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一方その頃


「グォォォォォォ!!」


ブラックドラゴンの闇属性を纏った火球が飛んでくる。


「くっ。ピーキー!障壁!」

(オッケー。でも、そんなに持たない。)


 ピーキーの障壁によってうまく軌道をそらすものの、先程からその繰り返しで、このままでは直ぐに魔力も底を着く。

そうやって、レイナはここまでなんとか凌いでいた。

 

「うおーーーー!エイ!!」


「グォォオオ!」


「くはっ。くっ。」


少し離れた所では半分鬼神化したルルルがブラックドラゴンと戦っている。鬼神化した事で大幅にステータスを上げたものの。この世の上位種であるドラゴンには中々攻撃が通らず、また魔法も通じないため倒す術を失っていた。しかし、ルルルはそれでも諦めず、ドラゴンに立ち向かっている。

 

 トロアとミリアはドラゴンから打ち出された闇の火球によって瀕死の傷を負っており、早く回復させないと危ない状況だ。


 



 


 遡る事半日前。


 ガイアドラゴンを倒した後ククリナ、ダリア、リリーネがいなくなった後、四人はレイナの探索魔法を頼りに三人を探す事にした 。


「どう?レイナ。分かりそう?」


「うーん。ミリアさん、全然うんともすんとも言いませんわ。」


「そう。流石にククリナは大丈夫だと思うけど、三人一緒とは限らないし。特に、リリーネが心配。」


「そうだな。ダリアもククリナを守れるように戦う訓練を受けているからある程度ならなんとかなるだろうが、後方支援が主なスタイルのリリーネは心配だな。」


「もうちょっと行けば山頂だからそこで私の遠視も使ってみる。あのダンジョンで広範囲で察知出来る様になったからもしかしたら分かるかも。」


「ああ。そうだな。レイナ、一旦探索を切って頂上を目指そう。」


「ええ。わかりましたわ。」


そうして、ようやく四人は山頂に着いた。しかし、そこでレイナとミリアの探索スキルを使うものの、何も感じる事が出来なかった。


「うーん。だめですわね。」


「私もだめだぁ。もう!一体どこに行ったのよ!」


「うーん。仕方ない、もう日が落ちてきてるから、今日はとりあえず少し下にあった洞窟で野営しよう。」


「そうね。そうしよう。ルルルもお腹空いたでしょう?」


「うん。」



 次の日、朝ご飯を終え野営の片付けをしているとかレイナがふと探索をかけてみる。


「!!皆さん、向こうの崖のところので大きな魔力を感じるわ!」


「え?!ほんと?。どれ…。あっ!ほんとだ!こんな大きな魔力きっとククリナよ!」


「しかし、遠いな。どうする?」


「うーん。私じゃフライの魔法は使えないし。うーん。」


「ウフフ。私なら短距離の転移なら使えるかもしれません。長距離だと無理でしょうが見える範囲ならイメージ出来るので多分大丈夫ですわ!」


「えっ!ほんと!!それじゃあ!レイナお願い。」


「ええ。分かりましたわ。では、さっさと片付けてすぐ向かいましょう!」



 そして、四人はレイナの短距離単位で反対側にあった山の中腹にある崖へ転移した。


「この森のもう少し奥から魔力を感じますわ。」


「よし!急ごー。」


 レイナの先導で森に入る四人。


1時間ほど歩くと森が晴れて広場のような所に出た。


「あ、森が晴れますわ。多分この先にいますわ。」


「もーー。ククリナはーー。って、えっ!!」


 待ちきれず駆け出したミリアだったが、そこに居たのかククリナではなく2頭のブラックドラゴンだった。


 ドラゴンは高らかに威嚇した後、闇の火球を放ち咄嗟にトロアが肉体を強化して盾構えて前にでるも防ぐものの大きくダメージを負ってしまう。


 すかさずレイナが前に出て障壁をはって火球をいなす。


「くっ。皆様ドラゴンは2頭います。二手に分かれて戦いましょう。」


「うん!そうだね。じゃあ、私とレイナで左のやつを。トロアとルーちゃんで向こうをお願い。」


「わ、わかった。行くぞ!ルルル。」


「うん。わかった。」


 こうして、なんとか二人づつで戦いに挑むものの大したダメージは与えられずに、四人は徐々に削られていったのであった。



「うっ。このままではまずいですわね。ピーキー。貴方はどう?」


(うーん。今の僕じゃあと数分で魔力が尽きそう。この山に来てから魔力に制限がかけられたみたいで思うように力が出ないんだ。)


「そう。。あっ!ピーキー!またくるわ!お願い。」


「グオオオオ!」


 ブラックドラゴンがトドメを刺すように先ほどよりも大きい火球を溜め始めた。


「なっ!あれはやばいですわ。仕方ありませんね。ピーキー、トロアとミリアをお願い出来るかしら?昨日まで居た山まで転移して一旦引きましょう。ルルルーー。こちらへいらっしゃい!逃げますわよ。」


「ん。わたった。」


ルルルがレイナの元へ駆け出す。そして、ピーキーがトロアとミリアの回復に向かう。

 撤退の時間を作るために、転移するための魔力を残し、残りの魔力をありったけこめて火炎魔法を練る。


「はぁーーーーーーーー!マキシマムフレアー!」


 ドラゴンは溜めを一旦やめ、レイナの火炎魔法を翼で起こした風邪で掻き消す。


「えっ!そんな。」


 そして、再び火球の溜めにはいる。


「みんなはやく!」


 そうして、ミリアが三人の元は駆け寄り転移を発動させようとするが、それよりも早くブラックドラゴンの溜めが終わり大火球が放たれる。その間わずか3秒ほど。


「うそ!ま、間に合わ…。」


 転移の発動も間に合わず大火球が着弾する。



「えっ!!火球が消えた。」

(ええ!!)

「あれ?」


 覚悟を決めた三人は呆然とする。


 そこに


「ウフフ。皆様大丈夫ですか?死んでませんか?」


「ちょっ!ククリナ様、それは不謹慎です。」


「お姉様!!!!!」

「お姉ちゃん!!!!」



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