プロローグ的なやつ
どうもこんにちは、初めまして。
Mr.カブです。
小説を書くのは初めてで、文章もへたくそなため読みにくいところもあるかと思いますが
温かい目で読んでやってください。
このお話は現代の戦闘を意識したものにしていきたいと考えています。
先に謝っておきます。自称ミリタリーヲタクを名乗っていますが、所詮付け焼き刃の知識でしかないので
間違っていたら申し訳ございません。
勝手な世界で繰り広げていくお話と割り切っています。
そこんところはご了承ください。
プロローグ的なやつ
アフガニスタン中部 現地時間PM10:34
遠くから銃声が聞こえる。
小刻みな連射音、ゲリラ御用達のAK-47だろう。
迫撃砲の音も聞こえている。
”自分はもう終わりかもしれない。”
帰還したらプロポーズをしようと思っていた彼女の写真に目を落とす。
彼はオレゴン州出身のコナー伍長、大学を出てから陸軍に入った。
この任務は何事もなく終わる予定だった。
今日も早朝からハンヴィーでパトロールをしていた矢先、武装ゲリラからの襲撃にあった。
RPGを撃たれハンヴィーは大破、走行不能になってしまう。
さらに様々な弾丸の雨が襲う。
コニーは生きた心地がしなかった。
近くの廃屋に逃げ込み難を逃れてはいるが、見つかるのも時間の問題だろう。
”こんなところで自分は終わるのか...。
プロポーズをする前でよかったのかもしれない。
彼女を苦しませないですむ。”
そんなことを思っていたら、胸から熱い思いがこみ上げてきた。
目の前がにじんでいる。
仲間はみんなやられた。弾薬も少ない。
近SAMを搭載した武装トラックが近くにいるためヘリなどの増援も見込めない。
”こんな絶望的な状況でもこんな思いになるのか。
いや、絶望的だからこそこんな思いになるのか。
こうなったら潔く突っ込んで仲間の元へ逝こう。”
彼は脇にあるM14を拾い上げ、マガジンを交換した。
銃身の下にあるグレネードランチャーを確かめ深呼吸を一回して、隠れている民家の窓から外をうかがう。
敵はすぐそこにいる。気配で分かる。
「母さん、今までありがとう。」
そうつぶやき彼は突入しようとした、その瞬間
ズドーン!
目の前の家が爆発した。
あまりの衝撃に彼は反対の壁まで吹っ飛んだ。
「っく...、なんなんだ。」
爆発した民家からは火だるまになったゲリラがうめきながら出てきて倒れた。
苦痛に顔をゆがめていると、遠くからヘリの音が聞こえ始めた。
暗視スコープで音のする方を見る。
そこには、AH-1Z ヴァイパーの姿があった。
「増援? 対空兵器は?」
ヴァイパーは一度、コナーの頭上を飛び越すと旋回し機首の20mmバルカン砲で機銃掃射を始めた。
タタタタタタタ.....。
発砲音と同時に約50m先の民家から煙が上がり、中からゲリラが出てきた。
彼らは暗闇の中、空に向けてAKを撃ちまくっている、狙いなど定まっていない。
それをコブラは容赦のない機銃掃射でねじ伏せる。
後に残るのはさっきまで人間だったもの、今ではぼろきれにしか見えない。
圧倒的な戦力にコナーは唖然とするしかなかった。
今度はまた別の方角からヘリのローター音が聞こえてきた。
膨らんだキャビンに細いテールを持つHH-60 ペイブ・ホークだ。
少し離れたところでホバリングを始め、4名の兵士がラベリング降下を始めた。全員が地上に着くとペイ ブ・ホークはその場から離れていった。
兵士達が互いをカバーしながら彼に近づいてくる。
一番先頭にいた兵士が尋ねてきた。
「君がコナー伍長だな! お迎えにあがったぞ!」
誰なんだこの人たちは、それがコナーの率直な思いだった。
しかし、とりあえず助けが来たことだけは分かる。
そう思うと目の前がぼやけてきた。
兵士がしっかりしろと自分の目の前まで来る。
その兵士の腕には見慣れないマークがあった。
シャチがアザラシに食らいついているイラストが刺繍されている。
その下には金色で”Killer Whale”とも刺繍されている。
”こんな部隊が陸軍にあったか?”
そんな疑問を最後に彼の意識は途切れたのだった。