地上の危機(2)
ナーガ神殿からナーガ像を使って、王都ラダンディナヴィア東門に転移したモモ達。
そこで目にした光景は、神殿付近とは異なる被害。建物の崩壊、地面が隆起し断絶、ケガを負う人々、瓦礫の下敷きになっている者。それらを救護する騎士団、白魔法使い、聖属性魔法師団員。
城下は混乱に陥っていた。
東門からリンツのいるギルドに駆け足で向かうと、軽傷で済んでいたリンツが救護対応に追われていた。リンツの目にモモ達が映る。
「モモ!ダン!!良かった、無事だったのね。ものすごい地震だったわ。こんな事初めてよ。」
「リンツさん、被害の状況は?」
「ええ、とにかく建物の崩壊による下敷きが多いわね、こんな時ラウルの力があれば、こんな瓦礫なんて簡単にどかせるのに…」
リンツの言葉にダンが反応する。
「ラウルは、パロル村の救護応援に行ってる。津波が襲ってきたらしく、パロル村は沈んだって
シヴからウェンティに連絡入った。」
「―――っ、パロル村が…?海岸側には山が連なってるのに…。やっぱり、土砂に潮のニオイがしたのはそういうこと…」
パロル村は、モモがこの世界に転生した頃、お世話になったモモの第二の故郷。
村長のアドフォード、その妻のヨルダに、ギルド管理人のカイド。皆の無事を案じるモモだったが。
「…っ、ラウルがパロル村に行っているなら大丈夫…信じてる。今は目の前の人々に集中しましょう。」
その時、ナナ達もモモ達を追ってギルドに到着した。この時、アイクと単純契約していたアクアがダンの下に戻った。
「モモ様…っこの状況…」
ナナ達も、あまりの被害状況に思わずたじろいでしまう。
「まずは、けが人の回復を範囲で展開するわ。ダン、ウェンティの力を貸してくれる?」
「ああ。ウェンティ、モモの指示に。」
ダンの使役妖精、風のウェンティがルキスの隣に並ぶ。
「私が、ここ一体のけが人を回復していくわ。そうしたら助けを呼ぶ声も届いてくるはず。ポッチェはテイムでその人々を探して。」
「わかりました。空からもけが人を捜索します。」
ポッチェは、そう言うと相棒のキングイーグルを上空に召喚び出した。空を羽ばたくキングイーグルの翼はその一本一本が日の光に照らされ、銀色に輝いて見えた。
モモもウェンティの風の力で上空に上がり、周囲を見渡した。今まで範囲で展開しても、その大きさは“L”が最大だったが、今回の被害はかなり大きい。被害が城下の大半に及ぶならもっと広範囲に展開しなければならない。
モモは両手を伸ばし十字の形を保つと、両掌に魔力を集中させた。さらに深く深く意識を広げ、そこにルキスも妖力をシンクロさせた。
“エリア・ヒール”
モモを中心に城下東部、全域に癒し魔法が展開された。モモの浄化レベルも上がったのか、瓦礫で舞う砂ぼこりなども清められていく。下から、その光景を見ていたリンツ達や騎士団、救護を待つ人々。
金色に輝く聖女による癒しの光が広がり、優しく触れるその空気が負傷した部位を癒していく。空気も清み渡り、中には瓦礫から自力で這い出る者も現れるほどだった。
「―――っ、あの祈りのお姿は、あの聖女様は…」
「聖蛇様の…」
人々は口々に、そうこぼした。
モモの治癒魔法の効果を目の当たりにしたキングイーグルがモモを背に乗せた。
「わっ…びっくりした。ポッチェの…」
すると、キングイーグルの声がモモの頭に響いてきた。
『ワッチの名は、ゼア。知っての通りポッチェの相棒だ。アナタの魔法でワッチの古傷が治った。
ワッチはアナタの力にもなろう。』
このゼアの声は、もちろんポッチェにも届いていた。
「古傷って…左翼の…?」
ポッチェの相棒であるキングイーグル、ゼア。ポッチェがテイマーになる前からの仲。左翼に毒を含む傷を負い倒れていたキングイーグルの赤子を治療したのが出会いだった。
ポッチェの呟きに、ゼアは翼を羽ばたくと、モモを背中に乗せ城下北部に飛んで行った。
「ちょっ、ポッチェ!あのキングイーグル、モモ様連れて行っちゃったわよ!?」
「あ―――…気に入ったんだろうね。
とりあえず、この場の救助に俺達は入る。ナナとトルチェさん、クアラさんはラウルさんが王都にいない今、ロイドさんに指示をもらってくれ。」
ポッチェの意見にナナ達は首を縦にし受け入れ、モルネード城に向けて駆けだした。
相手がキングイーグルであったにせよ、モモの護衛役を担うカロルも北部に向かおうとした時だった。
「リンツ!オレもカロルと、モモの事追うわ!ここ頼むな!」
「わかったわ!任せて!モモの事頼むわよ!」
「おう!ウェンティ!」
ダンがウェンティの名を口にすると、彼女は優しく力強い風でダンとカロルを包んだ。
「ありがとうございます、ダン。ウェンティさんも、どうぞよろしくお願いいたします。」
ウェンティの表情は見えないが、肌に触れる優しい風に、カロルはウェンティの表情を読み取っていた。
――――――――――― ☆ ――――――――――
王都ラダンディナヴィア北部の上空を旋回し、被害の状況を確認するモモ。
『こっちは東部よりも被害が大きいな、どうするモモ?』
モモに問いかけるキングイーグルのゼアに若干の嫉妬を覚えるルキスがそこにいた。
『ちょっと、ちょっと。アナタのご主人様はポッチェじゃない。ご主人様に従いていなくていいの?』
ルキスがモモの肩からゼアにプンプン怒りながら声を掛けた。
ドリーネマーケットのEタウンに行っていたと思っていたルキスの突然の声に、モモが驚いた。
「わっ!ルキス、いつ戻ったの??」
『今よ!もう、やっぱりモモは一人にしておけないわ!目を離すとすぐ誰かと仲良しになっちゃう!』
「ええっ…そうなのかな…ルキスの用事はもう済んだの?」
『うん!宝石の妖精ラジェムはどんな宝石からも眠っている力を引き出したり、付与したりすることが出来るの。だからアタシの力に耐えられる宝石に浄化の力の付与を頼んで来たわ!
―――っじゃなくて!モモ~っ!!』
ルキスはプンプン怒りながら、はぐらかされた話を元に戻そうとした。それに気づいたゼアが反応。
『ん?……ああ、基本ポッチェは放置で大丈夫。戦闘時じゃないからな。
それに、モモはワッチの痛めていた左翼の古傷を治してくれた。恩返しだよ、キミのご主人をとったりしない。慌てなさんな。』
『ふ…ふ―――ん、な、ならいいけどっ。』
ルキスとゼアの会話を聞いて、モモは思わず吹き出してしまった。
「も―――、ルキスったら。」
『だって―――――っ!!モモったら、みんなに好かれちゃうんだもん!アタシのご主人様なんだからっ…』
「ふふ、ありがとう。私もルキスの事、とても大切に思っているわ。」
『モモ…っ』
モモの言葉に大きな瞳を潤ませるルキス。
「あ、見えたわ。ゼア、あの大きな病院、ブレナム病院の上空から回復魔法を展開するわ。そこまでお願い!」
『承知!』
モモは、東部で見せた範囲魔法を展開した。金色に輝く聖女による癒しの光が広がり、優しく触れるその空気が負傷した部位を癒していく。空気も清み渡っていく。
ブレナム病院前は建物から外へ避難する医師、看護婦人、患者達でごった返していたが、体の変化に気付いた人々や、地面に映る大きな鳥の影に気付いた人々が、一斉に空を見上げた。
「―――おお、傷が癒えていく…」
「空気も清んで…あの方は一体…」
空を舞う銀色に輝く翼、敵襲かと思いきや、地上に降り立ったのは。
「モ、モモ様!!」
以前、カピルス村から受け入れた女性患者が魔人の呪印によって操られ、影の魔物ダイモニゾメノスを開放寸前で、突如魔界から地上界に遊びに来たリリンとモモによって救われた経緯に立ち会っていた医師や看護婦人達がモモに駆け寄って来た。
「モモ様、突然の大地震で、今のところ建物崩壊は免れていますが、建物各所に大きなヒビが入り、現在、院内全員を避難させようと移動し始めています。しかし、人手が足りず…さらに、けが人が助けを求めに来ており、混乱を招いてしまい…」
医師の一人が状況を説明する。
「わかりました。けが人は私が引き受けます。」
そこへ、隊長アドルフ率いる第二騎士団と共に白魔法使いと聖属性魔法師団員が到着した。集まっていた人々がモモに続く道を開け左右に分かれた。
「あちらの聖女様は、我が国の“大聖女”モモ様だ。」
「だ…“大聖女”モモ様…」
傷が癒えた人々は手を合わせ、モモを崇め奉った。
アドルフの指揮の下、騎士達が即座に患者達の避難の救援に入る。
「あ、アドルフ隊長だわ。」
モモがアドルフに気付くと、その意を汲み取ったゼアがモモを背から降ろした。
「モモ様、到着遅くなり申し訳ありません。今、各騎士団が城下に散り、被害把握及びヨイチ殿への報告を行っております。こちらの救援は我々に任せて、モモ様はどうぞ王城へ。」
「でも…まだ西部と南部を…」
「南西部は比較的軽い被害で済んでいると、竜騎士達から報告を受けています。それよりも…いえ、とにかく急いで王城へ。どうぞ騎士の馬を使って下さい。」
「?」
遅れてダンとカロルがモモの下に到着した。
いくら風の力と言えど、ダン一人運ぶのとは勝手が異なり、ウェンティはかなり力を消費した様だった。
「これから王城に戻るわ。ゼアはこの事をポッチェに伝えてくれる?」
モモはキングイーグル・ゼアの喉を優しく撫でた。ゼアは頭をモモに擦り付けるとポッチェのいる東部へ飛び立った。その姿を見届けたモモはカロルと共に馬に乗り、ダンはウェンティの風に乗り、王城を目指した。
―――――――――― ☆ ―――――――――――
竜騎士達の手によって、無事被災したパロル村から、隣村のマピチュに移動した村人達。
安堵の表情を浮かべ、マピチュ村の人々と助かった喜びを分かち合っていた。
その様子を見て安心したラウルが、ジュウトに合図を送る。
「いいんですか?」
「ああ、ここまでが俺達の仕事。あとは村長とかでなんとかするだろ。そんな弱い奴らじゃないからな。竜騎士達も手伝ってくれてありがとう、礼を言う。カーティス隊長には俺に無理やり連れてかれたとでも言っておいて構わないからな。」
ラウルの言葉に一人の竜騎士が敬礼した。
「決して無理やりではありません。我々はラウル殿と共に、この人命救助に参加出来た事をうれしく思っております。我々は我々の意志で。」
他の竜騎士達も一斉に敬礼した。
「王都に戻られるのでしたら、ご一緒致します、ラウル殿。」
「あ、ああ。じゃあ頼むよ。」
王都ラダンディナヴィアに戻ろうと竜にまたがるラウルに待ったがかかった。
「待て待て、ラウル!!なんでそう勝手で自由なんだ、お前は!まだこっちは助けてもらった礼を言っていないし、空から見たピーニャコルダ王国の…」
カイドが駆け寄ろうとすると、ラウルは“シー”と口に人差し指を当て、飛び立つよう竜に指示を出した。
「あ!!あ―――っ!!っ無理すんなよ!ラウル!!」
ラウルに続いて、他の竜騎士達の飛び立つ。
「…なんかあったのか、ラウルのやつ?」
村長アドフォードがカイドに問いかける。
眉間に皺を寄せ、難しい顔をしたカイドが、悔しそうに地面を蹴った。
「パロル村からここへ移動する際に見たんだ。ピーニャコルダ王国、王都ノイシュヴァンスタイン上空に瘴気の塊の様な渦巻く雲を。あれはただ事じゃない…
あいつは、ラウルは、俺たちに心配かけまいと笑って振舞っていたが、ずっと何か考えていた。
結局、あいつには助けてもらってばかりだ…」
「…そうだな。」
―――――――――― ☆ ―――――――――――
モルネード城、王の間ではヨイチが国王とラインハルト王子に今回の災害の報告を行っていた。
「ただの地震ではないだと?どういうことだ、ヨイチ殿。」
宰相ラッツイが驚き問いかける。
「はい、竜騎士隊長カーティス殿からの報告によると、隣国ピーニャコルダの上空に瘴気の渦が見え、王都ノイシュヴァンスタインにベヒモズが出現した様です。上空にヤツの召喚印が見えたと。
ベヒモズが完全体だったのか、上半身だったのかは定かではないのですが、その影響で今回の事態は引き起こされたと考えてよいでしょう。」
「ベヒモズが…」
“ベヒモズ”はこの世界最大最恐の魔物であるが、ほぼ人の世界に自ら出てくることはない。
以前アラネアの巣討伐の際、ルーク師団長を、天災を起こす右手が襲い、地底魔王軍四天王チェルノボーグのサーヴァント、ブーケンの時は魔法を使う左手がそれぞれ召喚された。
“ベヒモズ”は召喚によってこの世界に現れる。その術者の力量と捧げる生贄で、召喚出来る部位が異なる。生贄とは聖属性エネルギーを持つ人間であり、今現在、完全体を召喚した例は無かった。
「我が国の南部、西部の被害の程度は軽く、東部はパロル村が押し寄せたモルネガングア山脈にも及ぶ高さの津波に飲まれましたが、ラウル殿の早期避難対応により、村人全員無事に隣村、マピチュに避難出来たとのこと。城下は東部、北部がモモ様の手によってけが人の処置が行われたとのことです。他の地域は現在、騎士団と聖属性魔法師団による救助活動が入っております。」
ヨイチの報告が終わると共に廊下が騒がしくなった。衛兵数人が一人の騎士を抑え込んでいる。
抑え込まれていたのは、ラウルに勝手に部下と竜を使われたカーティス隊長だった。
「カーティス隊長、お怒りはお察し致しますが、今宰相は陛下と…」
「ええい!お察しされてたまるか!今度という今度はもう許さん!あの若造!!」
ガチャリと王の間の扉が開き、宰相ラッツイが部屋から出てきた。
「控えよ、カーティス隊長。陛下の御前で何たる態度。落ち着かれよ。」
「し、しかしラッツイ宰相、隊長である私の許可も得ずに、あの男は…っ」
カーティスがそう言いかけた時、入れ と国王の声が響いた。その重厚な声に、カーティスの背筋は凍り、緊張が走る。さっきまでの勢いはどこへやら、すっかり国王の怒りを買ってしまったと、肩を縮ませるカーティスが国王の御前に立つ。
「―――カーティス、おまえは以前からラウルを毛嫌いしていたな。おまえより聡明で騎士達からの信頼も厚い、そういうところがか?」
国王の言葉を冷静に受け止めたカーティスが目を泳がせる。
「くだらん。おまえは猪突猛進の気が強い。それでは部下の心は掴めん。
まぁ、隊長にしたのは、その気が部下の士気を上げると思い、彼らの信頼は後からついてくるものと考えていたのだが、難しいか?」
「陛下…い、いえ!!そのご期待に添えますよう、このカーティス、今後も精進して参ります!」
カーティスは、膝を付き、誓いを述べた。
「ふ…その意気だ。
だが…ヨイチの報告だと、ラウルにも火の粉が降りかからんでもないな。」
「はい、私もそのように思います、陛下。」
国王は椅子から立ち上がり、窓から外の様子をうかがう。
その瞳に映る北の空は紫黒い重い雲が渦となり、稲光を発していた。
「結界展開、これが最優先だ、ラッツイ。頼んだぞ、ラインハルト。」
「はっ!」
「カーティス、我が国の空の守りは其方にかかっているのだ。心して努めよ。」
「はっ!!」
同じ頃、軍事執務室にはロイドに指示をもらおうと、ナナとトルチェ、クアラが城下東部から戻ってきていた。
「ちょっと出掛けただけなのに、戻ってみたら、この混乱!一体何があったの?今までこんなに大きな地震なんてなかったわ!」
「ああ、そうだな。で、おつかいの物は揃ったのか?」
何事もなかったようなロイドの返答に、肩を落とすクアラ。
「揃いました。ただ物資は全てダンさんにストレージしてもらってます。」
ナナがクアラに代わってロイドに答えた。
「そうか、それなら“虹の雫”探索も可能になったな。さっきまで殿下と結界展開の人員配置を決めていたところだ。あとはポッチェ達が戻るのを待って…」
「ロイドさんて、こんなに混乱になってる時に、救助活動にも出ないで、結構冷たいんですね!」
遠慮しないクアラが、ロイドに喰ってかかった。
「お、おいおい、クアラそうじゃなくてな…」
そうクアラの機嫌を鎮めようと同室にいたレンダーが言いかけると、クアラはレンダーにも当たった。
「レンダーさんだって、あの城下を見て何にも思わないんですか!?ポッチェだって、イーサン、ザックさんだって、力なんてないけどアイクだって、みんな瓦礫をどけたりして街の人達を助けているのに…」
「屈強な男達がこんな部屋で何してるとでも言いたいのか、クアラ?」
「―――っ…」
思っていた事をロイドに口にされ、たじろぐクアラ。
「―――…出来る事、出来ない事があるだろう。
俺やレンダーが出たとして、何人助けられる?城下の状態は確かに酷いが、それは数の多い騎士団に任せて、今は最優先任務をこなす事が重要だ。」
ロイドの言うことも一理あると、反論出来ないクアラの肩にそっとナナが手を置く。
すると、クアラ達の後ろからラインハルトの声がかかった。
「どうしたんだ、この空気…?」
「で、殿下っ…」
クアラとトルチェ、ナナが気まずそうな顔をするが、そこは大人のロイドがしれっと
「なんでもありません。買い物の後にこの混乱、疲れたんでしょう。彼女達を休ませても?」
「ああ、構わない。モモ殿とダンはこちらに向かっている。ラウルとジュウトも、じきに戻るだろう。ポッチェ達には伝波鳥で集合を掛けた。」
「承知しました。」
ロイドの大人の対応に救われ、クアラ達はひとまず執務室の奥でレンダーに用意されたお茶を口にした。すると小声でレンダーが呟いた。
「本当は、いち早く城下に行こうとしたんだよ、ロイドは。」
レンダーは、クアラ達にそう伝えると持ち場に戻った。
普段から口数の少ないロイド。そのせいか、冷たく思われがちで誤解されやすい事も。
レンダーのフォローで、気持ちを切り替えたクアラは、すぐさまロイドのそばへ駆け寄った。
「ロイドさん、さっきは態度悪くてごめんなさい。」
「? 気にしてない。みんな集まったら殿下が指示を下さる。それまで疲れを取っておけよ。」
「はーい」
ピリっと張り詰めた気まずい空気が、一気に解消されたと共に、衛兵からラインハルトに声が掛かった。
「殿下、モモ様方、ポッチェ様方が城下から戻りましてございます。また、ラウル様とジュウト様も現在、竜騎士達と共に到着されました。」
「わかった。ご苦労。
では、円卓の会議室にて軍議を行う。」
「はい!」
お読みいただき、ありがとうございます。
至らぬところがあるかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。
キャラメモ ★レンダー★
✿みんなの頼れる兄貴
✿29歳のB型
✿一人称:オレ
✿職業:パラディン ランクS
✿パーティーで一番背が高く、まさにパラディンに恵まれた体躯を持つ筋肉ムキムキのお兄さん。
✿実は妻子持ち。出稼ぎに王都に来たら、女王蜘蛛討伐の募集に参加し、これをきっかけに
モルネードを守護する身としてなくてはならない存在になっていく。
✿王都から西北にあるナルバ村に家を持ち、妻と幼い娘二人のパパ。
✿イメージ的にはソフトモヒカンのがっちりマッチョ。




