第二十七話 南・ボス・竹
お待たせしました。第二十七話どうぞ。
俺たちは目に付くゴブリン達を駆逐しつつ、さらに南の方へ向かう。
ランがゴブリン達を大量に討伐した後、フィールェさんから、
《エルマ・ランはそのまま南下。残存しているゴブリンを駆逐しろ。》
と指令が入ったからだ。
今回の相手の標的が俺なので、ちょっと派手に踊って軍団のボスを見つけ出して討伐するという作戦を練っていたのだが……
Tips:ボスは大抵一番兵力が固まっているところにいます。
考えているところにTipsさんからヒントがきた。
……一番敵が集中しているところって……南じゃん。
なんて都合がいい……
ともかく何も考えずに出てくるゴブリンを切り伏せつつ、南の方へ進んでいくのだった。
10分程度たっただろうか。
俺たちは南の森のある地点で、立ち尽くしていた。
「…………・。」
「…………・。」
言葉が出ない。
何故か、って?
……ゴブリンが500匹近くも編隊を組んでいたらそりゃ誰だって絶句すると思う。
そう、俺たちの目の前には編隊を組み整列しているゴブリンがいた。
軍団を指揮しているボスらしき個体もいる。
しかもその個体は前に氷漬けにしたあの個体より大きく、かなりの強敵と伺える。
「こりゃまずいな……。あれだけの数にあのナイフを展開できるのか?」
ちょっとこれは無理なんじゃないか?とランに問う。
すると、案の定
「こんな数私には無理よ!50や100ならまだしも500以上なんて……!」
と返事が返ってきた。
「むぅ……どうするよ……俺の魔法は……」
「あなたも使える魔法あるの?」
普通、使える属性は数属性だが、それを実戦で扱えるかは別。という認識からのその言葉だった。
「まぁやるだけやってみるか。危ないから離れていてよ。」
ランが少し遠ざかったのを確認して、俺は魔法を展開する。
今回は……自然をあまり破壊しないように……自然属性を使うか。これならそんなに影響ないだろう。
よし。じゃあ何を起こす?
自然……林……竹?
閃いた。
通報しますた……って違う違う。
こんな時に何ボケているんだ俺は……。
気を取り直して、俺は奴らの足元に竹の槍が生えてくるイメージをする。
そして、イメージを強固にするべく、それっぽい言葉を連ねてみる。
「森の精霊よ……青竹の槍をもって邪悪な者達を撃滅せよ!」
言葉と共に、魔法を発動させる。
すると、敵の足元からズドン!という音とともに竹が飛び出してきた。
しかも伸びていくのが止まらない。
……10mくらいになったのではないだろうか……。
ランの方を見る。
「…………。」
口を開けたまま帰ってこない。
え?自然破壊をできる限り避けよう?
知らんなそんなことは。
現実逃避をしつつ、一応殲滅できているかチェックする。
「……ッ!」
しかし、やはりというべきか、竹の槍を回避していた個体がいた。
「グゥゥ……ヨクモ……ドウシヲ……!」
恨みを込めた声で唸るのは。
氷漬けにしたゴブリンの三倍はあるであろう、巨大なゴブリンだった。
思った以上に成績が……orz
しばらくは不定期更新になると思います。
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