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第二十話

短いうえにほとんど進んでいません。

翌朝



いつもより少し早く目が覚める、

ああ、

少しナーバスになってたな、

AIにも気を使わせすぎた、

謝ろう、

そして強くあることを誓おう、


AIを起動しデバイスを机に置き自分に対面させる、



「おはよう、AI。」


「ええ、おはようございます、どうしたんですかこんなに朝早く、そして私と向き合うなんて何かありましたか?」


昨日の事は昨日の事、

あれで終わりにしてくれようとしているのだ、

有難い、

しかしそれではこの将の気がすまんのだよ、


「AI、昨日はすまなかった、それとありがとう、そして今後も俺の為に、俺を諌めてくれ。」

そう言い放ち頭を下げる。



AIも理解する、

もうあの時代には戻れない、

この時代で生きることを既に受け入れている将の為に、

今の時代には未だ無い【日本】や【草薙家】、

そしてこの世界の未来はおそらく自分たちの知る未来には繋がらないであろう、

だから【日本】や【草薙家】をお題目に掲げるのはよそう、

自分の生まれた意味を、存在意義を再認識する良い機会だったのだ

今後はその全てを将の為に捧げよう、


「顔を上げてください、私が硬すぎたのです、こんな時代なのですから、私は今後貴男の為に全てを使います、いつ終わるともしれないAIという電脳の身の私ですがその最後の時まで貴男に尽くしますよ。」


頭を上げ、そしてまた頭を下げる将、

「ありがとうAI、そしてこれからも迷惑をかけるだろうがよろしく頼む。」


「ええ、ええ、解りました、迷惑でもありません、私は貴男の為に作られたのですから貴男がデバイス()を捨てない限りは私たちは常に二人で一人です、貴男の為になることならばなんでもしてみせますよ、ですから顔を上げてください。」


「うん、解った。」

そう言った将の顔は実に晴れやかで清々しかった、

そしてデバイスを手に取り装着する。


見る人が見れば、

それはまるでプロポーズを、

結婚をも思わせるかのような二人の行動であった。




「AI、昨日の続きだ、味噌・醤油を作るにしても道具をどうしたものか?」


「まずは貴男の契約している道具類を使うだけで大丈夫です、今は貴男の一人分だけで十分でしょう?神事の時のような規模まで作るのであればもっと大きなものが必要になるでしょうけれどもそれでも今の時代の技術で作れるものですから大丈夫ですよ。」


モニターに映し出される資料を見ながら頷いては書き込む将、


「冷害とかあとは飢饉対策に芋とか欲しいよなジャガイモとかサツマイモとかどうよ?あれって江戸時代での飢饉対策に一役かったっていうのは教科書にも載っていたくらいだから覚えているけどいけるかな?」


「冷害対策としても飢饉対策としても優秀なのは(ヒエ)でしょう、ジャガイモやサツマイモは残念ですがこの時代で求めるのは厳しいと思います、とはいえこの世界の服のレベルはおかしいですから可能性は0ではないとだけ言っておきます、ただ限りなく0に近いと思いますが。」


「0じゃなけりゃ良いじゃん、宝籤の一等当選確率は限りなく0に近いけれども0とは天と地ほどに差があるんだからさ、あったらラッキー程度に思っておこう、だから市場にもちょいちょい出かけて見るから、必要なものになりそうなものがあるかどうかの細かいところはAIがチェックしてくれよ、な。」


「解りました、いろいろ見聞きするためにも頻繁に連れ出してくださいね。」


「ああ、頼むよ、で、これが本題、一番重要なのが…黄巾の乱までの時間だ。」


「歴史通りに動くのであれば残り時間は約5年、あまり時間はありませんね。」


PiPiPiPiPiPiPiPi…



「時間です、鍛錬に向いましょう。」


「時間が来ちゃったのなら仕方がない、続きはまた後でだ。」



鍛錬へと向かう将だった。

いつも思うが何故こうなるのか?

思ったほどに進まないのと余計なものが次々に浮かび上がる。


次はどうなるかな?


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