突然の知らせ
私が、15歳になってから2月程たったある日のこと、私は、不意に神官の人に呼び出された。特別何かやらかした訳じゃないし、何か絡まれるようなこともなかったハズなのに…。頭にクエスチョンマークを浮かべながら、私は呼び出した本人の居る部屋へと向かう。
「えーと、私まだなんにもしてませんよ?そんな事よりも、私とお姉ちゃんの大事な時間を盗らないで下さいませんか?」
「…お前は一体何を言っているんだ…。そもそも何かするつもりだったのか…?」
…墓穴を掘った気がするけど、多分気のせいだろう。
「その辺も後で問い詰めるとするか…と、本題に入るぞ。ノア、君のお父さんと思わしき人が見つかったらしい。と、言っても場所や日時と言った具体的なものは不明なのだがな。」
「…え?わ、私の…お父さんが…?」
「そう、お前のお父さんだ。」
何でも、ザルツ地方の名も無いような田舎の冒険者の店に訪れた男性の付けていた古い装備品に彫られていた彫刻が、私の持っているアクセサリーの物と同じだったらしい。…と言うか、私としては、何故私のアクセサリーの彫刻がヒントになったのかとか、かなり遠く離れている所からこの情報がなぜ伝わったのか、と言う方が気になるのだけど…。
「と言っても、確証は全く無いんだけどな。探しに行くって言うんだったら、俺は止めないぞ。」
「…」
その日の夜、私はお姉ちゃんに私の父親らしき人物の情報を教えて貰った事を打ち明けた。
中の人の創作意欲が低迷していたのと、リアル事情によりだいぶ間が空いちゃいました。ごめんなさい。
これ以降も不定期更新になると思います。
気長に待っててください。