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第ニ話

回想…思ったよりも少し長くかかりそうな雰囲気です。

「今年度の進級テストは富士の樹海か…」


先ほど体育館で受けた学年集会を思い出す、


*****************************************


「今年度の1年の進級テストは富士の樹海だ、これに参加するかしないかは完全に個人の自由とする。」


学園長のその言葉を聴き【面倒なことをしなくてラッキー】と言った声も上がれば顔をほころばせる連中もいる、

そんな連中がいることを知ってか知らずか学園長は続ける。


「但し、参加者はそれなりに実力が上がるだろうし、来年度のクラス編成にも当然のことながら考慮されることになる。」


そりゃぁそうだこの対魔学園は元々妖魔を滅する為の人材育成を目的として造られた学園だ、

実力の伴わない奴は下位クラスへと落とされる、

逆に言えば実力があれば上位クラスへの編入は可能だし、

上位クラスならば切磋琢磨しより高みへと近づくことになる。


「皆も知っての通り元々富士山は霊山としての格は高い、本来であればそこで新たに生まれる(妖魔)達もそれなりの霊格を持つ為に人を襲う、等と言ったことは少なかったのだが昨今の環境破壊・不法投棄等により低級な妖魔が生まれることにより被害が出てくるようになってしまった、低級とはいえ油断すれば命を落とすこともありえる、勿論我々教師も同伴する故に余程の事は無いと思うが、それでも危険と隣り合わせということは肝に銘じておくように。」


そう言うと学園長は一呼吸し間を開け、


「それでも自分の実力を試したい、高みを目指したい、金を稼ぎたいと言うのでも構わん、一人でも多くの学生諸君が参加してくれることを信じている。」



「では詳しいことは各クラスで担任から説明を受けるように、解散。」



*****************************************


教室へと戻る道すがら、


「草薙君は当然参加するんでしょ?」


普段パーティーを組んでいる江井えいが後ろから俺に声をかけてきた、

振り返ると他のメンバーである尾井(びい)椎井(しい)も一緒だった。


「当然参加するつもり、三人ともそのつもりだろ?」


そう返事を返すと三人は頷いて居た。


俺たち四人は今年同じクラスになっただけの関係だがそれでもバランスのとれたパーティー編成だと思う、

メインアタッカーは俺で江井と尾井はたいした術は使えないがそれでもサポートとして頑張ってくれていた、

椎井は完全にバックで補助術師だったが安心して背中を任せられた、



ただ、今はまだF・Eランクばかりだから問題ないレベルだけど、

来年からは実習のランクも当然上がるだろう、

優秀と云われる対魔官に成る為には最低でもCランクを一人でこなせるくらいの腕は必要になる…


「細かい話は教室に戻って詳しい話を聞いてからだな。」


などと話しながら教室に戻ると先に戻った連中はすでに進級テストの話題で盛り上がっていた。



暫くして担任が教室に入って来た。



「お前ら席に着けー、進級テストの具体的な話だ、よーく聞いておくように。」



そういうと担任が説明を始めた、


・教師は引率するがよっぽどのことが起きない限り手助けはしない。

・何人でパーティーを組んでもいいが最低でも人数分の成果は出す必要がある。

・今回から自分専用のデバイスが貸与されるが最終的には買取になる為に自由に選ぶことができる。

・デバイスにどんなデータを入れるのかは個人の自己責任において自由。

・武具は貸し出しもするが自己負担・自己責任において何を持ち込んでも良い。

・今回の実習はEからCランク相当のミッションレベル。

・今回は妖魂核を現金で買い取る。


大切なのはこれくらいか、

後は幾つか細かいこともあるがどうでもいいだろう、

しかし、Cランク相当の妖魔が出る可能性もあるのか、

などと思っているとクラス委員の出井でいが質問をする。


「先生、Cランク相当と言うのは現在の我々ではかなり厳しいのでは?」


その問いに、


「だから何人でパーティーを組んでも良いってことだろ、それに優秀な対魔官に成る為には最低でも一人でCランクをクリアする必要があるのは解っているだろ?徐々に上のミッションをクリアしていかないといつまでたっても昇進できないし、金も稼げないぞ。」


そう、対魔官は金になる、

とは言っても優秀であることが条件だ、

妖魂核の買取は対魔官にとって臨時収入になる、

25%が税金として引かれ、

25%が所属所轄の収入として引かれ、

25%が退職金への積立、

25%が給与に追加される。


Cランクは50万位が相場だから12.5万程が手元に入る計算になる、

因みにDが10万、Eが5万、Fは1万位、

妖魂核の大きさ、色、艶で値段に変動はある。


などと考えていると不意に担任が、


「草薙、お前はどのレベルまでのミッションをこなしたことがある?」


???


何、言っていいのか?


そんな顔をして居たのだろう、

担任が、


「正直に答えていいぞ、俺は上から聞いているから問題無い。」



あまりばらすなと言われていたのだが…

つまりは解禁ということなのか、


「一人でならばAランク、一族の者とならばSSSです。」


教室にどよめきが起きた。

序章はオリジナルの設定がいくつか出てきますが基本的には説明とか無いと思います、

原作キャラが出てくるのはスリップ後なのでもう少しお待ちください。

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