酔生夢死
ぐちゃぐちゃになったあたまでみつめた、ぐちゃぐちゃなあおいせかい。
沢山の声がきこえてきて、ひとがたは地面に蹲り、つめたく泣き続けている。
吐いても、はいても、はいても、まだ足りないほどの透明と
白いおばけ。
それは唐突に、ゆっくりと、にっこり笑った。
たすけて
たすけて
たすけて
あったかいお腹の中できいたあの音と、夢見心地をきりとられたかわいいおなか。
ちいさなおてては真っ赤になって、しね、しね、と囁いている。
悪魔だ。
ひとがたをころしたあくまだ。
おばけはまた、透明を浴びせ続ける。あまい暴力。
透明はまた、おばけと踊らせ続ける。にがい愛情。
やさしい虐待。
あたらしいおなか。
あったかくて、くるしい。いい匂い。おなかすいた。
真っ赤に染まったちいさなおてて。しね、しね、とあそぶちいさなおてて。
ころしたいのは、だあれ。
まんまるなおめめで見つめたぐちゃぐちゃなせかい。
いたい
いたい
いたい
あおがいたいよ。
涎と抱き合ってころしてしまおう。
ぐちゃぐちゃなあおいせかいは、ひとがたは、なきごえと共に美しく息途絶えた。
とがったじめんのうえ。透明に包まれて、ちいさなおててはもういない。おいしそうな真っ赤のなかで。
おやすみなさい。かわいい欠落者。