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第2話 初めての街へ

朝、目を覚ましてガイザス夫妻と共に馬車に乗った。目指すのは隣街のペントハイムと言うらしい。ペイントハイムはここザシャール王国の南西部に位置する。 そして、ガイザス夫妻の家があるロッシュ村の目と鼻の先。家を出た時大きな街が見えたのはビックリした。

このロッシュ村はペントハイムの樵の人達が休憩場所として作ったのが、今では村と呼べる程になったそうだ。

ガイザス夫妻な元々ペントハイムの領主お抱えの冒険者で、ペントハイムの周りの村々など定期的に巡回するのが仕事なのだと。

今話が出て来たペントハイムとは、ペントハイム・B・ルーカス辺境伯が治る街の事だ。驚く事に一代だけでここまでの街を作ったのだ、すごい能力だと思う。今見えてる街を覆う壁も分厚く、登れない様になのか上部には有刺鉄線みたいな物があり所々壁に穴が空いている、その穴から弓や銃、魔法を打つのだろう。


そして、何より目が引く物が見える。その巨大で天に伸びるその、塔。


「ガイザスさん、、あの塔はなんですか?」


「ガハハハ、まー目引くよなぁ。この話は領主に合った時に話しようぜ。ここで語るにはちと面倒だからな!」


「はぁ、分かりました」


「気になるかもしれないが、この世界も色々あってね。この時代に坊やが来たのも絡んでると私は思ってる…」


「ちょっ!私がですか?」


「まーだからちゃんと説明してあげるから、領主まで我慢して頂戴?」


それから、馬車でガイザス夫妻と色々な話をしながら門を抜け街に入った。


(すごい!これがファンタジーの世界か!なっ!猫耳に尻尾!獣人みたな人も多いなー…お!角がある…お!羽が付いてる…あの人は虫みたいだなー。)


「ふふ、光軌の世界では居ない種族だものな。目が輝いている」


くすくす笑いながらフロンが喋る


「す、すみません。初めて見るもので…ちょっと興奮してしまいました…」


「無理もないか、獣の見た目の者は獣人、肌が白く角があるのは魔人、白い鳥の羽根に髪がピンクなのは天人、虫の見た目は虫人…まー後は竜人やらエルフ、ドワーフとかいるわよ」


(うぉー異世界やべーテンション上がるわ!!…ん?)


「そこのマダム!!是非僕を罵り、唾を吐き捨て、蹴りを入れて頂きたい!!!あっあ、お待ち下さい!」


「へ、変人のマルクスが出ましたわー!!」


「な、マルクスだと!くそ、衛兵を呼んで来い!!」


「女は離れろ!!幼女は特にだ!!毒されるぞ!!」


「みんなで衛兵来るまでマルクスを抑えるぞ!!」


「「おお!!」」


「そ、そんなに僕を嫌わなくても…うん。ぞくぞくする」


(や、やばい奴が居る!!お、おい!な、なんで服脱ぎ初めてんだよ!あいつヤバ過ぎだろ!!)


「ち、ちょっ、ちょっとフロンさん!!やばい変態が居ます!やばいです!!」


「あーマルクスかい、いつもの事よ?」


(話の流れ的にいつもの事なんだろうけど、初めての人からしたら。衝撃よ?異世界の印象変わるわー)


「おい!そろそろ領主の館につくぜー」


(館じゃなくて城だよな。でもすげー初めて城見たかも。日本で見た本に載ってる通りの城って感じだなー)


「ガイザス様、フロン様。国王がお待ちして居ります。早速、国王まで案内致しますがよろしいですか?」


この城、領主に使えてる騎士の男達が馬車から降りた俺達を見るなりそう告げてきた


「いいわよ、案内よろしくね」


「「はっ!」」


大きな扉を開け、そこに見えるのは大きな空間、上には見た事もない装飾の施されたシャンデリア、両脇には螺旋階段、そして中央には存在間のある大きな階段、その階段を登って来た先には更に大きな扉、その脇には屈強な男2人が両脇に立っている。


「国王の命の元、ガイザス夫妻をお連れした。」


道案内をしてくれた騎士はそう告げるなり


「「カン!カン!」」


持っていたハルバードの柄を床に二回叩いた

すると、一人でに扉が開いた


(おいおいおい!!ここ城の中だよな!?なんでこの部屋、壁から天井にかけて外の光景なんだ!?どーなってんだよ。)


「光軌!なにボケっとしてんだ」


「す、すみません。あまりにも凄くてつい。」


そして、この部屋の奥の光景が目に入る。

玉座に座ってる白髭白髪の60代の男、筋肉はあまり付いて居ないだろう、だが、その目と体から溢れて目に見えそうになるぐらいのオーラが感じられた。

その後ろの30代くらいの男2人。かなりやばい!目は何故か2人とも鉢巻きを巻いて居るが、強者のオーラがする!ま、戦闘なんてした事ない俺が言うのもあれだが。

その玉座に座る領主?の隣の男は、馬鹿にしてるような視線を感じる。あっ、今ニヤッとしたぞ?なんだあいつ


「ガイザス、フロン。話は聞いたぞ。…ようこそゴーズへ、異世界人。継宮光軌殿!我が名は、この街を納めるペントハイム・B・ルーカスと申す。お見知り置きを」


この世界で俺が一番迷惑を掛けただろう男との初めての対面である。

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