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3rd 死骸の匂いはフルーツケーキ

作者: 遍駆羽御

死骸の匂いはフルーツケーキ


詩:遍駆 羽御



裂いた 裂いた 人肉を裂いた

並んだ 並んだ 首が並んだ

手と手 合わせ 食事にしましょ


一緒にどう、アナタ。くすっすぅっすす。


それはよく晴れた日射しの強い午後のこと

独りの腹っぺこゴスロリ幼女様

自分に声を掛けてきた親切なお姉さんに連れられて 人気のない林道へ


「ねぇ、お母さんはこっちにいるんだよね?」

「いいえ、いませんよ」

「え……」

幼女様の今夜の食糧ゲットを祝すようにお姉さんの首は吹っ飛んだ

噴水の如く 流れる血水を飲む

「これはレモンティーね……新鮮だわ」


狩りを始めたばかりの幼女様は じいやをベルで呼んで食料を屋敷に運ばせる

そこは人の血で染め上げられたお菓子(死体)の家でした


今夜も幼女様の成長を家族みんなで祝う楽しい 楽しい 家族の団欒

さぁ……アナタも一緒に―――


裂いた 裂いた 人肉を裂いた

並んだ 並んだ 首が並んだ

手と手 合わせ 食事にしましょ


幼女様は栗鼠の絵柄皿に載る目玉に微笑む


「ああ、そうね。アナタ……もう、食べれないんだっけ」

「でも、でも、わたくしのお腹の中で永遠に生きられますね。それって凄い栄誉なことよ」


小さな少女の美しさは みんなの優しさとみんなの犠牲で成り立っている

ほら 幼女様のお前を呼ぶ鳴き声が聞こえるぞ……



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