表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/10

結末と死因の関連性

 あれから何度か実験を行ったことで、前回の推測を補強することができました。

 判明したことを以下に列挙します。


 「読むと死ぬ話」は一文でも読んだ時点で死ぬ。

 読んだ量が全体の半分未満だと、死因がランダムに決定する。

 読んだ量が半分を超えると、共通の死因になる。

 読み進めるほど死ぬ時期が早まる。


 基本は前回の戦記物の「翻訳版」を使いました。

 たまに佐野君も読んだ悲恋の物語を導入したところ、上記の特性に変わりはなかったです。

 生まれた場所も時代も言語も異なる「読むと死ぬ話」ですが、呪いの法則は共通しているようです。

 非常に興味深い現象ですが、深掘りすると話が脱線するので一旦置いておきます。


 今回のメインテーマは「死因と物語の因果関係」です。

 「読むと死ぬ話」を半分以上読むと、特定の死因を招きます。

 戦記物は焼死で、悲恋の物語は転落死です。

 大野さんの「要約メモ」によると、どちらも作中の主人公が辿る末路でした。

 このことから、呪われた被害者は物語に沿った死因に至ると考えられます。

 読者に物語を追体験させる、という表現でもいいかもしれませんね。


 私は他の「翻訳版」も使用し、それぞれがどんな死因に至るか調べることにしました。

 「要約メモ」を読めばだいたい予想できますが、やはり実際に検証しなければなりません。


 そこで私は、アルバイト募集で無作為に選んだ人々に「翻訳版」の全文を読ませました。

 一人につき一つの物語を担当させて完読するよに指示します。

 実験は特に問題もなく予定通りに終わりました。

 それから待つこと二週間。

 全員の死が確認できたので結果を発表します。


 すべての被験者が「読むと死ぬ話」の結末に類似した死を辿っていました。

 凍死、感電死、出血死、病死、孤独死……。

 さすがにこれだけ綺麗に結果が出ると疑う余地もありません。

 「読むと死ぬ話」は、内容に沿った死を招くようです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ