第二十八話
なんとか次話投入、
思ったよりも難産、
今回は説明とか異様に長いです、
それでも全体的には短いですが…
本編をどうぞ。
「「「「「ええええええぇっ!!!」」」」」
とみんな驚いている、
「しょ、将様、33倍だなんて、そんなことをして人は大丈夫なのでしょうか?」
鄒が聞いてくる、
「鄒が聞きたいのは限界を超えても平気なのか?ってことだな?」
鄒が頷きながら聞いてくる、
「ええ、そうです、人の限界がどれくらいなのかは解りませんが、元の氣の33倍まで上がって人の体は大丈夫なのですか?」
「俺が生まれた国ではこの方法が確立されたのが、俺が生まれる100年ほど前だ、それまでは一般的に氣量の限界は元の氣量の100倍まではいかないだろうと言われていたらしい。」
「らしいというのは?」
智が聞いてくる、
「元々この方法は俺の一族の秘中の技だったそうだ、だから俺の一族は普通の人間よりも遥かに大きな氣を保有していたんだ、しかし多くの人間はこの方法を試しても100倍には届かなかったそうだ。」
「じゃぁ、普通に考えたら一般的には100倍が限度なんじゃないか?」
翠が答える、
「多くの人間は、って言ったように、一部の人間は1000倍まで伸びた、そして100倍までに届かなかった人間の多くは氣量の限界は100倍まで届かないと主張していた人間の多くで、1000倍まで届いた人間の多くはそういった知識のない若い世代だったという。」
「1000倍で将さんにどこまで近づけるの?」
たんぽぽが聞いてくる、
「氣の量だけで言えば天と地ほども差がある、でもね、たんぽぽ、氣っていうのは使い方次第であって氣量がでかいほうが有利ではあるけれども絶対に勝つっていうものじゃないんだ。」
「使い方次第?」
「そう、例えばこんな風に、」
そう言って将は空中を跳ぶ、
飛べるわけではなく一歩ごとに氣で空中を弾き跳ぶ、
数歩跳んだ所で終わりにして着地する、
数mの高さからの落下になるので全身を氣で覆い着地の衝撃を緩和する、
「っと、まぁ、氣の使い方次第でこんな風に空中を跳ぶ事も出来る、他には、」
そう言うと将は娘たちの周りを走り出す、
徐々に速度を上げていくと将の残像が一人、二人と増えていく、
これは氣による残像であって分身とは少し違う、
この技の利点は残像の氣は当然【氣】で出来ているために氣による探知では本体を見つけるのに難儀するという点である、
当然既に目視できる速度では走っていない、
これも氣による身体強化の一つである、
「なーんて事も出来るんだな。」
不意に現れた将に一様に驚く娘たち、
その後これらの技を見せたことで質問攻めに合う将、
将が簡単に答える、
氣にはいくつかの種類があり、
身体能力の強化、
鋼鉄よりも硬くすることが出来たり、
氣を実体化させる技、
治療など様々な使われ方がある、
等等質問に答えていく将、
氣量の階級分けは大雑把に分けると大分類で三つ、
上・中・下
これでは大雑把すぎるので中分類として、
上の上、中、下、(SSS、SS、S)
この階級まで行ける人間はほとんどおらず、
上の下(つまりS)になれるのですらほんのひと握りである、
大抵は人外の存在がこのランクにいる、
中の上、中、下、(A、B、C)
ここが人としての限界だ、
馬騰がB~B+だった、
BとAの差はかなりある、
普通に修行しただけでは到達できるわけはない、
CからBになるのであって一般的には不可能に近い、
それが今の年齢で現在値でBランクにいる馬超が異常であるといって良い、
下の上、中、下、(D、E、F)
普通一般人でD+になればかなりのものである、
そう言った意味で楊奉は低いわけではない、
むしろ一般的に言えば高い方にいるのだ、
そう考えるとこの世界の住人の氣の高さは異常であるといえる、
将からすればファーストコンタクトが貂蝉であったために感覚が麻痺していると言っても過言ではない、
本人の氣量が半端ないということも拍車をかけているのだろう、
小分類としては
さらに上、中、下に分かれる、
上の上の上、中、下(SSS+、SSS、SSS-)
といった具合だ、
これらは個人を細かく観察するために使うことが多く、
通常頻繁に使うものではない、
さて、
この中分類のランクだが、
上から順に、
SSS
SS
S
A
B
C
D
E
F
と別れているが、
上のランクに上がるのにかなりの差がある、
F………10倍でEへ、
E………100倍でDへ、
D………1000倍でCへ、
C………10000倍でBへ、
B………100000倍でAへ、
A………1000000倍でSへ、
S………10000000倍でSSへ、
SS……100000000倍でSSSへ、
次のランクに上がるのに現在値からどれくらい上げる必要があるのかを大雑把に記したものである、
各ランクで10倍ずつ増えているのだが、
もう一度言っておくが、
これは次のランクに上がる数字であって、
Fランクから見た数字ではない、
FランクからCランクに必要なのは、
1000000倍である、
つまり1%上げるこの修行方法を行っても、
FランクからSSSランクまで上がるのには単純計算でも23~24年ほどかかるというわけだ、
当然途中でほとんどが限界を迎え、
かなりの実力者でもB+~A-、
ほとんどがC+~良くてB止まりなのだ、
それでも将はこの世界の異様な初期値を考えると、
修行しだいでSランクまで行ける者が出てくるのではないか?
そう思ってもいた、
「さっきも言ったようにこの修行で一番大切なのは毎日自分の氣量を100だと思って修行することなんだ、今日が101、次の日は102、何て考えながらだとこの修行は行き詰まる、そうなると氣を大きくすることはできなくなっちゃうんだ、だから毎日100だった大きさまでギュッと押し込む、この繰り返しができるようになると氣の想像力が具体的にできるようになる、そうすれば氣の技を使うのも難しくなくなるし、応用がいくらでも利くようになる。」
その後も将による氣の講釈は続いた。
よく考えるとまだ3日分も終わっていませんね、
この調子だといつ終わりが来るのやら、
けれどもこの辺はまだ流せる範囲ではないので流しません、
試合当日までもうちょっといろいろあります。
出来ればお付き合いいただければ幸いです。
それではこの辺で。
 




