第四十三話 作業・作成・失敗?
はい。正月投稿です。
正月の上がったテンションの後のぐったりしてる時に書いたので、なんかおかしなところがあるかもしれません。
最悪この話だけかなりの改稿となるかもしれませんが、話の大筋を変更するつもりはございませんのであしからず。
俺はハザール氏の工房の奥の部屋へ通されていた。
部屋には、鍛冶用品一式と、小さい椅子があった。
「さぁて、久しぶりにこれ使うわねぇ・・・大丈夫かしらぁ~」
ハザール氏は、スキルについて不安そうだが、不安なのはこっちである。
「さて、エルマちゃん、ちょっとこっちへいらっしゃい?」
俺は、少し躊躇しながらも、ハザール氏の言うとおりにする。
・・・おもむろに、ハザール氏は俺の額に手を当ててきた!
「ちょっとピリッとするわよぉ~?」
ちょ、いきなりなんなんだ・・・
パチッ!
痛ぅ!
不意を付く攻撃に俺は少しビックリした。
「なんなんですか?これ・・・」
俺は額をさすりながらハザール氏に問う。
しかし、その質問にハザール氏は答えず、
「まぁ気にしない気にしない♥数時間したらできるから、少し待っていてね~♥」
と、ウインクしてもうひとつ奥の扉の向こうへ行ってしまった。ホントなんだったんだ一体・・・
それにしても。あの人はすごい鍛冶師だと素人でも思う。
まぁオカマだけど。
普通なら一週間程度かかるような武具でもあっという間に作り上げてしまう。
しかも、作り置きはしていない(本人談だが)らしいし、出来たものも初心者向けの安い装備でもかなりの高品質だとひと目で分かる。
しかも、店舗を二つも持っていることからもそれが推測できるが・・・
「なんで店番どっちもハザール氏なんだろうか・・・。」
普通なら代理の店番とか、弟子に店を任せたりするもんじゃないのか?(前世知識)
考えれば考えるほどにハザール氏の謎は深まるばかりだった。
・・・おかしい。
いつもなら1分程度で出てくるはずなのに、今回はもうすでに3時間は経っている。
というか、そんなに作成難度の高い武器・・・一体幾らになるんだろうか・・・
戦々恐々としつつ、作業をしているハザール氏をただひたすらにことしかできないのであった。
さらに1時間程度たっただろうか。ハザール氏が扉の向こうから出てきた。
しかし、その顔はどこか曇っている。
「一応、成功したは成功したんだけど・・・なんだかよくわからないものができちゃって・・・。」
よくわからない物?
鉄板だけとか?はたまた空飛ぶホウキか?
まぁ失敗の時は失敗の時だ。お金は取られまい。
内心のことを悟られないように、俺はハザール氏に聞く。
「・・・とりあえず、見せてもらってもいいですか?」
「えぇ。大丈夫だけど・・・。はぁ・・・こんなのさすがにお金取るわけにも行かないわねぇ・・・。」
そう言いつつ、出来上がったモノを恐る恐る持ち上げる━━━━
引っ張りまくっています。次回を待て!
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