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爆炎の賢者の風魔法  作者: 山司
3/89

出立

▪️▪️▪️▪️





アフロディーテの葬儀が放映される中、ティアリルはリティに連れられ改装中のフェンリルのドックに来ていた。


アフロディーテの葬儀は国中に放映されていたが、式そのものは、家族である王族と極一部の者だけが参列するだけの小ぢんまりとしたモノだった。


兵達の士気を上げる為、全国民の目に見える様に、しかし、戦時中の余計な負担とならない為、大々的には行わないと云う、ラーン王の考えだ。


娘への愛情は本物でも、王として“娘の死すら有効活用”しなければならない……




「ティアリル殿、此方がフェンリルです。

明日の朝には完成し、テスト飛行の予定です。


時間の短縮の為、物資に関しては既に積み込まれていますので、先ずは其方からご確認下さい」



全長33m、ティアリルの設計とはデザインは異なるがプロペラの付いた大きな翼を持つ、ヘリと飛行機の中間の様な鋭いシルエットの巨大な機体が広いドックを独占していた。



リティの案内の下、そのまま機内へ。

元々王族の専用機だった事もあり、内部はヘリの中にも関わらず、壁紙が貼られ、絨毯が敷かれていた。


フェンリルは向かって右側から乗り込み、右端は廊下と階段になっている。

この構造は部屋を広く取る為に良く用いられる方法なのでフェンリルも元々そうだった。


最初に向かった最後部の倉庫はティアリルの要望で左右に仕切られており、入って直ぐの右倉庫には食料や武器、機材などが既に高く積み上げられていた。

一通り積み込み済みの内容を聞いて、隣の左倉庫へ。


左倉庫には超大型の冷凍庫が2機あるだけで、それ以外は伽藍堂だ。

冷凍庫もまだ稼働しておらず、明日の飛行テストが終了し次第、冷凍庫に電力を通して冷凍食品を搬入する予定と云う事だった。



そのまま、後方から調理場兼食堂、シャワー室、トイレ、搭乗員室と案内されてコックピットへ。

ティアリルはヘリの設計図をアフロディーテに渡したが、あくまで機体の形状と内部の構造とプロペラのギミックを考えただけで、ヘリの機械的な仕組みを知っている訳では無い。


なので、コックピットの各機器や計器類の機能や使い方は分からない。

そして、コックピットに入るのも初めてだ。

想像以上の機械の多さにリティにヘリの使用説明書を追加で依頼した。



コックピットを出た後は、下に降りて1階部分に。

この階は完全にティアリルのスペースだ。風呂と実験室、ティアリルの私室が有るだけ。



通常、航空機の最下部は墜落事、胴体着陸事に最も危険な事から倉庫などに使われる。

本来なら、ノーエスド砦壊滅の報酬で晴れて所有者となった、オーナーたるティアリルが乗るべき場所では無い。



しかし、軽量なヘリの中で唯一の頑丈で重い部屋である実験室は下層に持って来るべきだったのと、飛行中に“自分が落下出来る”様に自室に下部ハッチを付ける為に下層に自分のスペースを全て持って来る事にしたのだ。


要望通り、全ての家具類も揃っており、机には文房具迄一通り揃っていた。

文房具迄は要求していない、アフロディーテの気遣いだろう……



下部ハッチルームも問題無く動く事を確認してから、上部3階に。

3階は搭乗員室と貯水タンクだけなので、直ぐに済ませて、機上に当たる上部デッキへ梯子を登る。


念の為言っておくとリティはミニスカートの軍服だったので、ティアリルが先に登った。


上部デッキはティアリルの要望通りの雨水の濾過器と伝声管ボックスがあり、ティアリルの要望以上の広さが有った。おそらく、王族警護時の周囲の警戒の為に元々広くスペースがとってあるのだろう。


そして、今正に収納ギミックプロペラが取り付けられようとしていた。



「ティアリル殿、以上になります」


「ああ。じゃあ後はアレがちゃんと動くかどうかだな」


「はい、プロペラの起動と飛行以外は全てテスト済みです。


ところで、姫様……。アフロディーテ姫様が仰っていたのですが、やはり、ティアリル殿は、“風魔法”でこのヘリごと飛ばす事が出来るのでしょうか?」


「お姫様がそう言ってたのか?」


「ええ、その為のプロペラ収納ギミックであろうと……」


「リティさんは“風魔法”でこんなデカいモノが飛ばせると思うか?」


「…………常識的に考えても過去の文献からも不可能であろうと思いますが、姫様のお言葉ですし、そうで無ければ必要無い機能です」


「…………まあ、そうか。お姫様の予想通りだ。

だが、あくまで、いざと云う時の保険くらいに考えておいてくれ」


「分かりました。

しかし、保険であるならば、確認しておくべき事があります。


速度と航続距離です。

万が一、使って頂く場面になった場合に作戦が立てられませんから」


「…………余り言いたく無いんだが、速度も航続距離も中の人間が耐えられる迄は出せる」


「!!どう云う意味ですか?!」


「そのままの意味だ。

速度は飛べば飛ぶ程加速して行くから、先に中の人間が保たない。

そして、一定以上の速度になったら、魔力の消費よりも回復の方が優って来るから永久に飛べる」


「!!そんな、“風魔法”はそんな事も出来るんですか?!」


「誰でも出来る訳じゃ無いだろうが、オレは出来る」


「!!はッ!!そうですね、ティアリル殿だから出来ると云う事でしょうね…………。


取り乱してしまい、申し訳ありません。

しかし、いざとなればどんな状況でも逃げ切る事が出来ると云う事ですね」


「最初に言ったがあくまで保険だ。

もしも使う様な事態になったら、オレ以外は命の保証が無い」


「分かりました。其れでも知っておいて良かったです。


では、この後は昼食を取って、同行メンバーをご紹介致します」







▪️▪️▪️▪️





「近衛騎士団 ロイヤルガード第3隊所属 スイン マンスナーです。

今回の作戦では専任運転手として御同行させて頂きます。


先日及び昨日の無礼な態度、申し訳ありませんでした!!

姫様の件、本当に有り難う御座います!!」



アフロディーテの遺体を癒した事を心から感謝しているのだろう。

出会い頭から喧嘩腰だった、アフロディーテの護衛をしていたスインが深く頭を下げた。



「ティアリル殿、思われる所もあるかもしれませんが、今朝、本人が志願して来たので急遽変更しました。


スインは態度に若干の問題が有りますが、ヘリの操縦と航続距離能力において、ロイヤルガードで最も優秀な男です」


「そうか、提示した条件を満たしているなら問題無い」


ティアリルが視線で先を促すと、スインの横に居た、同じくアフロディーテと共に来ていた男が立ち上がった。



「同じく、第3隊所属のダンストン ハマーです。

アフロディーテ姫様の件、お礼申し上げます。宜しくお願いします」


「スインとこのダンストンのどちらかが基本メイン運転手となります」


頷くティアリル。この2人は知っている。

そして、ここ迄は良い。しかし、この2人以外は全員が若い女性だった……




「第3隊副隊長 メイム ポートムです。

副運転手兼ティアリル様の身の回りのお世話をさせて頂きます」


桃色の珍しい髪色の15、6歳位の美少女が立ち上がり丁寧なお辞儀をする。


「ポートム?」


「メイムは団長のお嬢様です。

当然疑問に思われると思いますので、前以て言っておくと団長の奥様は大変美しい方です」


「…………なるほど、100%母親の遺伝子で出来ている訳か……。


だが、リティさん、オレが疑問に思ったのは、ゴメスさんの娘が第3隊な事とこの若さで副隊長な事なんだが……」


「失礼しました。

メイムが第3隊所属なのは、第3隊がアフロディーテ姫様の警護が主任務だからです。


ロイヤルガードは慣例で第1隊は国王陛下の護衛、第2隊は国王陛下直下の機動部隊、そして、第3隊は王位継承権第1位の方の護衛です。


王位継承権第1位のアフロディーテ姫様が女性だったので、ロイヤルガードの女性の中で“最強”のメイムが配属されました。副隊長の理由もメイムの戦闘力故にです」


「…………ロイヤルガードの“雷光姫”か?

若干12歳でロイヤルガードに任命された最年少記録保持者の?」


「はい、巷ではその様に言われています。

真相は若干違いますが、その“雷光姫”です」


「含みのある言い方だな……」


「今回の任務が終わりましたら、ティアリル様も“真相”をお知りになる事と思います」


「…………まあ、いいか。


ついでにもう1つ聞きたい。

第1王位継承者は、エイクレス殿下ではなく、アフロディーテ姫だったのか?」


「はい、大々的に知らされている訳ではありませんが、正式に決まっていた事です」



昨夜、ノーエスド砦とエスアス砦の壊滅を報告した際、ラーン王は、“アフロディーテをティアリルに嫁がせようと考えていた”と言った。


『オレに“首輪を着ける”と言っていたが、まさか、王配にしようと考えていたとはな……。

じーさんの弟子とはいえ、オレの実力を見た事も無いだろうに大胆な国王だ』



「じゃあ、今は、エイクレス殿下が1位で、スティート姫が2位になっている、で合ってるか?」


「はい、そうなります」


「分かった。話しの腰を折って悪かった。続けてくれ」




次に立ち上がった人物は、なんと無く予想出来る女性だった。

リティをそのまま若くした様な人物だったからだ。しかし……



「近衛騎士団 第3隊所属 ルティ ハティオールです。

宜しくお願いします!!」


「!!ハティオール?」


「ご想像通りだと思いますが、ルティは私の妹です。


父が陛下が即位される前に王位継承権を放棄した為、爵位も無いのでそのままハティオール性を名乗っておりますが王家ではありません」


「…………リティさんとルティさんは、もしかして、ゴライオスおじさんの娘さんなのか?」


「はい、そうです。

ですので、ティアリル殿の“幼少期のお話”も父から聞いています」


「!!な?!リティさん、申し訳ないが、今回の作戦指揮官は他の誰かと変わって……」


「ティアリル殿、その場合は後任の者に、“全て情報共有”をしなければいけませんが、宜しいですか?」


「く!!だから、ゴメスさんはリティさんを作戦指揮官に……」


「いいえ、“現段階”では、“ティアリル殿のプライベート”な事は何も言っていません。


私がティアリル殿との交渉に同行したのも、私が作戦指揮官に任命されたのもそういった理由からでは有りません」


「…………偶然だと?」


「いいえ、志願はしましたが、理由は言っていません。

聞かれませんでしたので」


「…………何が目的だ?」


「父上の話してくれた“ティアくん”を見てみたかっただけです。

深い理由はありません」


「…………はぁ〜〜……。分かった。

ところで、ゴライオスおじさんは元気か?」


「…………亡くなりました。

父上は7年前から北方軍大将の地位を頂戴していたので……」


「…………そうか……」



ゴライオス ハティオール。現王ラーン ハティオールの弟。

ティアリルの“幼い頃”を、そして、“幼い頃からの実力”を知る、数少ない人物だった。


リティはそんなゴライオスから、ティアリルの“恥ずかしい話し”から、“嘘の様な魔法”の話し迄聞いていた。

『深い理由は無い』……。嘘では無いが、一縷の希望を持っていたのも事実だ。



そのまま、自己紹介が続いた。


今回の作戦人員は17名。

メイン運転手のスインとダンストン。

副運転手兼世話係のメイムとルティ。

副運転手兼調理係のセレーナとミン。

諜報担当兼調理係のケイティとシーザン。

諜報担当のアン、エンシェーン、ケニー、シェミー、ハンナ、ミルク、リラ、ルル。

作戦指揮官のリティだ。



「…………以上17名が御同行します。

宜しくお願いします!!」


ザッと、全員が立ち上がり、騎士式の敬礼をする。



今回の同行者は全員が近衛騎士団 ロイヤルガードのメンバーだった。


諜報担当をする10人は全員がロイヤルガード第7隊所属だ。

第7隊は表向きは城壁守護の隊、実際は諜報部隊だと説明された。


本来なら、国家機密だろう話しだが、特に何事も無い様に説明された為、ティアリルも深く突っ込まなかった。



「短い間だろうが、此方こそ宜しく頼む。

リティさん、このまま作戦会議で良いのか?」


「はい、問題ありません。

昨日迄に揃った情報に関しては、用意出来ています」


「じゃあ、まず地図と共和国軍の配置図から頼む。


今回の1番のポイントは“移動”だ。


出来るだけ、敵軍からの攻撃を受ける事なく、必要なポイントを壊滅させながら進めるかどうかが最も重要だ。

その為の飛行ルートと着陸ポイントを考えて貰いたい」



ティアリルの言葉にメイムが手を挙げる。

ティアリルが頷くと立ち上がり質問して来た。



「ティアリル様、父からは共和国首都陥落を目的とした電撃作戦であると聞いています。


今のお話では、首都以外も攻撃対象の様に聞こえましたが?」


「オレがアフロディーテ姫から請け負った依頼は、『首都殲滅による戦争の終結』だ。


共和国の体制上、首都のみを落とした場合、軍の幹部が暴走して徹底抗戦を行う可能性がある。

その可能性のある主要基地は落としながら進む」


「!!たったこれだけの人員でですか?」


「ゴメスさんから聞いていないのか?戦闘はオレ1人でする」


「1人で?!」



リティ達、ティアリルの家に来た3人以外は初耳だったのだろう。

皆それぞれが驚きの表情をしている。


そこで、リティが立ち上がった。



「ティアリル殿、間もなく陛下の演説のお時間になります。


団長から“昨日のティアリル殿の戦闘結果”が放送されるので、今回のメンバー全員に見せる様にと言われていますので、続きはその後の方が捗るかと思います」


「なるほどな。分かった」






「ハティオール王国民よ、ラーン ハティオールである。


皆も知っての通り、隣国プデト共和国の一方的な平和条約の破棄から始まった共和国との戦争で、我が子、アフロディーテが天に召された。


アフロディーテ以外にも多くの兵や民が犠牲になっておる。


昨日迄、我が国は防戦一方であった。


最北の地、ノーエスド砦を卑劣な奇襲によって落とされ、敵の侵攻を阻む事しか出来なかった。


しかし、“昨日迄”だ!!


…………この画像は、3日前のノーエスド砦の物だ。そして、


…………この映像が今朝のノーエスド砦の物だ」



ラーン王の言葉と共に流れる映像には、巨大な軍事施設たる砦は跡形も無かった。


一切の建物が破壊され、全てが瓦礫と化して未だ白煙の立ち登る光景だった。

誰もが目を疑う程の同じ景色とは思えない変わり果てた姿だ。




「昨夜、ノーエスド砦は壊滅した。


其れによって、敵将ヌヌトン中将を失った共和国軍は王国領土から撤退しておる。

更に、共和国の最前線基地たるエスアス砦も昨夜の内に壊滅した。



此れを成し遂げたのは、英雄“爆炎の魔導師 マトゥエナ老師”の弟子、“爆炎の賢者 ティアリル マトゥエナ”殿だ。


ティアリル殿は、亡きアフロディーテとの契約の下、この戦争の終結に協力してくれる事となった。


ティアリル殿の“爆炎”が、必ずやこのハティオール王国を勝利へと導いてくれるだろう!!」




王の演説の終了と共に、リティはテレビを切った。

先程質問して来たメイムや騒がしいスインすら静まり返っている。



「…………リティさん、オレは何も聞いてないんだが?」


「はい、見て頂ければ済むかと思いましてご案内致しませんでした」


「ラーン王は、あくまでオレを“爆炎の賢者”にするつもりなのか?」


「陛下のお考えは分かりかねますが、団長からは、『“爆炎の賢者”がハティオール王国には居ると思わせる』のが目的であると伺っています」


「…………なるほど、『王国に居る』か……。


最強のカードなら、王都の防衛をするのが定石だろうから、今回の作戦のカモフラージュの意味もあると云う事か」


「おそらく、そうだと思います」


「まあ、今更言っても仕方がない。


と、云う訳で、戦闘はオレが1人で行う。分かって貰えたか?メイムさん」


「はい、“本物の戦闘魔法使い”と云うのは本当に凄まじい力をお持ちなのですね……。


其れと、私は本日より、ティアリル様のお世話をさせて頂きますので、さん付けは不要です。

メイムとお呼び下さい」





この世界の人々は、基本的に皆魔法を使う。


スイン達の様なヘリの運転手や発電所に勤める、雷魔法を使う者達は、一般的に雷魔法使い。

飛行機の運転手や銃器を扱う者、料理人などの、火魔法を使う者達は、火魔法使いと言われる。


この者達は、基本的に“機械を動かす為の魔法”を使う者達だ。



もちろん、それ以外の魔法を使う者もいる。


ロイヤルガードの面々も戦闘に用いる魔法の習得をしている。

そんな者達も一般的には、雷魔法使い、火魔法使いと呼ばれる。


しかし、“魔法使い”とだけ言われる者が極一部にいる。

その極一部の者達は、“戦闘魔法使い”と云われる者達だ。



一言で云うなら、“大規模破壊兵器人間”の事だ。


世界的に有名なのは、“十二人の大魔導師 トゥエルウィザード”と呼ばれる者達だ。


ティアリルの師である、マトゥエナ老師もその1人だった。

トゥエルウィザードの発端となった人物だ。

マトゥエナ老師が自らを“爆炎の魔導師”と名乗ったのがトゥエルウィザードの始まりだと言われている。



『トゥエルウィザードの所属する国家は軍が2倍在る』と云われる程に圧倒的な戦闘力が、トゥエルウィザードにはあり、そこ迄では無いにしても、軍事バランスが崩れる程の力を持つ者が、“戦闘魔法使い”と云われ、“魔法使い”とだけ呼ばれるのだ。




「まあ、ノーエスド砦とエスアス砦は、環境と時期が良かったからだがな。


前以て言っておくと、他の場所でも全く同じように壊滅出来るとは限らない。

環境と状況次第で別々の方法を取る必要が有るから、情報と十分な居住環境と食料が必要な訳だ。


通常の戦争よりは短期だろうが、其れでも数日で終わる作戦では無いとだけ言っておく。


じゃあ、最初に言った通り、飛行ルートと着陸ポイントの選定から行おう」



全員が気合いを入れて頷いた。

先程のノーエスド砦の映像が、今回の任務が夢物や無謀な特攻では無く、実現可能な作戦で在ると思わせたからだ。


作戦会議は夜まで続き、翌日の飛行テストも無事に終了。


その日の夜、闇に紛れて、フェンリルは王都を発った…………





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