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テンプレートな異世界転生?  作者: eiki
第一章 異世界・出会い・不死者
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第十話 スロー・圧倒・人外

ようやく戦闘……長かった…………。


若干グロ注意です。

 まず俺は、向かって正面のゴブリンを袈裟(けさ)斬りにした。


 もちろん、それを見て別のゴブリンが動く。


 俺は前へ数歩移動し、ゴブリンの打撃(棍棒)を(かわ)す。


 その打撃は、さっき倒れたゴブリンに直撃し、ぐちゃ、という肉体が砕ける音が響いた。


 ……あれ、当たったらかなり痛いだろうな……

 痛いじゃ済まないかも。


 俺はできる限り攻撃を食らわないように心がけた。


 ゴブリンが俺の頭上から、その重そうな棍棒を振り下ろしてくる。


 何故かかなりスローで再生されているが。


 (バールズベア)の時と同じような感覚に戸惑いつつも、俺は一歩右に避け、そのまま体を捻り、棍棒を振り下ろした状態のまま硬直しているゴブリンの背中に、ショートソードを突き刺す。


 そのゴブリンは、びくり、と一回体が震えたが、それっきり動かなくなった。


 それを確認した俺は、次の標的(エモノ)に目を向ける。


 ゴブリン達にさっきみたいな勢いがない。


 これなら……


 そう思った瞬間、頭の中で声がした。


 Tips:狙撃手が森に潜んでいるかもしれません。注意してください。


 それを聞いた俺はハッとなって今いた位置から飛び退く。


 数瞬後、ドスッ、という音とともに、俺のさっき立っていた位置に木の棒が刺さった。


 否。おそらく矢であろう。


 俺は飛んできた矢から位置を割り出す。


 さらにそこに向かって、さっき飛んできた矢を投げ返す。


 数秒後、


「ギャッ」


 という悲鳴と、どさり、と何かが落ちる音が聞こえた。


 それがもはや離れ業のレベルを超えていることはわかっていたが、俺は意識を矢を投げた方から残ったゴブリンの方へ向ける。


 さっきの光景を見たせいか、かなり士気は下がっているようだが、まだ諦めてはいないようだ。


 二匹がいっぺんに飛びかってくる。


 しかし、それはやはりスローであり、避けるのに苦労することはなかった。


 そのゴブリン達は、俺の後ろの地面に着地し、左右から棍棒を振るってくる。


 俺はスローな世界でそれらを見切りつつ、右側のゴブリンの首を跳ね飛ばす。


 プシャッ、と、ゴブリンの首から血が吹き出る。


 しかし、その血の色は、人間と同じ赤ではなく、青くどこか禍々しい色であった。


 その血を浴びたもう片方のゴブリンは、完全に戦意を損失させ、そのままどこかへ逃げていった。


「ふぅ……。助かった……か?」


 とりあえず危機は去ったらしい。


 それにしても……。


 あたりを見回す。それは虐殺の後のような光景であった。


「俺がやった……のか……。」


 これを?


 一人で?


「……うっぷ。」


 辺りを見渡していると、吐いてしまいそうになるので、俺は慌てて別のことを考えた。


 さっきのスローな世界は一体何だったんだろうか……。


(バールズベア)の時もスローになったしなぁ……。」


 これが一体何なのか。それがわからないことには対策のしようがない。


 むぅ……


 一人で考えていると、近くでガサガサという音が近づいてくる。


 俺はまたゴブリンが来たのかと思いショートソードを構える。


 足音が次第に大きくなり、姿を見せたのは、


「ちょっ……大きすぎんだろ……。」


 体長2.5mはあると思われる巨大なゴブリンだった。


 その手にはこれまた巨大な棍棒を持っている。


 そういや、さっき『助かったか?』とか口走っちゃったな……。


 もう一級死亡フラグ建築士と言われても突っ込めまい。


 逃げようにも、どうやらこの道はここで行き止まりのようでで、あいつが塞いでいるところしか道がないようだ。


 …………また、戦闘かよ……。


また…戦闘かよ……orz

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