≪Episode 29.マコト・タカヒラに邪魔させない!≫
ワタシの名前は、『トランティス』性別は男でも女でもありません。
年齢も、いつからか数えなくなったので分かりません。
ワタシの能力は、、、?
『自由自在にどんなモノにも変身することが出来る事です。』
ワタシは、またマコト・タカヒラに会いに行きました。
マコト・タカヒラをクランディスタ国のトップにさせない為です。
【コンコン】
『___ニックか? また、どうしたんだ急に?』
『___すまない! クランディスタ国の事で、また会いに来たんだ!』
『・・・もしかして? 俺の邪魔をしようと思っているのかニック?
あぁ、いや? お前はニックじゃないな! トランティス!』
『___何故? 本当のワタシの名前を、、、?』
『___調べさせてもらったんだよ、トランティス!』
『マコト・タカヒラ! クランディスタ国は他に適任の人がいるのです!
だから、手を引いてください!』
『・・・俺の本当の名前は? マコト・タカヒラじゃない!』
『___えぇ!?』
『俺の本当の名前は、“マイール・クオン・デルト・トランティス”』
『___トランティス!? じゃあ、あなたは、、、?』
『___そう、俺もお前と同じ血を引くモノ! 男でも女でもない!
歳も幾つになったのか? 俺自身も分からないぐらい生きているのだ!』
『___そんな、まさか!?』
『___本当のマコト・タカヒラとは? 20年前、子供だった彼が川から
流されてきたところからはじまる! 俺がマコト・タカヒラを見つけて直ぐ
に川に飛び込み、彼を助けたが既に彼は亡くなっていたんだ! 彼が川から
流されているのを見た! 若い男の子が本物のマコト・タカヒラを助けに!
俺は咄嗟に川に飛び込み若い男の子に助けられたんだ! マコト・タカヒラ
に化けてな! そこから俺は、ずっと“マコト・タカヒラ”として生きている!
あれから20年以上経ってあの時、俺を助けてくれた男性と再会したが...?
既に彼は、12年前に亡くなってる事を俺は知っていた! トランティス!
お前があの男性に化けなければ、お前の本当の正体を知る事もなかったよ。』
『・・・そこまで、調べていたんですか?』
『___あぁ! 知らないフリをするのも大変なモノだな!』
『・・・じゃあ! あなたの、目的はなんなんですか?』
『___トランティス! お前こそ、何が目的なんだ? 俺たちは何者な
のか? お前はそんな風に考えた事はないのか?』
『___勿論、考えた事はありますよ。』
『___“誰にでもどんな物にも変身”出来るが、それが何だと言うのだ!
なにモノでもない我々の方がおかしいんじゃないのか!』
『・・・・・・』
『トランティス! お前の力を貸してくれ! 俺たち二人いればこの世界は
全て俺たちのモノになるんだぞ!』
『___ワタシは、そんな事を望んでいません。』
『___どうやら? お前とは、どんなに話をしても平行線のままだな!
それは、交わる事がないと言う事だ! なあそうだろう、トランティス!』
『・・・えぇ! そのようですね!』
『___トランティス! クランディスタ国のことだが、お前の好きにしろ!
今回は、俺が身を引いてやる! だが、次はないぞ!』
『・・・ありがとう! またどこかで会いましょう!』
『___次、会う時は敵同士だ! 今度こそ! お前の命はない!!!』
『・・・ワタシ達は、友達にもなれないのですか?』
『___あぁ、無理だな! さあーもう行け!』
『___さようなら。』
『・・・・・・』
___ワタシとマコト・タカヒラに化けた彼は、こうして分かれました。
彼の考え方とワタシの考え方は、交わる事がないとお互いに分かったから
です。
・・・でも、ワタシと同じ“生き物”がこの世の中に存在している事がワタシ
は凄く嬉しかった。 ・・・ただそれだけですが。
___彼とは、また何らかの形で会う事になるでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございます。




