第四話 リーダー・色・属性
技名とか募集w
「はぁ……。」
俺はため息をついた。
現在、俺はギルドの応接間の椅子に座っている。
あの後受付嬢は、俺が叫んだのも耳に入らなかったのか、
「リ、リーダーの確認を取りますので、少々お待ちください。」
と言ってそばにあった電話のようなものを相手に喋っていた。
数分すると、受付嬢は、
「応接間にご案内します。私に付いてきてください。」
と言い、椅子を立った。
ギルドリーダーねぇ……ますますテンプレの匂いがするわ……。
俺は思ったことを顔にも出さず、言われるがまま受付嬢に付いて行き、現在に至る。
「とりあえず、性別のことはおいておこう。と、言うか気にしたら何かを失ってしまいそうだ……」
それにしても、何故森の中で気づかなかったのだろう。
普通は催したりもするだろうにそんなことが無かった。
Tips:ヴァンパイアは、摂取したものを直接必要物質に変化させるので無駄がない。
なるほど……そういうことね。……元の世界だったら怪物扱いだな……。
「はぁ……。」
また大きなため息をつく。
「俺はこれからどうすりゃいいんだ……。」
その問に答えるものは当然いなく、ただ時間が過ぎるのであった。
数分たっただろうか。ドアががちゃり、という音を立て、筋骨隆々な初老の男性が入ってきた。
おもむろに椅子に座り、
「君が、全属性持ち、と言う娘かね?」
そう言うギルドリーダーと思わしき男性の目は鋭い眼光を放ち、いかにも実力者といった風な外見である。
娘、というのは否定したいのだが。
「はい、どうもそうみたいです。属性についても知らないのですが。」
その答えに少し考え、男性は、
「……戦争は好きかね?」
ん?どういう意味だ?
「……どういう意味です?」
「そのままの意味だ。」
そのままの意味って……。好きな奴いるのか?
「いえ、嫌いです。」
すると男性はすこしだけ表情を柔らかくし、
「ならばギルドへの加入を認める。昔六つの属性を操る者がギルドに入り、大事件を起こしたことがあってな……それからというもの、魔道具で、深層意識をチェックするようになったのだ」
なるほど、しかし俺には属性については知らない。知って困ることはないだろうし聞いてみるか。
「すみません、その属性って何のことですか?」
「ん?一般常識なのだが……。まあいい。属性とは、魔力の色のことだ。色は赤、橙、黄、緑、青、藍、紫の七色。虹の七色と同じで、各属性に対応した魔法が放てるのだ。」
「で、俺は全七属性が扱える、ということですね。」
テンプレだなぁ……。
「そうだ。で、先ほどの質問なのだが、さっきも言ったとおり六属性を操るものが大事件を起こし、それ以来は五属性以上を持つものに対しこの質問を行っているのだ、が、……まさか七属性を持つ者に生きているうちに出会えるとはな。」
「そんなに珍しいものなんですか?」
「あぁ、おそらく世界に二人とおらんよ。」
なるほどな、あのチートはこういう作用をしているのか……。
「まぁ、今日は遅いから、これで終わりにしよう。では、明日正式にバトラーカードを発行する。」
「はい。……あっ……。」
言われてから気がついた。汗がだらだらと出る。
「俺……宿もないしお金もない……。」
また説明回( ̄▽ ̄;)
誤字脱字報告感想等お待ちしております。
2016/12/27 ウソ発見器のくだりを入れました。
不自然だったので前々から直そうとしていたのですが・・・(;´д`)