第十五話
相変わらず短いですがどうぞ。
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side華雄
この男の笑顔は一体なんなんだ、
もしや淫らなことを強要しようとでも言うのか、
し、しかし、約束は約束だ、この華雄約束を違えるわけにはいかん!
とはいったものの私は初めてなのだ、優しくしてもらえるのだろうか?
いや、所詮は敗者の身、勝者に従うのは自明の理ではないか。
でもできれば優しく…
等といつまでも将からの要求がこないことに悶々とする華雄であった。
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side将
何を考えているのか解らないが、
不安なのは解るよね、
こういう時って相手がいつまでも要求してこないと悪い方へ悪い方へと考えが行くもんだからね、
そこで普段ならば断るような要求が来ても受け入れてしまう。
心理的な引掛けを華雄に仕掛けたのであった。
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「では華雄将軍、俺のお願いは…」
「(来たっ、何を要求されるのだろう?)私に出来ることならばなんでも言ってくれ。」
「俺と、」
「お、俺と?」
「俺と戦場で相見えた時に、一度だけ軍を引いて貰う。」
「な、何?ぐ、軍を引けだと。」
「そうだ、出来るだろ。」
「い、いや、しかしだな、勝手に軍を引くわけにはいかぬ。」
「【君命も受けざる所あり】そう言って引けばいい。」
「だからと言ってだな。」
「ああ、解った解った、今回の件を董卓殿と相談して決めてくれ、後日返事をくれればそれでいい。」
「それでは、貴様との約を叶えられないかもしれないではないか。」
「その時はその時だろ、諦めるさ、華雄将軍の矜持が許さないというのであれば頑張って董卓殿を説得してくれや。これでこの件はおしまい、あとは華雄将軍次第ってやつだ。」
「むぅ、解った、董卓様に報告することにする。」
その言葉を聞き引き上げようとする将、
反対に華雄へと近づく者があった、
「ねぇ、華雄将軍。」
「うん、馬騰殿、如何した?」
「良い事を教えてあげるわ、この辺を荒らしていた楊奉って賊がいるでしょ、あの賊共を今日将が壊滅させたわ、私が証人よ、董卓殿にそれを伝えてあげなさい。」
「何だと、それは本当か?」
「こんなことを嘘ついても仕方がないでしょ?よければ首を持っていく?私の方は確認済みだから渡してもいいわよ。」
「では、お預かりしても良いだろうか?」
「ええ、持って行って説明しなさい。」
そう言って楊奉の首の入った包を馬騰は華雄へと渡した。
「私たちはこれで引き上げるわ、華雄将軍これにて失礼。」
「馬騰殿、心遣い感謝いたす。」
その声を聞きヒラヒラと手を振って返す馬騰であった。
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side馬騰
(この貸しはどれくらいになって帰ってくるのかしらね、楽しみだわ。)
「さぁ、みんな帰るわよ。」
「「「「「おうっ!!」」」」」
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side華雄
(いろいろ報告すべきことができてしまった、なんと言って説明すべきか、えーい、考えても仕方がない、ありのままに報告するしかないか。)
「我らも帰るぞっ!」
「「「「「はっ!!」」」」」
…
こうしてどちらも自領へと引き上げていった。
はい、エロは無かったですね、
期待していた人ごめんなさい、
とりあえずこれでやっと武威へとたどり着きました、
ここまでくるのに文量は少ないくせに長かった、
武威についてからがまた本題に入るまで長い道のりになる予感。
ガッツリ書いている人は本当にすごいですな。
ではまた次回。




