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第二十三話

待っていた方々ありがとうございます、

いつもどおり短いですし話は進んでいませんがそれでも何かを書いて上げるべき、

と思い上げます。


「だが断る!!」



一瞬の沈黙の後、



「ハハハハハハ。」


と一際大きな笑い声が、

その笑い声の主人は馬騰であった。



「将、今度はこの娘達から何を引き出したいんだい?」


馬騰の質問に将は答える、

「昨日のやり取りでバレてましたか、ハハハ、そうですね、ここにいる方たちはどうやら俺よりも自分の方が強いと思っているらしい、ならばここは一つ賭けをしてみませんか?」


「「「「「賭け?」」」」」


にやりと笑いながら将が続ける、

「ええ、そうです、この俺と勝負をする気のある方はご自身の勝利に最低一万銭又は一万銭相当のもの以上を賭けてください、俺は俺自身の勝利に俺に勝てた方の賭けた額の十倍相当の望むもので答えましょう。」


十倍相当という言葉にザワつきが出ると共に、

幾人かの人間の目が光る。


黄色髪が将に質問する、

「賭けた額の十倍相当の望むものというが、貴様に何が払えるというのだ?」


待ってましたとばかりに将が答える、

「まずは昨日賊共から鹵獲した銭、食料、馬などがある、他には馬騰さんから譲り受けた屋敷もあるし、俺の愛刀ならばおそらく百万銭払っても買えないほどの逸品だ、なんなら。」


将は自分の首をポンポンと叩きながら、

「俺の命でも構わないぜ。」


と大声で笑う。


将はここぞとばかりに煽る、

今ここにいる人間の中で一番【氣】がでかいのは馬騰である、

とはいってもB~B+といったところだ、

氣の大きさで言えば続くのは馬超と馬騰の脇に控えている青髪、

これでB~B-、

馬騰の脇にいるもう一人、黄髪の方はB-~C+位だ、

あとの8人と馬岱はC~D位で昨日の楊奉と大差ないだろう、

一概に氣の大きさだけで強さを決めつけるわけにはいかないが、


(極まれに氣の総量は一般人以下だが攻撃の一瞬に氣を使い圧倒的な強さを誇る人物もいる、が、持久戦には弱いためどうしてもAランク以上の妖魔とは一体一では渡り合えず、対人戦において実力を発揮する、といった人物も存在する、その多くは修行を積んだ高齢者がほとんどであった。)


そういった事情を考慮してみても将のレベルから行っても今この場にいる人間相手ならば不測の事態が起こることなどあり得ない。




ちなみにC+と言えば世界レベルの格闘技大会で優勝できる位の実力者である。



将が煽るのは、

まず一つに煽られた人間は頭に血が登り普段通りの実力を出せなくさせるためである、

そして二つ目は煽られれば普段であれば自制するような事でも自制心が効かなくなるためだ、

おまけの三つ目はここで荒稼ぎしてやろうという下心である。




「さぁ、俺よりも強いと思っているんだったらさっさと賭けに乗ってこいよ、どうせ自分が勝つんだからいくら賭けたって損はしないはずだろ?俺からせしめるのは早い者勝ちになっちまうんじゃないのか?それともあれだけ非難しておきながら口先だけの連中なのかい?」

さらに手をヒラヒラと自分に向けかかって来いと煽る。


真っ赤な顔をして黄髪が叫ぶ、

「貴様っ!!言わせておけばなんという無礼なっ、貴様など私が相手をするまでもないっ!!誰か相手をしてやれっ、賭け金がないという者は私が融通してやろう、最初にこいつを打ち負かした者には褒美を取らすぞっ!!」



その声を受け多くの者が将との対戦に名乗りを上げる、



その対戦相手の多さを見て将は馬騰に、

「受付のための人員と場所をお貸し願いますか?これだけの人数ですから参加希望者の受付と賭け金がいくらなのかを記録しておかないと拙いことになると思います、途中でやめる人間が出ても困りますからね。」


そう言って将は肩をすくめておどけてみせた、



馬騰は少し考える、

諸将も将に煽られ頭に血が上っている、

ただでさえ勝機は薄いのにさらに薄くしてしまうのも拙いだろう、

このまま将の考え通りにことが進んでしまうのは少々面白くない、


と、


ならば将にも踊って貰おう、

と、

「将、十日後にこの武威では大きな市が開かれる、そこで民たちに向けて将のお披露目も兼ねて武闘会という形で将の実力を全員に見せて欲しいんだけど、どうだい?」


(さすがは馬騰、ここで諸将をクールダウンさせるべく時間を置こうという考えだ。)


ならばここはそれには乗ってやるが将とて完全に主導権を渡す気はない、

後日になるのであれば自分に有利に事が運ぶように動けばいいだけだ、

「では、さらに細かい打ち合わせが必要になりますね、後ほど詳細を詰めたいと思いますがどちらに向かえばよろしいですか?」


馬騰もこのままここで打ち合わせをすれば諸将と将の溝は深まるばかりであろうと考える、

「そうだね、昼過ぎに私の執務室まで来て頂戴、迎えをやるから家で待っていて頂戴。」


暗に出て行けと言われたのだ、

馬騰はこのあとここにいる諸将に対して説明する必要があるだろうし、

隠しておきたいこともあるのだろう、

将も理解し、


「では後ほど。」



そう言って婁圭、張済、張繍を連れて帰っていった。






そして決まった詳細は、


予選は前日。

一般参加も認める。

勝ち抜き戦で勝ち上がった15名が翌日将と試合を行える。

一般参加者による将への賭け金は無くても良い。

武官による賭け金は最低一千銭から。

武将による賭け金は最低一万銭から。

将は対戦相手が勝利した場合には対戦相手の賭けた賭け金の10倍相当の金銭を対戦相手に支払う。

武具は刃引きをしたものを使用すること。

対戦相手を死に至らしめたものは死罪。

敗北宣言または審判の判断により試合続行不能とみられた場合敗北とする。

武舞台から落ちた場合は敗北とする。

嘘、ハッタリ、策、全て本人の武略の一つとして認める。

ただし法に触れる行為はその限りではない。(身内を拐ったりしてはいけないという事)

各試合において公共で賭けを行うため闇賭博は死罪。




この試合までは正式な客将とは認めない、

という諸将の談判により将は試合当日まで自由にして良いとのことだった。


予定になかった話が割り込んでいますので次話ももう少し時間がかかりそうです、

なかなか一段落しないのは話が短いから、

そして進行が遅すぎるため、


もう少し何とかしたいとは思います。

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