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Eleanor 28番。  作者: CoCo
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香水の誘惑

どこかの国の王様は、王子様のときに小さな女の子にプロポーズした。大きくなった女の子は王妃様となって幸せに暮らした……



人気者のアイドルは、握手会に来た年下の少年に求婚されて、大人になったらねと返した。大人になった少年は、アイドルと再会して結婚した……





小さい頃に出会った年上の人が運命の人だった、なんてことは意外とよくあるのかもしれない。








“16になったらお嫁においで。”







昔、私が9歳の時。彼がそう言った。




財閥の長男で、自身はホストクラブをいくつか経営してた。


私の母の店も彼の支配下にあった。


母が抱える膨大な借金。7人姉妹の中でとりわけ美人だった私を彼は選んだ。私をくれるなら、借金は帳消しにしてやる、と。




彼はハンサムで、お金持ちで、誰もが彼の妻になりたがった。


私も彼が好きだった。まだ子供だったけれど、幼ながらに好きだった。






“いいね、きっと迎えに来るからね。”






それからもよく彼は店に来て、気持ちは変わらないと言ってくれた。だから私は彼の妻になるべく、彼の家のお金で良い学校に入れられて、上流階級のことを学んだ。いろんな習い事もしたっけ。華道や馬術、茶道なんかを。






16になって、お嫁に行った。






あれだけ愛してくれたから。





きっと幸せになれる。そう思ってた。




















彼が裏切るはずがないと、そう信じてた。




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