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第二十九話


将が氣の講釈をしていると、



「おっ、やってるなー、どうだい?将、うちの娘たちは?」

馬騰が声をかける、


「「こんにちわ、将さん。」」

馬騰の後ろから馬超よりも少し幼い感じの、

見るからに双子が声をかけてくる、

馬鉄と馬休である、


「ああ、翡翠さん、瑪瑙(めのう)琥珀(こはく)も、こんにちわ。」


馬鉄と馬休、

この世界では双子の姉妹である、

よくある三国志のシミュレーションゲームとは違い、

武官ではなく文官(見習いみたいな感じ)だった、

髪の色は翡翠や翠と同じ栗色、

向かって左側にいる馬鉄は姉で髪型は右側のサイドテール、

口元の右側に黒子、

向かって右側にいる馬休は妹で髪型は左側のサイドテール、

口元の左側に黒子、

立ち位置とか自分たちの中で決まっているっぽい、

馬鉄の真名が瑪瑙、

馬休の真名が琥珀、

あんまりにもそっくりなのでほとんどの人間は口元の黒子と髪型でしか判別ができないとのこと、

(将は二人の氣の違いで判別はつくがあえて口にしなかった)

先日の試合の詳細を詰めた時に手伝いをしていた二人から真名を預かったのである。


そして将はその時のやり取りでこの世界が演義ベースであるらしいと思っている。


「きりもいいし、今日はこの辺でおしまい、毎日の修行を欠かさないこと、以上、解散。」

将が宣言すると、


「「「「「ありがとうございました。」」」」」

包拳礼で挨拶をする娘たち、

それを見て満足そうに頷く将と馬騰、

娘たちはそれでも解散はせずに氣の練り方や運動をしている、


将と馬騰はその場を少し離れ、


「で、どうなんだい?うちの娘たちは?」


よっぽど気になるのだろう馬騰が再度聞いてくる、


「うん、悪くないですよ、素質がある、氣量で言えば、このまま続ければ翠はおよそ3年、たんぽぽもおよそ5年あれば翡翠さんを越しますよ、武術の方に関してはもう少し見ないと何とも言えませんが、それでも結構良い所まで行くと思います。」


将の言葉を頷きながら聞く馬騰、

「ふふふ、本音は?」


「翠がこの大陸の五指、たんぽぽが上から30ってところだと思います。」

演義ベースであろうと踏んでいる故の評価が多分に入っているのだが、

それでも自分の感じたものは間違いでもないだろうとも思っている将であった、


「随分とうちの娘たちを買い被ってくれるのね。」

そう言いながらも馬騰は嬉しそうだった、


「買い被っているかどうかはこれからの修行しだいですよ、怠けて伸びなければ買い被っていたことになるだろうし、伸びれば見る目があったということになります、結局は彼女たち次第です。」


「うん、うん、確かにその通りだ、若い割に良く解っているじゃないか。」

感慨深そうに頷く馬騰、


「で、そんなことを確かめに来たわけじゃないですよね、何かがありましたか?」


「あら、わかる?「ええ。」とりあえず二つほど、一つ目は天水の董太守が来るわ、理由は貴男が倒した楊奉の報奨という名目で。」

ニヤリと笑う馬騰、


名目で(・・・)ですか、日時的にはいつ頃ですか?」

それを受け将もニヤリと笑う、

(華雄の件も含めてって、いうところか。)


「ええ、名目で(・・・)、日時的には大市近辺になると思うわ、それと二つ目、こちらも大市に合わせて西から雑技団が来るわ、公演自体は夕方以降らしいから、あんまり試合時間を引き伸ばさないで頂戴ね。」


(興行の収益の幾らかが税収になるということか。)

「ええ、興行の収益の為にも無駄な時間をかけないように努力します。」


(ふむ、どうやら伝わったみたね。)

「ええ、よろしくお願いね。」



どちらも色々と思惑があるが表には出さない、




このあとも色々と政治や農業の話になる、

将は先日AIとのやり取りがあったように農業革命の話や、養蜂、屯田や肥料や脱穀機などについて意見を交わす、

最初、将は大規模ではなく小規模で良いと思っていたのだが馬騰がやる気になってしまい、


「土地は幾らでもあるんだ、大々的にやろうじゃないか。」


と、こんな感じである、


いきなりやり始めるわけにもいかないがある程度の下準備をするために今後も打ち合わせをすることとなった、

実際に始めるのは将のお披露目以降ではあるが、

それ以降にすぐに取り掛かれるように、

といった感じである。




先日の森で樹液を取る許可も取れ、

試合までの間にやりたいことが増える将であった。





せっかく出てきた馬鉄・馬休ほぼ空気ですがご容赦下さい、

内政系も会話が異様に長くなるのでこれくらいで端折らせてください、

この後もうちょっと(・・・・)あってから試合となります、



戦闘描写はできるだけ頑張りたいと思います。







ちょっと(・・・・)が長い気がするのは仕様だと思って諦めてください。

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