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パーティーを立ち上げますの

 


「おはよう」


 リリーナはスッキリとした目覚めで朝を迎えた。


「あら、おはようリリーネ」


ククリナは、既に起きていたようで優雅にお茶を飲んでいる。


「よく眠れまして?」


「うん。あのウモウフトン気持ち良すぎる。朝起きるの凄く勇気がいるね。なんか、行かないでー。って言われてる気がする。」


「ウフフ、そうね。トロアも同じようですもの。でも、気に入って貰えたら嬉しいわ。」


「うん!凄く気に入った。でも、あれはククリナが作ったの?」


「ええ、そうよ。」


「へぇー。そうなんだ!でも、どうやって作ったの?それに、ウモウフトンなんてどこで知ったの??」



「えっ!う、うん。昔、子供の頃に鳥と一緒に寝たことがあって、その時に鳥の羽が暖かいって知ったの。それが沢山あればなぁって思いましてね。。。そう。それでここにあるものは私の錬金魔法で作ったのよ。」


「ふーーーん。」


「オホホホ。」


お茶を飲んで誤魔化す。


あ、危ない所でしたわ。リリーネったら鋭い事言うのだから。。。でもそうね。あちらの記憶の事は誰にも喋れないもの。今後も気をつけなくてわね。

 でもあれね。ウモウフトンで揃えた宿屋とかあったら、人が沢山来そうね。今後、そういう商売とかもやってみたいわ。

 いずれ、何処かを拠点にしなければならないし、いつまでも宿屋住まいというのもあれですしね。冒険の途中でいい所があったら、そこに家を建てるのもいいわね。

 ああ、なんて自由なのかしらわたくし、お城を出て良かったわ。


 私が一人物思いにふけっていると、ようやくトロアが起きてきた。



「ほゎあ。ククリナ様リリーネおはようございます。。」


「まぁ、トロアったら、そんな顔をしてー。だらしないわよ。さっさと顔を洗ってらっしゃい。」


 まったくー。トロアったら。こんな小言をいうなんて、わたくしが母親みたいじゃないのよ。まだ、ピチピチの12歳なのに。(思わず自がでるククリナ)


「済みませんでした。お見苦しい物を見せてしまいまして。」


 揃った所で朝食を取る三人。今後の事を話し合う。


「では、今後について話しましょう。その前にトロア、お茶を入れてくださるかしら?」


「はい。ただいま。」


 ハーブのいい香りをさせたカップが並んだ。


「まあ。いい匂いね。さー。リリーナもどうぞ。」


「はい!ほんと、とてもいい匂いね。トロアお茶入れるの上手ね。」


「いや、それほどでも。。。」


 騎士なのにお茶の入れ方を褒められても、あまり嬉しくないようだ。本当は身の回りを世話してくれる側仕えが欲しい所だ。


「では、リリーナ、トロア。今後はどうしますか?」


「そうですね。とりあえず、パーティーが三人になったので、このパーティーの名前を決めるというのはいかがでしょう。今後もう少しメンバーも増やさなくてはならないと思いますし、ギルドに出入りするのにも都合がいいかと思います。」



「わたしもそう思います。」


トロアの提案に同意を示すリリーナ。それを受け、ククリナがお茶を一口飲み答える。


「そうですわね。そうしましょう。私は可愛らしい名前がいいわ。リリーナはどう?」


「わたしも考えていいの?」


「もちろんですわ!だってお友達じゃないですか?そんなの気にしないでどんどん意見を言って下さいな。」


 照れながらも、満面の笑みのリリーナ。少し涙ぐんでるようにも見える。


「ありがとう。。それなら、わたしは強そうなのがいいです。トロアさんは?」


「うーーん。私はシンプルなのが良いですね。例えば、チーム白とか。やはり、騎士といえば白でしょう。それを強調する意味もふくめて。。」


 全く意味のわからないセンスだ。


「トロア。。意味がわかりませんわ。そもそも、私とリリーナは騎士ではありません。まったくー。」


「そ、そうですか。。」


 トロア落ち込み過ぎですわよ。白の何処が良いのか私には全く理解できませんわ。


「リリーナ、トロアは当てにならないので二人で考えましょう。何か案はあるかしら?」


「うーーーーーーん。じゃあ、三人の特徴を考えて。。姫と騎士と従者の集いというのはどうかな?」


「「えっ。姫?」」


「リリーネ、姫とはどういう事かしら?」


「えっ。だってククリナってお姫様みたいなんだもん。違うの?」


「………………」


 どうしたものか、顔を見合わせ悩む二人。言いにくい事ではあるしあまり表沙汰になるのも良くない。けれど、隠し事をするのも仲間となった以上よろしくない。特にククリナはリリーネに、隠し事をしたくないと思っている。トロアは違うが。。。ククリナは意を決して口をひら。。。

 

「って、そんなわけないよね。お姫様が冒険者でこんな所にいるわけないよね。ククリナは何処かのお貴族様か、何処がいい所のお嬢様なんでしょ?」


「う、うん、そ、そうね。」

 言うタイミングを逃してしまいましたわ。


「それで、冗談はさておき。パーティーの名前はククリナウォーリヤーとからどうかな?」


「えっ。」


まったく。もーーー。

まさかトロア。同類とは思ってもみませんでしたわ。もはや、私が考えるしかありませんわね。


「リリーナ、却下です。それも意味がわかりませんわ。仕方ありません。私が考えますわ。」


しばらく悩むククリナ。。


!!!思い浮かびましたわ。


「決まりました。では、『虹色の集い』はいかがですか?皆が自由で、そしてそれぞれの個性を大切にするという意味も込めて。」


「ちょっと騎士らしくはありませんがいいと思います。」


 騎士にこだわるトロア


「うん!いいと思う!強そうには感じないけど、ぴったりだと思う。」

 さりげなく毒を吐くリリーナ。


「う、うん。じゃあ決まりね。今日から私達はチーム『虹色の集い』のメンバーね。どうぞ、末長くよろしくお願いしますわ。」


「こちらこそよろしくお願いします。」

 リリーナがニコリと微笑みながら言う。


「はっ。よろしくお願いします。私はククリナ様に一生ついて参ります。」

 畏る、トロア。


「さー。決まりましたわね。でも、いくら自由と言っても少しのルールは必要だわ。何か意見はあるかしら?」


「そうですね。ては、メンバーの秘密は守るというのはどうでしょう?」


 と、トロアが提案する。恐らく、私たちの立場を外に漏らさない為の伏線もあるだろう。


「はい。それは大切ですね。わたしからは、メンバーが困ってるときは皆んなで協力するとかですかね。まぁ当たり前かもですが。。。」


「いいえ、リリーネ。そういう当たり前の事が大切なのよ。そうね。。私からは気負わず、気楽にかしらね。もう縛られるのは、うんざりなの。」


 トロアが苦笑いしてる。。。だって、もう嫌だもん。しかたないじゃん。言葉使い乱れてますが、心の中くらいはいいわよね。


「まぁ、とりあえずこんなところかしら。後はまた何かあった時に話し合いましょう。では、この後早速ギルドに行って手続きいたしましょう。ついでに、昨日買えなかった防具を見にいきましょう。」  


「「はい!」」


それぞれが、身支度を整え外にでる。


 今日は雲ひとつないとてもいい天気だ。時折心地いい風が吹く。この国は季節は大まかに分けて、春と冬しかない。そして今は春。冬まではもう少しかかる。期間も大体半分づつだ。

 その心地いい風で癒される三人。このまま、散歩したくなる。けれど、今はそれを我慢して、防具屋さんに向かう。



 やはり武器屋さんと同じようにギルドの近くにあった。

中に入ると、その種類毎に綺麗に並んでる。会計所のそばにフルプレートの一式防具が並んでる。


「さー。皆さん防具を選びましょう。トロアは大丈夫そうね。じゃあ、私のとリリーネのを選びましょう。」



「えっ?ククリナ、わたしお金ないから買えないよ。」


「ん?何を仰っているの?私が払うのでリリーネはお金必要ございませんよ。」


「ええっ。いいよ?そんなの悪いよー。」


「いいえ、何も悪くありませんわ。今あるお金は皆のものです。あ、トロアは別です。なので、気にする事ありませんわ。」


 泣きそうになるトロア。それを横目にリリーネはそんなトロアの様子も見なかった事にして、

「えっ。ん。そ、そう。分かった。ありがとう。その分クエストでは沢山頑張るね!」



「ええ!そうね。そうしましょう。さー何になさいます?トロア、選ぶのを手伝って差し上げて。」


 トロアの存在価値って。。。。。。


「あ、は、はい。分かりました。ククリナ様。さーリリーネはどんなのがいいんだい。」


 切り替えの早いトロアとリリーネで防具を選ぶ。その様子を後ろから眺めるククリナ。

 沢山ある中から、今付けている皮の防具と同じような形で、鋼製の胸当てとスカートを選んだ。何処が胸元がキツそうだが、付け心地は良さそうだ。そして、次はククリナの番。いつの間にかククリナは、武器屋さんと同じようにガラスケースの中にある防具を眺めていた。


 その目線の先には、透き通るように薄い白のマントがある。マントの裾の方が光り加減で虹色にも見えた。その品は最近、異国の地下ダンジョンから発見された代物でこの防具屋さんの主人がオークションで仕入れたばかりの品だった。

 その名も、天使の羽衣というらしい。その名の通り天使の加護が施されたもので、魔力を大量に使う事で天使を召喚出来るらしい。ただ、使用する魔力量がとんでもないため人間には使えないただの死に効果と周りからは評価されて、ほとんど観賞用かファッション用と目された。その為、貴重な品とはいえ実用性が無いため、値段も他の希少種に比べれば大幅に安くなっていた。

 

 そのような内容の説明書きのメモを読んだククリナは。。


「私はこれにしますわ。裾が虹色になっていますし、とても素敵です。リリーナはどう思って?」


「そうですね!とっても素敵です!でも。。。凄く高い。」


そう、安くなってるとは言っても()()()()()()()()()だ。いた冒険者からすれば、手が出るような値段ではない。

 その価格200万。この世界の平均収入は月に10000リルだ。今止まっている宿屋が一人50リルでもある。それを比べるととんでもなく高い。因みにリリーナが選んだ防具でも10000リルする。


「そうかしら、このような素敵な物ですもの。このくらいでしょう。ねっ、トロア。」


「はい。そうですね。このような素敵な物は中々目にできません。それを考えると妥当かとは思います。」


「………………」

 

言葉がないリリーネ

二人の金銭感覚はおかしい。


 そして、お金を支払って外に出る三人。

因みにお金は冒険者ランクを示す魔石とは別にお金のやり取りを行うカードがある。冒険者登録の際、トロアの騎士用のカードから其方に移してある。


 何故かどっと疲れた様子のリリーネ。二人のおかしい金銭感覚を一日でも早く矯正しなくてはと固く決意する!


 そして、パーティーとして登録するため拠点ギルドに向かう。。




次はチームギルド登録後、一クエいきます。

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