はどうしたんだ?刺されたんじゃなかったのかよ?」
苦悶に満ちた顔で将に問いかける辺章、
「あんなチンケなもんで俺がやられるかよっ!!」
そう言いながら将は辺章の腹へと膝蹴りを入れる、
「がはっ!!血が出ていたって聞いたぞ。」
辺章も負けずに将に向かって拳を振るうが棒でいなされる、
「ああ、あれな、あれは肉屋の親父の失敗作でな、血腸って言うんだが、お前の弟分の所為でダメにされちまった、よっ。」
会話をしながらも将と辺章の攻防は続いている、
「ここまで苦労したぜ、貰わなくてもいい攻撃まで貰ってよ、それもこれもお前とやるための、布石さぁっ。」
将の棒が右から振るわれる、
「ぐっ、布石だと?」
棒を防ぎながら辺章も答える、
「そうさ、俺が圧倒的な強さで勝ってたらお前、1000万銭なんて大金を賭けないだろ?俺はお前を破産させるためだけにこれまで騙しながらやって来たんだぜ。」
ちなみに二人の会話は他の人間には聞こえていない、
漫画やゲーム、小説などとは違って全員が聞こえるような声で戦闘なんかやっていないのだ、
端から見れば何か話しながら試合をしているようにしか見えない、
「がっ!!」
この頃になると将の一方的な攻撃となっていた、
辺章の腕や足、肋骨などほとんどの骨にはヒビが入っていた、
骨折させてしまえば辺章が倒れかねない、
そうなればその場で試合が止められる可能性が出てくる、
それを用心して将は大ダメージを与えずにいた、
「がぁっ!!」
辺章が将に向かって拳を振り下ろす、
最後の一撃とでも言わんばかりの剛拳であった、
将は棒を武舞台へと投げると、
両手を突き出して掌を合わせて叩く、
パンッ!!
相撲で言う猫騙しである、
一瞬辺章の動きが止まる、
将は数歩後ろへと飛び
「両手で掌を合わせれば今のように音が鳴るよな?」
「こんの糞餓鬼っ!!」
猫騙しに引っかかった自分が悔しいのであろう辺章が叫ぶ、
「では、片手であればどんな音が鳴ると思う?」
そう言って将が右手の掌を辺章へと突き出す、
「鳴る訳がねぇだろうがぁっ!!」
辺章が将へと迫る、
「将流、一式、掌技!!」
「喰らえやっ!!」
辺章が振りかぶりながら剛拳を繰り出す、
全身ガタがきているであろうが辺章の意地であった、
【こんな糞餓鬼に良い様にやられてたまるかぁっ!!】
将は辺章へと掌を向けたまま右腕を引きそのまま辺章へと掌を突き出す、
「覇っ!!」
ドッゴーンッ!!
辺章は将の掌から放たれた巨大な掌の形をした氣でもって武舞台で唯一壁のある北側の壁へと縫い付けられていた、
「隻手の音声。」
会場にいた誰もが隻手の音声を確かに聞いた瞬間であった。
えっと、
まぁこんな感じです、
あんまりネタを解説するのもなんですが一応補足の為に、
読み返せば解りますが将は一言も【刺された】と発言していません、
してないはずw
刺されたような印象を受けるような描写はしていたつもりですが、
それはここまでの伏線ということで、
騙されたー、という方がいれば斜悪的には【よっしゃ】という感じです、
こんな結果解っていたぜ、という方がいれば【読まれてたかー】という感じです、
こんな感じでこれからも色々織り交ぜながら続けていきたいと思っています、
展開が遅かったり、遅筆だったりするのは使用ということで勘弁してください。




