表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

7/42

ドラゴンとの交渉

 ルークが気がつくと、どこか巨大な洞穴の中だった。

 しかし、周囲は岩で囲まれており出口はなくはるか先の天井から光が差し込んでいた。


 天然の牢屋だなここは


 とてもじゃないが、空を飛べる生き物じゃなければ脱出は無理だろう。


 意識を取り戻してから半日ほど経った頃、風の音と共に黄色いドラゴンがやってきた。


 逃げる間も無く、掴まれるとそのまま広場のような場所に連れて行かれた。


 あの赤いドラゴンに加え、赤いドラゴンを守りに来た巨大な黒いドラゴンも赤いドラゴンも守るようにそばに立っていた。


 他にも黒いドラゴンと同じくらい巨大な金色のドラゴンもいた。


 山脈の奥深くにはドラゴンの住処があると聞いた事があったが、まさか本当だったとはな


ルークはドラゴン達の真ん中に黄色のドラゴンに掴まれたまま連れて行かれた。

 

 そして、黄色ドラゴンに話せと言わんばかりに赤い子ドラゴンに近づけられた。


 ルークは国の救世主を求めて召喚を行い、赤い子ドラゴンが召喚された事を伝えた。


 赤いドラゴンにはルークの言葉は分かるようで、赤い子ドラゴンを通して周りのドラゴン達に話が伝わっているようであった。


 一方通行なので、向こうが何を思っているかは分からないが、途中から明らかに不機嫌になっているような気がした。


 国を救う救世主とする為、ルークが一緒に赤い子ドラゴンを連れて行きたいと伝えると、赤い子ドラゴンを守るように立っていた黒いドラゴンが唸り声を上げて威嚇した。


 言葉はわからないが、明らかに激怒している事はルークにも痛いほど伝わって来た。


 しかし、ルークも引くわけには行かなかった。

ジークが命をかけて召喚したのだから。


 「契約は絶対だ。俺を殺せばそのドラゴンは死ぬ。俺の寿命が尽きるまでに、俺たちの国を救ってくれ」


 黒いドラゴンを睨みつけながらルークは叫んだ。


 ルークはそのあとすぐに黄色いドラゴンにまた牢屋のような洞窟に連れ戻された。




 次の日、黄色いドラゴンが死んだ魔獣と果物の木を根っこ事を運んで来た。


 俺に死なれては困ると言う事だろう。


 捕まって5日後、黄色いドラゴンと一緒に赤い子ドラゴンがやってきた。

 



 

 


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ