皆んなに自己紹介。(レイナ視点)
お姉様とのお話しを終えて、夕食へ向かう私達。
無事お姉様とも合流出来たし、仲間にも入れてもらえたし多分私、世界で一番幸せだと思う。そう思うわよね?ピーキー。
(はいはい。そうだね。レイナは幸せ者だね)
ウフフ。お姉様の素敵な横顔。いつまでも見ていたいわ。
ただ、あのルルルとかいう魔族。生意気にもお姉ちゃんとか呼んじゃってなんなのかしら。
(別にいいじゃん。減るもんじゃ無いし。妹は何人いてもいいんじゃないの?)
いいえ!お姉様は私だけのお姉様です!
(はぁー。あーそー。まったくこの子は…)
貴方も知っているでしょ?私とお姉様の絆を…
(あー。そーだね。でも…まぁ。いいか。程々にね)
わかってるわよ。ピーキー。お姉様もルルルの事は可愛がっているようだから、今は我慢しておきましょう。
そんな事をピーキーと念思で、話しているとミリアの部屋に着いた。
中では既に皆集まってるようだ。
「ウフフ。皆さんもうお揃いですわね。お待たせいたしましたわ。」
あー。お姉様の安らぐお声。
「ククリナ。大丈夫だよ。あと、レイナちゃんだっけ?」
「ミリア、そうよ。この子は私の妹レイナですわ。皆様宜しくね。」
「「「よろしくー。」」」
ミリア、リリーネ、ルルルが笑顔で答える。
まぁ。いいわ。ここにはお姉様もいるのですし、お姉様のチームを乱すわけにはいかないものね。でももし、お姉様を悲しませるような事をしたら、絶対に許さない!!
「皆様よろしくお願いします。」
改めて挨拶を終えると早速食事をした。鳥獣人の料理のようで、肉等は無く木の実や野菜がメインの食事だった。味も薄味で不味くは無いが、美味しくもない。まぁこんなものですか。場所も場所だし、しかたありませんわね。
食後はダリアが入れてくれたお茶を飲む。流石ダリアね。お城のお茶と遜色ないわね。
「ところでさ、レイナちゃんてどんな力持ってるの?やっぱりククリナの妹だから凄いんでしょ?」
「えっ!私は転移とマーキング等の補助魔法が、少しと腕力に自信がありますわ。…あの、それでなんでお姉様はククリナと呼ばれているの?」
「ああ。それは外では身分を隠すためにも名前を変えたのよ。」
「そうですか。まぁ。分かりました。あと、お姉様が凄いみたいな事を言っていましたけど、どういう事ですか?」
「えっ!レイナちゃん知らないの?えっとね…」
まぁ。なんという事でしょう。私の想像以上にお姉様はお強いみたいです。ガイアドラゴンが一撃だったり、クロードの幹部を瞬殺したり。規格外の強さらしい。
流石私のお姉様!!ねっピーキー。貴方もそう思うでしょ?
(まぁ。そうだね。それは最初から僕は知ってたけど)
えっ?なんで知ってるの?
(だって、レイナが転移してここに来た時、真っ先にククリナは僕に話しかけて来たよ。貴方は何者?って)
まぁ!!そうでしたの!
(うん。しかも答えによっては消されそうな雰囲気だったから、正直に話したよ。レイナが精霊を感じる事が出来、火の精霊である僕の宿主である事など、全部。あの時感じたククリナのオーラは普通じゃなかったよ。もちろん、レイナでもまず勝つのは無理だね)
ウフフ。流石お姉様。やっぱりお姉様はお姉様ですわね。
私も早くその力を見たいなぁ。今度、お稽古してもらおうっと!
そうやって私が決意していると、ふとお姉様の視線に気付いた私。目を向けると微笑んでくれた。私の心が跳ね上がる。ああ。お姉様― とっても、綺麗 ― でもむけられた
その視線は全てを見透かされているようだった。それと共に私が必ず守る!と言っているようでもあった。
ああ。心が温かい。あの時と同じように。
私が転生の事を知ったのはピーキーと出会った時だった。
3歳の誕生日の日、お昼の散歩で城の中庭を歩いているときに、鳥に加えられた赤い奇妙な物体を見つけた。鳥は食べ物じゃない。と分かったのかその赤い物体を放り投げた。中庭にあった池へ向かって。
私は何となく気になって手を出すと思いの外軽い赤い物体がそこに飛び乗ってきた。
(ありがとう)
唐突に頭の中に響いてきた。
えっ!なに?
(ああ。ごめん。僕は火の精霊 ピーキー)
火の精霊??
(そう。火の中に宿いし火の化身。情炎のピーキー。人はそれを精霊と呼ぶ。助けてありがとう。)
そうなの。てっきり鳥の唾は赤いのかと思いました。変わってますね。
(あ、そう。唾ね…。変わり者って言うけど君も変わり者じゃないか。君の魂は元は違う場所の者だろう?)
ん?なんのこと?意味がわからないわ。
(ああ。そっか。まだ分かってないのか。じゃあ、これでどう?)
ピーキーはそう言うと私に何かを流し込んできた。精霊の意思とも言うのだろうか、真っ赤な火の濁流のような物が頭に流れ込んできた。その流れが去ると、残ったのは日本という国のユイという私。ろくでもない両親に気を使い、私を気遣い自分を犠牲にして心がボロボロの真奈お姉ちゃん。そのお姉ちゃんを喜ばせたくて、お洗濯のお手伝いをしようとベランダでバランスを崩して下に落ちた私。
私は最後までお姉ちゃんを困らせて、悲しませてばかりだった。大好きなお姉ちゃんを。。
でも、真奈お姉ちゃんはいつも私に優しかった。
おねしょをしても、わがままを言っても、お姉ちゃんの大切なお洋服に染みを作ってしまっても。もー。と言いながらも最後は頭を撫でてくれた。
そっか。私はレイナになる前はユイだったんだ。真奈お姉ちゃんを最後まで困らせたユイだったんだ。お姉ちゃん ごめんなさい。酷い私を許して下さい。
私がそう懺悔めいた事を考えているとピーキーが衝撃の事実を伝えてきた。
(レイナ。あまり自分を責める事ないよ。そんな後悔をするなら、今度はキチンとその想いに応えればいいじゃん。)
えっ?どういうこと?
(だって、レイナはクラリーナの事が大好きなんだろ?)
ええそうよ。
(なら、今度はそのクラリーナに応えていけばいいじゃん。)
そうね!貴方の言う通りね。わかった!
(フフフ。君は素直だね。じゃあ、そんな素直な君に良いことを教えてあげよう。その、クラリーナは君の大好きな真奈お姉ちゃんだよ。)
!!!!!!!
ええええええ!
(アハハ!二人は相当絆が深いようだね。君が死んだ後真奈も事故に遭って死んだんだ。そして、ここに転生してきた。彼女も自分の転生には気付いたようだけど、君のことにはまだ気付いて無いみたいだね。)
そ、そうなの。。真奈お姉ちゃんとまた一緒なんだ!
(随分嬉しそうだね。)
そんなの当たり前じゃない!
(まぁ。それは過去を見れば明らかだね。それで、君がユイだと言う事は教えるの?)
うーーん。
私は悩む。正直打ち明けてしまいたい。そして、今度はちゃんと甘えて、頭を撫でて貰って、すりすりしたい。
でも、今度こそはお姉ちゃんの役に立って喜んで貰いたい。なら、今はまだ辞めておこう。お姉ちゃんはいつかここを出て行くと思う。根拠はないただの勘。でも、その後私も役に立てる事があるかもしれない。まだ小さい私だけど今から特訓すれば強くなれるかもしれないし、悪いやつからお姉ちゃんを守れるかもしれない。ならば…
ねぇ。ピーキー。
(なんだい?)
貴方魔法とか使える?
(もちろん!だって僕は火の精霊さ。)
そうよね。なら、その魔法を私に教えて。お姉ちゃんの役に立ちたいの。
(分かった。危ないところ助けて貰ったし、君を宿主とさせてもらうよ。)
そうして火の魔法をピーキーに教わった。それと共にお姉様と同じように体力を付けて、巨神の力というスキルを得た。それは、お姉様を守る為。あの日の日本での姉妹の続きをする為。
お姉ちゃんには笑っていてほしい。。




