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黒炎と緋眼の隠者  作者: 支倉薫
邂逅
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プロローグ

かつて地球に魔法が溢れ、三国が覇権を争いしのぎを削っていた時代があった。御堂慧の正体は、その一国であるイヒトルシュカ帝国に仕え、黒い炎を操る大魔導士であったベルンハルト=ブルツェンスカの末裔である。彼のその瞳は黒い炎が失った赤の代わりと言わんばかりの美しい緋色だった。


国内外の敵を剛(大いなる魔力)と知(類稀なる智謀)で治めて行く姿は群衆の憧れであった。また緋眼に加え、きめ細やかに手入れされた金髪を併せ持っていた事で形成された佇まいは誰もが一瞥する異様かつ、美麗なそれであった。


彼に近づこうとするものは多くいたが、彼は孤独を好み、誰かと群れを成すことはついぞ無かった。戦乱が最佳境に突入した折、突如として彼はどこかに消えた。彼宛の手紙を届けた配下の一人が証言するには一通の手紙を見たときに彼が一瞬、見たことも無いような悲壮な表情を浮かべたと言うのだ。


大魔導士を失った、イヒトルシュカ帝国はその混乱から立ち直る事が出来ず、三国の中で、最も早い脱落者となった。戦は結果的にダイドロ帝国が勝利を手にし、天下を平定することとなった。それから二千年余りが経ち、舞台は御堂慧が高校に通う現代へと移る。

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