思うようにはいかず。
もう、大掃除の時期がきている。
毎年のことながら、やらねばと思いはするのだが体がついて行かない。
おかげで家具の天板は白い層が出来ており、その箇所の多さに辟易して、行き足が止まってしまう。
この部屋は、狭い。
布団をあげようにも、クローゼットが狭い。
おかげで掃除機をかけるタイミングも、月に一度あるかどうかだ。
フローリングも想像以上に汚く、カリカリに乾いたご飯粒を踏んづけて嫌な気持ちになってしまう。
特に今年は、やる気がそがれている。
あの糞ジジイとの係争は続いており、いまいち心休まらない。
一応刑事訴訟の方は年内で判決が出るらしい。
今の自分はただの復讐鬼、採算度外視だ。
そもそも慰謝料が入ってくるとなれば、生活保護費の返納など、面倒くさいことになりかねない。
一般的な訴訟なら、まずは示談を模索、それから刑事に移るという話らしいのだが、国選弁護人に言わせれば「無欲すぎる」被害者と映って仕方がないそうだ。
相手の糞ジジイも、とんだババを引いたものだ。
まあもっとも、カネだけで世の中うまく渡れないというのを、身をもって知るにはちょうどよかったのかもしれない。
拘置所暮らしなんてめったに出来ない経験なのだから、精いっぱい楽しんでほしい。
保釈も出来そうなものなのだが、それが成された形跡が無いところをみると、親族内でもそうとうな鼻つまみ者だったのだろう。
見捨てられるとは、哀れなものだ。
自分もああはならないよう、お行儀よく生きていきたいものだ。
さて、それはひとまず置くとして。
面接を受けにはいっているものの、一向に採用の通知が来ない。
三連敗中だ。
自分を商品に例えてプレゼンするつもりでやっているが、なんともしっくりとこない。
前も語ったかもしれないが、自分の売りが皆目見当もつかない。
そもそも正直なところ、志望動機なんていう美辞麗句を並べ立てることができないのだ。
代わりに、ダメなところならいくらでも捻出することができる。
生活保護を受けている点。
精神を病んでしまっている点。
年齢的に厳しい点。
記憶力がそこまで良い方ではない点。
ぱっと並べるだけで、これだけの事が思いつく。
さらには、人に触れられるのが苦手だとか、人見知りが激しい(ただし、心を開ける相手だとわかったら何も隠さない)だとか、デメリットはいくらでも、だ。
フリーランスでやってきたからこそなのだろうが、成功よりも失敗を恐れるきらいが強いのだ。
最悪想定を念頭に置き、妥協点を見いだせたら首を縦に振る。
なんとまあ、商売人に向かない性格だろう。
そんな奴でも、十数年生きてきたのだ。
ネット普及の黎明期から安定期までは、IT事業のなんとぬるかったことか。
まず第一に、在庫を抱えなくて済むのだ。
続いて、機材は揃いさえすれば五年単位で出費を要しない。
休みは自由だし、がっつかなければ喰いっぱぐれる心配もなかった。
Flash技術が業界的に死んでしまった今となっては、昔の光、今いずこ、だが、独り身を食いつなぐには十分すぎる稼ぎがあった。
ITは、常に技術についていく向上心が必要だったし、習熟に対するコストも必要だった。
だが、本格的に病んでしまった今となっては、向上心も熱意も、どこにもありはしない。
過去の栄光にすがる、醜い老人だ。
こういった心の滓を抜いてしまえるのだろうか。
来年の一年間は、就職先が決まるのはもちろんのことだが、心の澱みを奇麗にしよう。
もっとも、すぐに綺麗にはならない。
裁判だの示談だのが終わってからの話だ。
時間は無常だ。




