魔王の胃袋の中でアニサキスに転生。
短いですが宜しくお願い致します。
(*´д`*)
「魔王様、お食事が出来ました~♡」
「はーい」
「今日はビーフシチューですよ~♪」
「やったー」
「はい、あーん……」
──ガブッ!!
「──!!」
「あらあら、どうしましたか魔王様?」
「いででででで!!!! 腹が……!! 腹が急に……!!」
「あらあら、大変。直ぐにお薬をお持ちしますね?」
「頼む……! いで! いででで……!!」
「魔王様? お薬ありました~」
「ああ、ありがとう。さっきより良くなったけど、薬をくれ」
「粉薬ですけど、良いですか?」
「ダメだ、オブラートに包んでいつもの美味しくなる呪文を頼む」
「はーい♡ お薬キュンキュン♡」
──ガブッ!!
「あ゛ーーーー!!!!」
「どうしました魔王様!?」
「腹痛い!! ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい!!!!!」
「あらあら、少しお腹を診ますねー?」
「やさしくな! マジでヤバい!」
「う~ん……別に毒とか麻痺とかじゃあ無さそうですけど……」
「いででで!! アレだ! アレで治してくれ!!」
「あれぇ?」
「ア・レ」
「あ! フフ、しょうがないですねぇ~♡」
──ギュッ
「はい、治りましたぁ♡」
──ガブッッッッ!!!!
「ん゛ほ゛ぉぉぉぉ!!!!」
「大変! 魔王様の口から血が!!」
「ゲホッ! ゲホッ!!」
「たいへーん! 今朝のお魚まで吐いちゃいました!!」
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ーーーー!!!!」
「救急はーん! 魔王様をおねがーい!」
「いぇっさー」
「クゥゥゥ……ン」
「ほらお食べ。魔王様が吐いた魚だけど……」
──モグモグ
「味は保証するから」
「……あ゛ー、死にかけた」
「魔王様! 具合は大丈夫なんですか?」
「なんとかな」
「良かったぁ♡」
──ギュッ!
「こらこら、犬が見てるぞ」
──ガブッ!!
「ん゛ほ゛ぉぉぉぉ!!!!」
「たいへーん! ワンちゃんの口から血が!!」
「うわっ! 血を吐きながらこっち来るな!」
「魔王様! その子を捕まえて下さい!!」
「無理無理無理無理!! 魚が半分口から出てて怖いわ!!」