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白と黒の山(4)

大分放置してすみません。


 まてまて、落ち着けー。わたし。


次から次へと突拍子もない事が飛び出してきて頭が追いつかないわたし。ダリアはあー。うん。多分あの表情のまま気絶してるわね。呼吸はあるようだし、死んではいないわね。


 要約するとこの世界は元々精霊達の遊び場だった。しかもその精霊は普通の精霊とはちょっと違い、簡単に言えば精霊王といったとこかしら。で、遊びに飽きた精霊王は新しい遊びとして、この世界に一柱しか存在できないようにしたと。つまり先に呼ばれた方が勝ちと。でも、変ね。それだともう勝負は終わってるのではないの?過去にも何度か呼ばれてるわけだし。


 でも終わってない。じゃあいつ終わるの?


「あの?ザラレス様。質問いいかしら。」


「ええ、いいわよ。」


「その精霊達のお遊びはいつ終わるのかしら?決着は付くの?」


「ウフフ。そうねー。そう思うわよね。特に決まりはないわね。」


「なっ……。そう。やっぱりそうなのね。」


「流石ククリナ!頭いいな、」


「ウフフ、アクロの言う通りね。でもねククリナ、もう一つその先があるの。」


「その先。。」


「そう。本当はそれは内緒のお話。でも、今日はこうして何百年ぶりに来た貴方だから特別に教えてあげる。」


 ザラレスはそう言って一呼吸置いた後ククリナに告げる。


「それはね、精霊を呼び出し力を得た後、その精霊の力を使って天使を呼ぶことができるの。もちろん、天使も二種類いるわ。そして、その天使を呼ぶ事で初めて精霊の力を制御する事ができるわ。つまり、この星の未来をそれで決める事になるわね。聖が呼ばれればそのように流れ、悪が呼ばれればまた然りよ。」


「………。つまり、そうして初めてこの星がどうなっていくのか決まると言う事ですわね。」


「まぁ、そうね。ウフフ。」


 まいったわー。ホント、まいったわー。

そんな事知りたくなかった。気ままに暮らしたくてお城を出たのに、そんな事に巻き込まれたら絶対それどころじゃないわよね。


「ククリナ!そんな事はないぞ!きっと楽しいぞ!」


「……………。ちょっと考えるから待ってくださいまし。」


「アハハ!」


 まぁいいわ。わたしは世界の中心に居たいわけじゃないの。気ままがいいの。と言う事はそれを回避しつつ、私の願望を貫くにはここを消し去るか、誰も来れないようにする事ね。でも、消し去るなんて…………。出来るわけ無いわね。暴走した精霊の力でもここだけが残ったと言う事はそのような方法は無いと言うことね。なら、あとは後者を選択するしかなさそうね。とりあえず、この山全体に結界でも張ってみようかしら。わたしの魔力なら多分大丈夫だと思うわ。

 仮に誰か来たとしても直ぐに判るようにセンサーでも仕掛けておこう。うん。それがいいわ。


「ウフフ。ククリナ。大分悩んでいるようね。でも、決まったようね。」


「ええ。そうね。とりあえずの行動は決まったわ。」


 でも、一つ気がかりな事があるわね。ジアードはダークドラゴンを討伐して欲しいと言った。しかし、そのダークドラゴンは今目の前にいるアクロだ。そのアクロは討伐するとかそう言う対象にはならないと思う。目の前に居るが、実態は無いような思えるからだ。そう精神体だけというとしっくりくるわね。


 それを討伐??いったいどう言う事だろう。


「ふむふむ。そうだね。ボクを倒すのは無理だよ。多分だけど、そのジアードはブラックドラゴンの事を言ってらんじゃ無いかな?」


「え?ブラックドラゴン??」


「そうだ。闇属性のドラゴンだ。簡単に言えばボクの魔力の残滓から生まれた子どもみたいな物だ。」


「あら。そんなのがいるのね。」


「おう!そうだぞ。ボクの魔力から生まれてるから中々強いぞ!今お前の仲間と丁度戦ってるぞ。妹が火の精霊と戦ってるが多分勝てないだろうな。」


「えっ!!!!!レイナが?皆んなが!」


「そうね。彼女頑張ってるわね。でも、相手は闇のドラゴン魔法は効かないのよね。だからこのままだと時間の問題ね。」


「あなた達はどこで戦ってるのか判るのね。ならそこを教えて下さらないかしら。」


「うん!いいぞ。というか、そこまで送ってやってもいいぞ。」


「ほんとに??それは助かるわ!ダリア!!ダリア!貴方、いい加減になさい!」


「………あ、…か。ふへっ!あ、す、すみません。ククリナ様。」


「気持ちは分かるけど、それどころではなくなったわよ。直ぐに皆んなの所にもどるわ!」


「へっ?あ、はい。」


「では、アクロ様。お願い出来るかしら?あ、ちょっとお待ちくださいな。結果を張らせてもらいますわ。」


「おう!」


 そうして、ククリナは重力魔法と光魔法を組み合わせて、誰も寄せ付けず、邪悪は通れないようバリアを張った。

それは、光を屈折させ蜃気楼のように周りからは見えず、外側は重力を放出することにより分かっても近づけ無いようにした。そんな魔法元々無いがそれはククリナのイメージだけで、生まれた魔法である。


「お待たせ致しましたわ。アクロ様。ではお願い出来るかしら。」


「おう!任せておけ!準備はいいか?ではいくぞー。」


そうして、私とダリアは皆の元へ転移した。




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