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竜神物語  作者: ~☆Wi☆~
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四章 ~暖かい雨が降り、虹がかかりますよ~

前書きに書くことも無くなって来てしまいました。

今回は少し、ややこしいので、ついていけるように、頑張ってください!!

タイトルの暖かい雨ですが、温かいの方ではないのはわざとです!

Red Moonと竜神化した俺との睨み合いは5分くらい続いた。

先に仕掛けてきたのは、やつの部下だった。

俺は何一つ動じず飛んできた火の弾を握りつぶした。

Red Moonは、総攻撃を仕掛けさせた。

俺はなぜだか、ドラゴンスレイヤーを見た。

スレイヤーは金色に輝いていた。

俺は、地面と並行にスレイヤーを振った。

その剣先に合わせるように、敵の軍勢の中に巨大な光の線が通った。周りの部下達は驚いていた。その光に当たった部下達は、跡形もなく消滅していた。そのまま俺は、全ての部下達を消滅させた。

「あとはお前だけだ。Red Moon。」

俺が叫ぶと、

「フフっ、フフフっ、フハハハハハハッ。『あとはお前だけだ』?笑わせてくれるわ。俺は分かっているぞ、お前はそれだからあの女ども1人守れー。グハッ。」

俺は、奴の腹に剣を刺した。

「黙れぇぇぇぇぇぇぇ!」

そのまま、Red Moonを引き裂いた。

そのまま、ドラゴンスレイヤーを振り下ろした。

Red Moonは消滅した。最初に落とされていた連中は、足速に逃げて行った。

赤い空は、終戦の黒い空に変わり、優しい雨が振ってきた。

俺は竜化したまま3人に近づいていった。

俺は空に手をかざした後、3人にも手をかざした。すると、空から光が3人に降った。光は3人を包み、傷を癒した。ランも目を覚ました。

「え...?雷...だよね?」

と、脅えながら、ランは言った。

「無事でよかった!」

そう言いながら俺は倒れた。

目を覚ますと、知らない部屋にいた。

「ここは...?」

すると、

「よう、ようやっと目を覚ましたかい。どんだけ寝ていたと思っているのじゃ。」

ヤマユリだ。

そうだ、俺はあの後、ヤマユリの城に運ばれたんだ。

「あいつらは?」

と聞くと、

「あの3人組は、王城跡地に行ったわい。我はお主の契約を守っておるからのぅ。」

そうだ、俺はあの契約を...

「そうそう、もうひとつの方の契約は延期させてもらうわい!事情があってのぅ!」

とヤマユリは楽しそうに言った。

すると、外から5、6人の護衛と、30代位の男が現れた。

「はじめまして!二位の国、東国の頭首!ミガリウッドで~す!あなたが川神風雷殿ですなー?」

と威勢よく話し掛けられた。

「は、はぁ、そうですが?」

病み上がりの俺にこの人のテンションは辛かった。

「神国な、色々な国から恨まれています。そんな神国の幹部を倒していただいたということで、我が国いや、この世界から報酬を授与致しましょう!そうですね...一景ケリーなんてどうでしょうか?」

と言われた。

「一景...1ケリーで、りんご1個分...となると...」

俺は目を丸くした。「はいー!では決まりですね!2日後に、授与式を行うので、東国、中央広場に来てください!」

そう言って帰って行った。

「あいつらに言うなよ?」

とヤマユリに言うと、

「流石に言わぬは!言った瞬間に高級店に走り込むことなど目に見えておるわ!」

と言った。

「ヤマユリ。さっきのはこれか。」

「そう。じゃから契約は延期じゃ。」

しばらくして、3人が、帰ってきた。

「あ、雷、起きたんだーって、それどころじゃなーい!」

シルレは怒っていた。

「全くだよねー!焼け跡から、あまり大事じゃない物しか見つからないんだもんねー!」

とランが言うと、

「えぇ、...でも、雷さんは...」

とリンはかばってくれた。

「あーっと、悪い!」

俺は謝った。

「何がよっ!」

と二人は口をそろえて言ってきた。すると、ヤマユリが、

「フフフっ、お主ら、仲が良いのぅ。この、雷という男は、あの戦いが始まる前、お主らの部屋に忍び込んで、そなた達の大事なものを袋詰めして、我に預けておったのじゃ。つまり、そなた達の大事なものは、この王城にあるぞ。」

俺は、よそ見をしながら、頭をかいた。

「じゃあ、私達は無駄足をふんだってこと?」

とシルレがヤマユリに質問すると、

「じゃから無駄じゃと言うたじゃろ?ほれ、ついてきな。」

そう言って、3人とヤマユリは倉庫に向かった。

その途中、シルレは、

「あ、あのヤマユリさん!この前の戦い中、竜神は小を望みて、大を望まずって言ってましたけど、雷は何を望んだのでしょう?」

と聞くと、ヤマユリが

「はぁ、この際じゃ、奴の契約内容を教えてやってもいいかのぅ。」

と言って立ち止まり、椅子に座った。

「まず、あやつが本当に竜神かどうか危うい。なぜなら、竜神というのは、金の翼を持ち、光の力に特化する。しかし、奴の持っていた、ドラゴンスレイヤーは竜人族にまれに現れる、鬼竜人に反応し、その人の力を100倍に引き上げて、剣から放出するしかし、その2つの力が両立するなんてこと、聞いたこともない。しかし、奴は近い未来を見る事が出来た。奴は、神国に負ける事は分かっていた。ま、そなた達が傷つけられることは分からなかったみたいじゃった。そして、スレイヤーの力も30倍位じゃった。我の見解では、2つの力を両立させる代わり、少し弱まっているのじゃろう。つまり、奴は、金色の翼を持ち、ドラゴンスレイヤーを操れる、予言者ということになる。そんな奴は、何を望んだと思う?」

3人はキョトンとしていた。

「奴は、国よりそなた達、3人を選んだ。」

ヤマユリが言うと、

「どういう...こと?」

とリンが聞いた。

「奴は王国が襲われる事は分かっていた。さらに、そこで、そなた達が死なない事も分かっていた。この先どうなるかも分かっているのじゃろう...。」

とヤマユリは答えた。

「この先って?」

ランが聞いた。

「さて、あとは想像にまかせよう。さっきの3人を選んだというのは、3人での楽しい生活を望んだということだ。そして奴は我に、『俺たちを4人で1つの小隊とし、俺たちを同位のハンターやら護衛にでもしてくれ』と頼んで来た。だから我は、『では、もし本当ならば、獣人国公認の冒険者としよう。』と言った。」

とヤマユリが説明すると、3人ははっとしていた。

「気づいたようじゃのう。」

とヤマユリはニヤついた。

2日後、俺は東国に向かった。

「ヤマユリから何を聞いたかは知らんが、心配するな!」

と俺が声をかけてあげても、3人は緊張したままだった。

東国の中央広場についた。そこで、俺は3人と別れ、イベントに出席した。

「この日まで発展を続けた、竜人国であったが、土地と、民を失った今、国が消滅することは、やむを得ない。よって、今日この時、竜人国の歴史は幕を閉じる!」

と司書が言うと、変装したミガリウッドが出てきた。

「おいおい~、ちょっとまてよー!俺達の国の天敵でもある神国のRed Moonを倒してくれたんだぜー?竜人国は仕方がないとして、この国の資金を全部あげちゃってもいいんじゃなーい?」

すると国民は、

「ふざけんなー!」

「どの口がいってんだ!」

「そこの、竜人国王もそうだー!」

「金のためにやったんじゃないかー!」

と言って、缶などを投げてきた。

俺は足速に立ち去り、すぐ近くの森で、3人と落ち合った。

「今日、竜人国と同時に、風雷、シルレ、ラン、リンは死んだ。」

と言った。

「どういうこと?」

シルレはキョトンとしていた。

「よく聞け、あのステージの上の司書じゃない方とグルだ。ヤマユリから聞いたんだろ?契約の事。そこで、二日後、賞金泥棒の俺達が暗殺されたことにする。」

と強目に言った。

「で、でも、名前で...。」

リンが心配そうに言った。

「俺は3人を登録する時に、名前を考えた。

シルレは

『シルレット・エリスコール』

ランは

『クラン・シルカット』

リンは

『リンカ・シルカット』

って登録してある。だから、

シルレは

『スシル』

ランは

『ランカット』

リンは

『リンカット』

として、

『スシル・エリスカール』

『ランカット・ポリッチ』

『リンカット・ポリッチ』

とした。」

シルレは、

「ちょっと待ってよー?『シルレット・エリスコール』なんて聞いてないわよ?」

ランも

「そうよ、『クラン・シルカット』なんて初耳よ。」

リンも、

「本当ですよ...『リンカ・シルカット』...誰?」

しかし、リンは状況が掴めたようで、

「あの...雷さんは?」

と聞いてきた。

「あぁ、『風神川雷(かがみ せんらい)』だよ。」

と俺が言うと、

「いいねーかっこいいねー。」

と、ランがニヤニヤしながらちゃかしてきた。

「おいおい、ちゃかすなよ。...まぁ、でも、今まで通り、雷、シル、ラン、リンは変わらないね。」

と言うと、

「ちょっと質問なんだけど、賞金はどうなったの?」

と、不安そうにこちらを見てきた。

「資金全部は無理だよ。」

と、笑いながら言うと、

「私達は、ついに、一文無しになっちゃったよーーー!」

とシルレが泣き付いて来た。

「お、落ち着けって!資金は無理だけど、一景は貰えるから!」

お金にはあまり興味を示していなかったランとリンもつづけて、

「一景」

「ですって?」

と言ってきた。

「う、うん...そうだけど。」

と俺が言うと、

「ヤッター!」

と、3人とも大喜びだった。

ある程度、住人の怒りも収まり、ヤマユリの城に戻った。食卓には、もう夕食の準備が整っていた。

「これから3日間、よろしく頼む。」

と俺がお辞儀しながらヤマユリに言うと、

「引き受けた!ただし、屋敷のそとにでて、命を本当に奪われても知らぬからな。」

とヤマユリが言った。

俺たちは、大きく首を縦に振った。

「さぁ、飯にしよう!」

とヤマユリが言った。

2日後、俺たちは屋敷を出た。今朝の新聞の1面に、

『元竜人国王とその使い達、賞金泥棒で逃亡中、暗殺?!』

と、書いてあった。

流石ヤマユリとおもいながら、馬車に乗り込んだ。

屋敷を出る寸前、

「おーい、川神ー!いや、風神ー!」

ミガリウッドだ。

「約束の一景だ。」

「お、ありがとう、ミガリウッド、あと分かりにくかったら雷って呼んでくれ。」

「分かった。またいつか、元気でな、雷!」

俺は一景馬車に乗せ、ミガリウッドと別れた。

そのまま、獣人国領の1番東の、『ロガリー』という、田舎町にログハウスを1軒買った。俺以外、3人の武器と、全員分の装備、私服に食料、生活必需品を買ってもまだたくさんお金があったので、家の鍵付き地下室に閉まっておくことにした。

「ここ、いいところねー!散歩でも行こうかしら!」

「シル、私も行くー!リンと雷は?」

「今回はいいや。」

「私も...」

ランとシルは二人で散歩に行った。

「ねぇ、雷さん。」

と、リンが話しかけてきた。

「ん?」

と俺が返すと、

「雷さんは、魔法を使えるんですか?」

と、聞いてきた。

四章 終

次回より、会話文以外のところに出てくる、『と、シルレはいった。』みたいな所が、

『と、シルは言った。』となります。

よろしくお願いします!

今後とも、竜神物語をお願いします!

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