ブラックドラゴンVSククリナ
書くのが遅くてすみません。
「あ、あのお姉様。ティータイムとはどういう事でしょうか?ブラックドラゴンはどうなさったのですか?」
「そ、そうだよ。何呑気にお茶なんか飲んでるのさ。」
と優雅に寛ぐククリナに対して呆れ気味に問うレイナとミリア。
「ウフフ。そんなの倒したからに決まってるではありませんか。」
「あー。はい。それは分かりますわ。けど、いくらなんでも早すぎませんか?私達は今ようやく倒したのですよ?いくらお強いお姉様でも、魔法の通じにくいブラックドラゴン相手ですよ。一体どうなさったのですか?」
「あらそうかしら。そんなに早くは無いと思いますわよ。」
「あー。うん。ククリナ。今までの経験から言ってある程度は予想していたよ。じゃあさ、どうやって戦ったのか教えてもらえる?」
ミリアの疑問に他の四人も一斉に頷く。
「分かりましたわ。では、お話しいたしますわね。」
そう言って話し始めるククリナ。
それは、遡る事少し前。方針を決めて二手に分かれてすぐの事。
私と対峙したドラゴンは、直ぐに火球を放ってきた。
先程まで張っていた結界を出た事でドラゴンはチャンスと思ったらしい。
私は結界をもう一度張って弾こうと思ったけど面倒だったので光魔法を手に込めてそれを弾く。
でもただ弾くだけじゃ面白く無いので、ドラゴンに向けて弾いてやった。
弾かれた闇の火球はドラゴンの顔面にジャストミートする。けれどドラゴンは何もなかったようにケロッとしている。
まぁ、効かないのは分かってた。
「さぁて、どうしたものかしらね。」
と一人ぼやいていると、ドラゴンは自分の放った火球を当てられた事でプライドが傷ついたのか、凄く怒り出した。
青い目をしていたのに、真っ赤になったと思ったら黒くなった。お前は、風の有名な谷にいる○ームか。
そこからのドラゴンの攻撃は凄まじい。
火球がビームにランクアップした。
私はそれをまた障壁で軌道を逸らそうと思ったが障壁を貫いて来た。
「なっ!」
貫いて来たビームはを私は咄嗟に羽織っていた天使の羽衣で防いだ。防御力を上げてるがそれは物理攻撃に対する物でそれ以外のものには感知しないので、流石の私も魔法などを直撃されるとダメージを負う。
障壁を貫くほどの火力。流石の私も覚悟を決めた。が、
そのビームは天使の羽衣に触れると飛散した。
「あれっ?」
まじか。まじですか。この羽衣そんなに凄い物だったのか?どーして?
うーん。後で考えよう。
尚もお怒りモードのドラゴンの攻撃は続く。ビームが無駄に終わったと思ったようで、今度はミサイルのように翼を広げ飛んできた。
「なんかこのお怒りモードは長引かせると不味そうね。」
そう思い。早々に決着をつける事にした。
私はお気に入りのハンマーを取り出し、魔法で鞭に変える。この武器は魔力を通すことで、私の思い通りに形を変え操る事が出来る。うん!とても万能だ。まぁ、魔力が通るから錬金魔法の応用で出来てるんだけどね。
という事で、その鞭で首を落としてやろうと振りかぶる。
すると脳内に声が響いた。どうやら念話で誰かが話しかけて来たらしい。
「ちょっ。ちょっと待って欲しい。」
「ん?念話?まぁいいわ。何の用かしら?待つとは何を待つの?」
「いや、だから、その攻撃を待って欲しい。」
うん。なんとなく察した。目の前のドラゴンね。
「ブラックドラゴンさん。貴方話しができるの?」
「ああ。そうだ。」
「あら、ドラゴンとお話できるなんて御伽話みたいで素敵ね。それで、待って欲しいというのはどういう事なの?仲間を探しに行かなくてはならないので、急いでいるのよね。」
と若干の威圧を込めてみる。
ブラックドラゴンはその威圧にたじろぎながらもそれに応える。
「ああ、分かっている。お前達が仲間を探していることも、その探し人がどこにいるのかも。」
「あら。ならさっさと教えなさいな。貴方を倒したアドレス直ぐに向かうから。」
私の言葉にドラゴンはより一層慌てる。
「だ。だから。ちょっと待ってくれ。私もここの山を守護する身。ここで倒れるにはいかぬ。私の力でそこまで案内する故 、武器を引いてはもらえぬか。」
黒だった瞳はいつのまにか青に戻り、ドラゴンが頭を下げる。どうやら本当にもう戦う意思は無いらしい。それな何か事情がありそうだ。ただこの山を守るだけではない別の何かが。
「うーん。仕方ないですわね。先程までならともかく、仲間の皆も無事ですし、貴方が抱えている事情を話してくれるのなら考えてもいいですわ。」
「それは助かるよ。ありがとう。事情というか、我々ドラゴンが世界を監視し、守るため立場にあるのはお主はもう知っているな?」
多分あの白と黒の山の事を言っているのだろう。そう判断した私は頷く。
「その為、この山に来るもの我々が試し判別する。そして、資格がある者は、そこは、向かう為のヒントと印をを授ける。」
ドラゴンはそういうと雫のような形をした魔石を取り出す。
「この印を五つ集めて、祠に向かう事でそこへの道が開けるのだ。本来はそうして初めて迎えるのだが、今回はあり得ない形でそこへ君が行ってしまった。その為、一度は試すようにと御達しがあった為、我が対応する様になった。正直な所我も不本意なのだ。イレギュラーでそこへ辿り着いた者が普通であるわけがない。ここ世界の守護地カントナートはそんなに甘い場所ではなのだ。」
話を聞いていると、どうやらドラゴンも嫌々上司の命令にに従っただけのようだ。
まぁ、気持ちは分かるわね。無茶振りで命をかけさせられるなんて理不尽にも程があるよね。
そう思ったらもう戦えないな。リリーネの事も気になるしさっさとそこへの案内してもらおう。
「ウフフ。貴方も大変なのね。分かりましたわ。彼方ももう終わるみたいだし、案内してもらっても宜しいかしら?」
「ああ。分かった。その前にもう一つお願いがある。」
「お願い?なにかしら?」
「いや、たいした事じゃないんだ。我を其方らの仲間にして欲しい。」
「えっ??」
予想外の話に、流石の私も目が点になる。
「仲間って。貴方何を言っているの?」
つい言葉遣いも素に戻ってしまった。
「ガハハハ。驚かせてすまない。其方にその印を渡した時点で我の役目は一旦は終了なのだ。それ故、もうここにいてもあとは結末を迎えるまでは傍観者になるしか無いのだ。だが、そのイレギュラーからも分かるように其方はとても面白い。我らドラゴンの長はあらゆる物を見通す龍眼という目を持っているのだが、其方には見通せぬ何かがある。だから我は其方がこれから歩む道のりを共に見てみたいのだ。」
恐らくドラゴンが見通せない何かは私が転生者という部分だろう。
分からないけど何かを感じる。何百年、何千年とこの山で世界を見てきたドラゴンでさえ分からないそれがとても新鮮なのだろう。あんなに真っ暗だった目は今は爛々と輝いているように見える。まぁ、実際強いし邪魔にならなければ居てくれると心強いかもね。
「分かりましたわ。でも、貴方のような大きさたと目立つのですけど、小さくなったり出来ないのですか?」
「ガハハハ。小さくなるのは出来なくは無いが、魔力を食うので長女は無理だ。だが案ずることはない。先程渡した龍の瞳の魔石の中に入ることができる。そこは我々の家のような物だしな。其方が呼ぶまではその中で控えていよう。その中でも念話で話が出来るし、いざとなればみなを笑も守ろうではないか。」
ドラゴンはそういうとカッと黒く光り、魔石の中に飛び込んでいく。
うーん。なんなんでしょうね。
まっいいか。強力な召喚獣を得たと思えばいいし。
「あ、そういえば貴方名前は?」
私が念話で問いかける。
(名は無い。其方が付けてくれ。)
「うーーん。」
名前かー。どうしよー。そういの苦手なのよね。
黒ちゃん?黒豆?黒トカゲ?
(出来れば変なのはやめてくれよな)
話してないのになんで分かったのかな。あ、それよりも名前。
うーーん。
さんざん悩んだ挙句。ドラゴンは『クロロ』となった。
そうして一仕事を終えた私はお茶会セットを出してお茶を飲んで皆の戦いを見守っていた次第です。
ここまでが本当の流れなのだが、クロロが仲間になった事は何となくまだ内緒にしておきたいので、話しをした部分を鞭で倒した事にして話をした。
「はぁー。そうやっぱり貴方は苦戦という言葉を知らないのね。」
呆れたように会うミリア。
なんか酷い。
「流石はお姉様ですわ。」
ミリアとは違いレイラは目を輝かせている。
その隣ではルルルが首がもげそうなくらいうなづいている。
トロアとダリアはまぁ。いつも通り。
「まぁ。皆さんも大きな怪我もなく倒したようで良かったですわ。さぁ。早くリリーネを探しに行きましょう。」
「そうだな。万が一ドラゴンと出くわしてたら危険だし、ささっと行こう。」
ミリアの言葉で皆が動き出す。
私もお茶会セットを空間収納にしまう。
「ところでククリナはリリーネが何処にいるか分かるの?」
「そうですね。あの向こうに見える一番高い山の頂上付近にリリーネの魔力を感じるわ。」
「まじかー。かなり遠いなー。」
「ミリア大丈夫ですわよ。私の転移魔法であそこまでなら行けますわ。」
「えっ?ほんと?」
「ええ。」
いや本当は嘘だ。私でも行ったことのない所に転移は出来ない。クロロが行けると言っているので大丈夫と言っただけなのだ。でもクロロの事を伏せている為そう言うしかない。
皆に嘘をついているようで嫌だけど、ドラゴンの話のことは知らないで良いだろう。皆世界がどうのとかじゃなく楽しく冒険がしたいだけなのだ。主に私が。まぁ、ドラゴンが仲間になった事は隠す必要は無いんだけど、後で驚かせたいし。それはそれで後のお楽しみだいうことで。
「よし、皆準備はいいね?もしかしたら、またドラゴンと戦うかも知らないから気をつけて。
「「「「うん。」」」」
ミリアの言葉に私以外の四人が頷く。
「じゃあ、行きますわよ。」
そう言うとクロロが魔石の中から転移魔法を発動する。
目的地はリリーネのいる龍の祠だ。
少しでも気になって貰えたらブラックマークしてくれるも嬉しいですし、書く意欲にも拍車がかかります。
もし気が向いたらお願いいたします。




