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魔法少女に会いました

「うぅ…目がチカチカします…。お面を被っているのに眩しすぎますよ。」


 魔法陣による光が見えなくなって目を開けると、目の前には、枯れた木や岩が沢山ある広い場所にいました。いわゆる荒野という所でしょうか。


「ここは結界の中なのでしょうか?私は何をすれば…。」


 キルさんは他の魔法少女に教えてもらえ、と言っていましたが、此処には人なんて勿論、生きているものの存在さえも感じる事は出来ません。


「よしっ、ここに居てもしょうがないしとにかく歩いてみま「グルル」…ひゃあっ!」


 私が意を決して歩こうとすると、後ろから唸り声が聞こえてきたので、私は驚いて足を踏み出した瞬間に尻もちをついて、お面も落としてしまいました。

 

 恐る恐る後ろを向くと、


「狼…?」


 およそ1メートル程でしょうか。灰色の霧に包まれている狼がいました。狼は地面に倒れている私に近づいて、大きく口を開けたので私は恐怖を感じてキュッと目を閉じてしまいました。


(た、食べられる…!)


 そのまま、私との距離が近づいてきて、


 ペロリと私の頬を舐めました。


「ひぁ…あはは、やめ、やめてください…くすぐったいですよぉ〜。」


 ペロペロといつの間にか私の首を舐めていた狼さんは舐めるのをやめて、私から少しだけ離れた所にお座りしました。私はというと落としてしまったお面を拾って付け直していました。


「初めまして。私は優美と申します。狼さんには名前があるんですかね?」


「ガウッ!」


「まあ、言葉が分かるわけないですよね。私と仲良くしてくれるのが嬉しくて、つい舞い上がってしまいました。」


 見た目はとても怖いですが、ぱたぱたと尻尾も振っていますし、私に敵意は無さそうです。


「霧に隠れているけれど、体はあるんでしょうか。触って確かめてもよろしいですか?」


「ガウガウ」


 狼さんは首を縦に振ってくれたのでこれは触っても良いという事でしょうか。


「それでは失礼して…」


 私が狼さんに触れようと手を伸ばしかけた時


「はぁぁぁっ…!」


 という声とともにドカーンと大きな音と砂埃をたてて、目の前の地面が抉れました。


「狼さんっ…?!」


 砂埃が晴れると狼さんはいつの間にか私の隣に居ました。


(良かった…無事だった…。)


「今すぐその子から離れなさいッ!」


 大きな音を立てながら現れた女の子は、蒼色の二丁拳銃の片方をビシッ!と私に、正確には私の隣にいる狼さんに向けました。


「待ってください!」


 私は、女の子と狼さんの間に立ち塞がりました。


「どいてくれない?…ソイツは人を襲う怪物なのよ。貴女も今、襲われる所だったでしょ?」


「違います。この狼さんは私を襲おうとはしていませんでした!」







 私たちが言い争いをしている間に狼さんは何処かに逃げていったようで、私たちが気づいた時にはもう、そこに狼さんは居ませんでした。


「貴女のせいで逃げられちゃったじゃない。」


「ご…ごめんなさい。」


「もう良いわ、見たところ貴女は魔法少女になったばかりなんでしょう。」


「はい、よく分かりましたね。」


「そりゃあ、《怨獣》に警戒もせずに近づいてたからね。」


 自分と同じくらいの年齢の女の子に、自分の警戒心のなさを指摘されて、私は少し恥ずかしくなり、俯いてしまいました。


「その…怨獣というのは何なんですか?」


「貴女、本当に何も知らないのね。」


「うぅ…」


「いいわ、教えてあげる。」


 その一言で私はバッと顔を上げました。


「説明の前に、私の名前を教えておきましょうか。」


 彼女は服を整えてから言いました。


「私の名前は、愛川かさね。」


「この《九十九(つくも)市》を一人で守っている魔法少女よ。」


 私が初めて会った魔法少女は、綺麗な蒼い髪をした、とても大人びた少女でした。


 ブックマークをして頂いた方、ありがとうございます!いや〜嬉しいです!今後もまったり書いていくので、また見てくださいね〜!

 


ここからまったく関係ないし、どうでもいい話になります。



 今日、体育でバレーボールをしたんですが、両腕がめちゃくちゃ痛くて痛くてしょうがなかったです。しかも、内出血しました。時間が経って少しだけ治ったんですけど、逆に拷問された痕みたいになってしまい友達に心配されました。

         以上です。


ここまで読んでくださった方、

ありがとうございました〜。

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