ドラゴンの巣
お腹が膨れると急に眠くなってきた
すると、身体を持ち上げられ、気付いたら空を飛んでいた。
私がお母さんドラゴンの指にしがみつき初飛行を楽しんでいると、わりとすぐに広場の様な場所に降り立った。
東京ドームのような場所だった。全部岩だったけど。驚くほど高い岩で囲まれており、所々洞窟になっており、ドラゴン達が首を出していた。
恐る恐るお母さんドラゴンの手から出ると、地鳴りのような咆哮が広場全体に響き渡った。
『新たな家族よ、ようこそ』
黄金の色をしたドラゴンが伝えてきた。
ドラゴンのコミュニケーションはテレパシーみたいなものなのね。
私は黄金のドラゴンが何となくお父さんドラゴンだと感じた。
黄色味が強い黄金色のドラゴンが顔を近づけ鼻を押し当てた。
『妹よ、なんと可愛いのだ』
まだ、爬虫類のような皮膚には抵抗があったけど、ここにいるドラゴンの中では私を除いて1番小さなドラゴンだった。
小さいと言っても、象より大きい。
3階のアパートサイズかな、
お母さんドラゴンは10階建てのマンションサイズ、絶対エレベーターは必要な高さのね。
お父さんドラゴンはさらに大きくてタワマンの1/3くらいはありそうだった。
『我が娘にも名前がいるな、お前は美しい炎の色をしている。フレアと名付けよう』
『フレア』
私は噛み締めるようにそっと心で呟いた。
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