第三十四話
すんごく短いですが投稿。
「お前らには悪いけれども俺もそいつには用があるんでね、譲ってもらうぜ。」
「巫山戯るんじゃねぇぞっ!!このガキがっ!!こっちの方が先なんだっ!!おいっ!!手前らコイツの相手をしてやれっ!!俺はその間にコイツの相手をしておく。」
そう言うと女に短剣を突きつけていた男が女を舐め回すように舌でペロリと自分の唇を舐めまわす、
「ガキが邪魔すんじゃねぇよ。」
「手前が来るから面倒くせえ事になったじゃねぇか。」
等等他の連中が口々に俺の邪魔者扱いしながら向かってくる、
「交渉決裂、ならばいくぜっ!!」
将がそう言葉にした瞬間一番近くにいた男が、
「ぐえぇぇっ。」
と声を上げ前のめりに倒れる、
将の拳が腹に入っていた、
倒れる男を無視して次の男の鼻っ面に一撃を入れる、
「グアッ。」
と声を上げながら翻筋斗うって倒れる、
10秒と経たずに女の相手をしようとしていた男以外が地面に倒れていた。
「後はお前だけだ。」
将の言葉を聞いた男は咄嗟に女の首筋に短剣を突きつける、
「それ以上近づくな、近づいたらこの女を殺すぞっ!!お前の顔どっかで見たな…」
「何だもう忘れたのか?」
「大兄貴と揉めた奴だっ!!」
「解ったらさっさとその女を解放してどっかに行けよっ!!」
「クソッ!!」
そう言うと男は女を将の方に突き飛ばす、
そして自分も将に突っ込んでいった、
将はこの時かなり油断していた、
どう考えても格下でしかないこいつら相手に遅れを取ることなど無い、
と、
突き飛ばされた女を抱きとめた時に男が短剣を突き出しているのを見た、
この女を刺すつもりだと瞬時に理解した、
ブスリ
男は将の脇腹に短剣を突き刺していた、
それは将が瞬時に女を庇った結果だった、
「へ、へへ、やった、やったぞっ!!大兄貴に報告だっ!!」
歓喜の声を上げながら去っていく男、
「待ってくださいよアニキ~。」
這う這うの体で男を追いかける子分たち、
「あ、あんた…」
刺された将を見つめる女、
そして、
「ドジったな。」
そう呟いた将だった。
この件もうちょっとかかりそうな感じです、
思ったより手間取りそう、
ちょこちょこと更新していきたいと思います。




