第三十八話 闘争・党争・逃走
実にひと月半ぶりの更新。
皆様お待たせしました!第38話!どうぞっ!
街に近い森の中、金属同士を打ち付ける戦闘の音が鳴り響く。
・・・キィン!
「くっ・・・」
敵の刃を躱す。攻撃してきた盗賊の一人はそのまま茂みに隠れる。
そして間髪入れずに死角の茂みから別の盗賊が攻撃してくる。
しかも、時折射手から矢の援護射撃が入ってくる。
最初の矢は当たらなかったものの、どうやらこの射手かなりの腕だ・・・。
飛んでくる矢を躱す。そして次の瞬間別角度から敵の攻撃が来る・・・これじゃキリがないな・・・。
しかも腰に下げいてる弓が全く役に立たん。こんな状況だし、仕方ないとはいえ、邪魔で仕方がない・・・っ!!
振り下ろされる剣を躱す。少しはスローになっているのだろうが、やはり魔物と同じようにはいかないな・・・。
・・・盗賊には、食いっぱぐれた貧乏人が仕方なしにやっている場合と、快楽主義のろくでなしの二つが存在するらしい(前世知識)のだが、どうやらこれは後者のようだ。
少し出来た隙を見て、ランとエレロの方を見る。ランは大丈夫そうだが、エレロが何度か攻撃を受けているようだ。
・・・大きな魔法を使おうにも、まだ加減がわからない。馬車も依頼人もいる中でそんな魔法を使うのは拙いよな・・・。
そう考えているうちにも、敵が攻撃を放ってくる。
風切り音とともに敵の刃が襲いかかる―――――
が、それをなんとかいなす。
「・・・っぐ」
手に痺れた感覚をおぼえつつ、ひとつ仮説を立てる。
この世界・・・いや違うな。俺は武器スキルを容易に入手できるが、個人によって何か適正武器があるのではないか、と。
そうでもなければ、相手のスキルレベルが10なのか、それを突破しているか、だな。
まぁあくまで仮説だけど。
横から飛んでくる矢を躱す。
そしてその時目に映ったのは―――――――――
エレロが地面に倒れ伏す光景だった。
・・・えっ、嘘ぉん・・・。
Tips:護衛が少ないです。撤退を推奨します。
・・・うん。俺もそう思ったよ・・・。馬車捨てて撤退だな。
「ティアネス氏!馬車切り捨てられますかっ!!」
ここで傲慢商人だったら切り捨てていったのだが・・・。
「・・・仕方ありませんね。命は捨てがたいもの・・・分かりました。」
よし!・・・この商人、今後個人的に支援しよう。
「ラン!馬について行けるか?!」
ランがついていけないなら、全力で抱えてダッシュだが。
「おっけー!ご主人!」
元気に声が返ってきた。・・・こんな時でもブレないなぁ・・・。
街まで・・・あと三十分ってとこか・・・よし、いけるな・・・。
そうと決まれば撤退だっ!ここはお約束の言葉で締めようか。
「逃げるんだよォー!」
積荷を捨てて猛ダッシュで逃走する三人のその姿に、盗賊一同唖然としているようだった。
シリアスで終わると言ったな。あれは嘘だ。
いっつもこんな調子ですはい。
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2015/2/12
しかも腰に下げてる弓が全く役に立たん。こんな状況だし、仕方ないとはいえ、邪魔で仕方がない・・・っ!!
振り下ろされる剣を躱す。少しはスローになっているのだろうが、やはり魔物と同じようにはいかないな・・・。
フラグ追加。本当に申し訳ございません。




