どうでもいいけど彼女が欲しい
「キーコーンカーコーン」
「今日も授業頑張るか」
授業合図とともに自分の席に座る。
俺の名前は足立てるみだ。ごくごく普通の高校生二年生だが、俺は「自動車システム学科」という専門科コースに通っている。自動車システム学科という名前だけあって男しかクラスにいないのだ。女がいないクラスで正直俺は女に飢えているのだ。顔は悪くないので中学生の頃何回かは付き合ったことがあるがしかしキスをした事もハグも手も繋いだこともない、おまけに女が苦手でなかなか話せないのだ。そんな俺を呼ぶならそう「チキン童貞」と呼ぶのだ。だが俺は女が苦手なだけでありむしろ彼女が欲しいのだ。
「あー彼女出来ねーかなー」
「おまえチキン童貞だから無理だよましてや自動車科だぞま、俺みたいに中学の頃から付き合ってればな」
と前のやつがいった。こいつの名前は隅田良こいつは俺にとっては尊敬に値する人だ、そうこいつは「ヤリチン」なのだ。しかも顔もなかなかよくおまけにすごく優しいという性格だ
「お前はずりーよ童貞の敵だ死んじまえ!」
「なにいってるんだ俺はお前の味方だぞ、、、!」
「しかもこのやり取り何回繰り返すんだよ毎日やっててねーか?」
そう良に毎日毎日同じことを言っては繰り返している。正直学校には飽きていて友達と話してばっかりだ。そして六時間目終了後クラスでショートホームルームをしてようやく帰ることができる。僕は部活には入っていない、家まで30分くらいの距離を歩く、しかも友達が少なく、その友達みな部活に入っているので一人で帰るのだ。すると目の前に不良に絡まれている人を見つけた。
「助けるしかない!」
俺は喧嘩が強くない方なのだが不良に絡まれている人を助けないほどの男ではない、
「やめろなにしてんだよ!」
「あーん、うるせーよこの女がぶつかってきたんだから説教してるだけだろ」
「いやいや気をつけろぐらい言えばいいだろ」
「なんだとー!俺たちを邪魔するならこうだ!」
と俺はあっけなくボコボコにされた
「あのー大丈夫ですか?」
俺は目を覚ますと目の前に女の子の顔があり焦ったが
「うん、大丈夫大丈夫」
「私を助けてくれてありがとうございます!あのーお名前を聞いてもよろしいでしょうか?」
「俺は足立てるみだお前は?」
「私は水無月ひなといいます助けてもらったお礼をさせていただきませんか?」
「いやいいよただの帰り道だったし」
「そんなわけにはいきません何かお礼をさせてください!!!」
「もう、いいって言ってるのに、」俺は折れてお礼をさせてもらうことにした