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第3章―会社発展編 第22話 大学生活一回も行ってないが一旦休学 【1999年9月】

長い目でお付き合い頂ければ幸いです。よろしくお願いします。



 最近大学行ってないのかと問われると自信を持って行ってないと答える。学生の本分は授業に出る事だと問われると学生ではないと答えるしかない。


そんな今日は、株式市場での売買はシステムに任せて久しぶりの大学への登校だ。ただ登校するのは、休学届の提出と前回の人生で知っている人に会ってある事を依頼するためだ。なぜ退学届けを出さないかって、まだ学割を使いたいためだ(違う)まだ大学でやらないといけない事があるかもしれないので、念のための休学届だ。


休学届は学生課に行ったらすんなりと受け取って頂き、大事な用事が済んだ。俺の中では一大行事なのに、受付の方には流れ作業のようにすんなりと受け取られてしまい、逆に不満を感じてしまった。まぁいいや。




本題は、前回の人生で自分のゼミの先生であった笹川教授に会うためだ。前回の人生では、ゼミの先生であり法律の専門家だ。大学在学中に司法試験に受かった天才であり、若く親しみやすい先生で一緒に合宿ゼミに行って酒を飲みあった先生だ。問題は今の世界では会った事もなければ会話もしたことがないから、誘い方もわからない。


学生課を後にして、大学の奥にある法律学部の棟に入っていった。教授室は10階にあり、通常なら緊張するが、前回の人生で入り浸っていた教授室なので軽い気持ちだ。問題は会話をしたことがないので話しかけ方だ。さて、笹川教授の部屋の前に来たネームプレートを見ると懐かしい。前回の人生ではゼミ仲間と卒業する際に新しいネームプレートをプレゼントしたことは、最近の事のように思い出す。もちろんこの世界では昔のネームプレートのままだ。


ネームプレートに講義中などの札が掲げられてないので、在室中であろう。気軽にノックをして反応を待った。

「どうぞ。」

中からくぐもった声で聞こえてきた。

「失礼します。」

俺は意を決して、ドアを開けて中に入ってみた。



「・・・うん?君は?」

教授は不思議そうな顔しながら、首をかしげながら過去の記憶を呼び戻そうとしている。

「はい、お会いした事ありませんが、新しく1年生になった梅田と申します。」

さっき休学届を提出したのは、ここでは一旦置いておくとして学生として自己紹介をした。


「ぁ、新入生なんだね。今日はどうしたんだい。」

会った事がないことに納得したような顔をして聞いてきた。気軽に会話してくれる笹川教授は、学生に人気のあった教授だ。

法学部の仲間に聞いてもゼミ合宿はあまり聞かないので、学生とゼミ通して合宿まで付き合ってくれる教授である。


「はい、本日は教授にご相談がありましてお伺いしました。今お時間はありますか?」

「新入生が僕に相談ですか。珍しい事ですね。今は時間が少し空いてますので、どうぞこちらにお座りください。」


「君は、お茶でいいですか。」

席に案内をした後、向かい側に座りながらお茶を準備して持って来てくれた。

「お茶で問題ないです。忙しい中、時間を作って頂きありがとうございます。」

教授にお礼を言いながら座る事にした。




時間ももったいないので早速本題に入る事にした。

「本日はお願いしたいことがあり、伺いました。私は、大学に入学のタイミングで会社を起業しました。教授には、起業した会社の非常勤取締役になって頂きたいのですが、お願いできますか。」


「ぇ・・・私が君の会社の非常勤?いきなりなお願いですね。」

かなり驚いた表情で私を見つめた。

「はい、いきなりですが非常勤取締役になってほしいというお願いとなります。私には法律の知識が足りないので会社の運営に法律の知識をもった教授に手伝って頂きたく思います。」

「依頼内容はわかりましたが、なぜ私に白羽の矢がたったのかとあなたの会社の事業内容が知りたいから教えて頂けるかな。」


当たり前のような質問だが、笹川教授に決めた理由は、前回の人生で親しい関係になったからとは、この会話では言えない。適当に作ってみなければ。

「自分が在籍している法学部で一番相談しやすい教授と思ってます。また会社は投資をメインにした会社と傘下に不動産事業を主体にしている会社を持ってます。」


「ほぅ、想定より大きいなぁ。たしかに今副職はしていないからできない事はないけど、昨日・今日で即答はできないな。」


「それはそうですね。分かりました。会社のパンフレットを置いておきますので考えておいてください。教授それとテニスってやれますか?」


「パンフレットの件は、見て考えておくわ。テニスは趣味でやっているよ。君はテニス好きなのか。」

少し驚いた表情で私を見た。


「はい、机の横にかけているラケットを見つけたので聞いてみました。今度一緒にテニスをしませんか。テニスをしながら今回のご相談の中身を詰めればと思います。」

見つけたのはもちろんだが、前回の人生では教授とよくテニスをやっていた。そして自分の従姉が所属していた社会人のテニスサークルに二人でよく遊びに行った。そこで教授は従姉と付き合って結婚したのは、大学卒業して数年たった時に教えられて、残業の仕事中に叫んでしまい、その時の上司に怒られたことは今でも鮮明に覚えている。


俺の生涯の一番の驚きは、時代を過去に遡るまでは、教授と従姉の結婚が1番だ。その後の飲みの席では、従姉と教授のロマンスをよくネタにしてました。スミマセン。結婚式の際はスピーチを頼まれたが前に立つのも苦手なので断ってしまった。それぐらい公私にわたって仲良くなった教授である。



今日は、携帯の番号を交換し合い、テニスの約束を取り付ける事ができた。テニスを行う中で話が盛り上がり、非常勤取締役の事も了承して頂き、次回以降の取締役会議への出席と従姉が行っているテニスサークルへの参加の約束を取り付ける事ができた。これでまた力強い仲間を一人加える事ができた。



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1999.3  投資会社立ち上げ

1999.3  高校卒業

1999.4  投資会社 名古屋駅前に本社移転

1999.5-7 親族や佐藤さんなど即戦力入社 

1999.8  不動産会社買収 

1999.9  システム部門立上 システム開発開始


数多くの小説の中で、私の小説を読んで頂きありがとうございます。


読んで頂ける皆様にお願いがございます。


「ブックマーク」と広告下の「☆☆☆☆☆」を「★★★★★」にして頂けますととても嬉しいです!



皆様の応援が、本作の連載を続ける原動力になります!


どうか清き一票をよろしくお願いします!!


選挙っぽくしてすみません。



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